詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

オリンピックは中止すべきだった(36)

2021-09-24 09:51:20 | 考える日記

 9月24日の読売新聞(西部版・14版)。コロナ感染はどうなっているか。
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国内の新型コロナウイルス感染者は23日、46都道府県と空港検疫で新たに3604人が確認された。重症者は前日から110人減って1273人。死者は49人だった。
 東京都では、531人の感染が判明した。1週間前から300人減り、前週の同じ曜日を32日連続で下回った。
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 これは間違いではないけれど、正しいとは言えない。
 23日の新聞は、こうだった。
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 国内の新型コロナウイルス感染者は22日、全都道府県と空港検疫で新たに3245人確認された。重症者は前日から46人減って1383人、死者は54人だった。
 東京都では537人の感染が判明。1週間前から515人減り、1日当たりの感染者数は31日連続で前週の同じ曜日を下回った。
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 全国の感染者 3604人(23日)-3245人(22日)=359人
 22日より感染者が増えている。23日が祝日だったことを考えると、実際はもっと多いかもしれない。きょう発表される数字を見ないとわからないが、感染者現象は底を打ち、第六波が始まる兆候がでているのではないのか。
 東京は253人(21日)、537人(22日)、531人(23日)という変化。22日から23日にかけては6人の減少。検査実数がわからないが、どう考えても「減っている」と言える状況にはないのではないか。
 22日→23日の順序で、東京以外のおもな感染状況をピックアップすると、
大阪591→540、愛知270→359、神奈川137→259、埼玉192→239、千葉140→166、福岡96→123、沖縄162→141
 大阪、沖縄以外は増えている。都市部を中心にふたたび増加しているから、22日に比べると23日は359人も増えることになったのだ。
 読売新聞の記者はたぶん前日の記事をコピーして、数字を差し替えただけなのだろう。だから23日の数字を「前週の同じ曜日」との比較でしか把握できない。「増加」に目が向かない。
 「安心・安全(?)」を権力が発表する数字を垂れ流して宣伝するのではなく、もっとデータを分析すべきだろう。どんな変化が起きているが、それに目を向け、読者に分かりやすく報道する責任があるはずだ。

 こんななか、一面では「コロナ都市封鎖 議論/自民党総裁選/河野・高市氏前向き」という見出しのニュース。というより、自民党総裁選(自民党)の宣伝。こんな議論をここで展開する前に、4人はいままで党内でどんな発言をし、それを政策にどう反映させてきたのか、それを問うべきだろう。4人とも、「総選挙のころはコロナは終息している」とでもいう感じでのんびりしている。いまどき、何を言っているのか。第六波を視野に発言しているのだとしたら、総裁選告示直後にコロナ対策で議論すべきだろう。その内容を報道すべきだろう。いままでのコロナ対策をどう評価するのか、それを抜きにして、するつもりもない「都市封鎖」を議論して何の意味があるのか。「コロナ対策を考えています」というポーズの宣伝にすぎない。コロナ対策に全力を注ぐといって退陣した菅は、コロナをほっぽりだしてアメリカへ行っている。(2面に記事が載っている。)
 「コロナ都市封鎖」をほんとうに考えているのだとしたら、即座に国会を開き、審議すべきだろう。そう菅に提案したらいいだろう。

 新聞は記者が権力の都合に合わせて書いた「作文」部分を読者が排除して、「事実」を抜き出しながら読まないと、いま何が起きているかわからなくなるという状況になっている。
  東京オリンピックの馬鹿騒ぎがまだつづいている、としか思えない。

 

 

コメント
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