破棄された詩のための注釈11
谷内修三2020年08月11日
「不敬罪美術展」から排除された陳列物。
一、薔薇の模型。銅製。背中の丸い虫が止まっている。理由。膣に似ている。
一、下唇を半分剥き出しにした赤ん坊の泣き顔。理由。だれの子どもかわからない。
一、勃起した陰茎。理由。睾丸がついていない。
一、肛門の菊。理由。性別不明。
許された展示物。
一、右記の、ことば。ただし、手書きであることが条件。ゆえに、存在しない。
一、「死は遺体を焼き、骨を拾い、壺に入らないものは砕いて捨てるまでつづいた。」という行を含む百行の詩。作者不詳。
谷内修三2020年08月11日
「不敬罪美術展」から排除された陳列物。
一、薔薇の模型。銅製。背中の丸い虫が止まっている。理由。膣に似ている。
一、下唇を半分剥き出しにした赤ん坊の泣き顔。理由。だれの子どもかわからない。
一、勃起した陰茎。理由。睾丸がついていない。
一、肛門の菊。理由。性別不明。
許された展示物。
一、右記の、ことば。ただし、手書きであることが条件。ゆえに、存在しない。
一、「死は遺体を焼き、骨を拾い、壺に入らないものは砕いて捨てるまでつづいた。」という行を含む百行の詩。作者不詳。