福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国野球の強さ

2006年03月16日 |   〇芸能・スポーツ

WBCで準決勝進出を決めた韓国チーム。「ヲタク」もほんとうに
すばらしいチームだと思う。

喜びを爆発させたカタルシスモード全開のマスコミ報道の
中で、現場で指揮をとる監督や選手の冷静な声を伝える次の
ような異色記事を読んだ。

謙虚に学ぶ姿勢を持ち、現場で黙々と努力する人たちの真摯な
姿勢の中にこそ、韓国野球の真の強さの秘密を見た思いがした。

以下、全文を翻訳して紹介する。

・・・・・・・・・・・・

■ 한국 야구 일본 추월했다? 
韓国野球が日本を追い越した?
(ジョイニュース24)

과연 한국은 일본 야구를 따라잡은 것인가.
はたして韓国は日本野球に追いついたのか?

한국이 최정예 선수들이 총 출동한 월드베이스볼 클래식에서
두 번 연거푸 승리하자 한국 야구가 일본 야구를 추월했다는
섣부른 시각이 대두되고 있다.
韓国が最精鋭の選手たちを総動員したWBCで、2試合連続、
日本に勝利したことで、韓国野球が日本野球を追い越したという
性急な見方が台頭している。

16일 애너하임에서 벌어진 월드베이스볼 클래식 본선
라운드에서도 한국이 2-1로 승리하자 일본 언론은 "한국이
이렇게 빨리 일본을 따라잡은 이유가 무엇이냐"고 질문을
던지기도 했다.
16日、アナハイムで繰り広げられたWBCの決勝ラウンドに
おいても、韓国が2-1で日本に勝利を収めるや、日本の
マスコミは「韓国はなぜこんなに早く日本に追いつくことができた
のか?」という質問を投げかけた。

그러나 김인식 감독의 대답은 단호했다.
しかし、キム・インシク監督の返事は明快だった。

김인식 감독은 "토너먼트 대회에서 두 번 이겼다고 한국
야구가 일본에 앞섰다고 생각하지 않는다"며 "일본은 이
대회에 출전한 수준의 팀을 서너 팀 더 만들 수 있지만
한국은 한 개 팀 만들까 말까한 수준이다"라고 냉철하게
말했다.
キム監督は「トーナメント大会で2試合勝ったからと言って、
韓国野球が日本を追い抜いたとは思わない」と語り、その理由
として「日本は今大会に出場したレベルのチームを別に3、4
チーム作る力があるが、韓国はこの1チームを作るのがやっと
というレベルだ」と冷静に語った。

특히 김인식 감독은 전날까지 1.40의 방어율로 전체 16개국
가운데 1위에 오른 한국 마운드에 대해서도 "이제 컨디션이
최고조에 오르고 있으며 그 기량을 나름대로 십분 발휘하다
보니 여기까지 왔지만 사실은 일본 투수들이 더 낫다고
생각한다"며 겸손의 자세를 잃지 않았다.
特にキム監督は前日まで防御率1.40と出場16カ国中、
首位を走っている韓国の投手陣についても「今、最高潮の
コンディションにあり、持てる力を十分に発揮しているので
ここまで来たが、実際は日本の投手たちの方がもっといいと
思う」と述べながら謙虚な姿勢を忘れなかった。

이종범 역시 "투수의 정교한 제구력이나 변화구, 타자들의
기술은 역시 일본이 한 수 위라고 생각한다"며 "다만
단기전에서의 응집력에서 한국이 일본에 앞섰을 뿐"이라고
맗했다.
また、イ・ジョンボム選手も「投手の緻密な制球力や変化球、
打者の技術は、やはり日本の方が1枚上だと思う」と述べた。
そして、「単に短期戦での集中力で韓国が日本に勝っていた
だけだ」と語った。

그러나 김인식 감독은 "젊은 코치들이 일본이나 미국의
앞선 선진 기술을 배우고 돌아와 어린 선수들에게 기술을
전수한다면 장래에 일본을 따라잡을 수 있을 것이라고
생각한다"고 덧붙였다.
しかし、キム監督は「日本やアメリカで先進的な技術を学んで
帰ってきた若いコーチたちが、これからの選手たちに技術を伝えて
行けば、将来、日本に追いつくことができると思う」とも語った。

이종범도 "이제는 일본 투수들의 패턴에 한국 타자들이
적응하는 것 같다"며 "어떤 대회에서 다시 만나도 승리할
수 있다고 믿는다"며 자신감을 보였다.
イ選手も「日本の投手たちの投球パターンに韓国のバッターも
ずいぶん適応しているようだ」と語り、「どんな大会で再び
対戦しても勝つことができると信じている」との自信感を示した。

한편 한국 선수들은 경기가 끝난 뒤 태극기를 들고
에인절스 스타디움을 찾은 교민들과 4강 진출의 기쁨을
함께 했다.
一方、韓国の選手たちは試合が終わると国旗を手に、
エンゼルスタジアムを訪れた在米韓国人たちと準決勝
進出の喜びを共に分かち合った。

이종범은 "2002년 월드시리즈때 에인절스 스타디움을
TV로 보고 한 번만 뛰어보면 한이 없겠다고 생각했는데
태극기를 들고 교민들과 기쁨을 나누게 돼 더 없이
기뻤다"며 벅찬 감정을 전하기도 했다.
イ選手は「2002年のワールドシリーズでエンゼルスタジアムを
テレビで見て、一度でいいからあの球場でプレーしてみたいと
思ったが、今回、国旗を手に同胞と喜びを分かち合えることが
できて、本当に最高の気分だった」と感激を語った。

노무현 대통령도 김인식 감독에게 직접 전화를 걸어
순수단의 노고를 치하했다.
ノ・ムヒョン大統領もキム監督に直接電話を入れ、選手団の
快挙を祝い労をねぎらった。

(終わり)


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カタルシス

2006年03月16日 |   〇芸能・スポーツ



■ 득점에 환호하는 시민들
得点に歓呼する市民
(連合ニュース 3月16日)

16일 오후 서울역에서 TV를 통해 WBC 한국-일본 경기를
시청하던 시민들이 한국팀이 선취 득점하자 환호하고 있다.
16日午後、ソウル駅でWBC韓国-日本戦の試合をテレビ観戦
していた市民が韓国チームの先制点に歓呼している。

・・・・・・・

「ヲタク」はスポーツの中では柔道や野球が好きだ。しかし、大して
熱心なファンではない。プロ野球では一応、地元福岡のソフト
バンクを応援しているが、テレビ観戦することもほとんどない。

しかし、今日行われたWBC日韓戦は、後半戦を職場のテレビで
見た。テレビで野球を観戦したのは久しぶりのことだ。

空き時間の合間合間に3、4人で観戦した。まさに手に汗を握る
好ゲームであった。

場面場面で「おぉ~~」とか「よっしゃ~~」などとオヤジ風の
歓声をあげながら、それぞれに好き勝手な解説を加え会い、
馬鹿笑いしながら、試合終了までそれなりに楽しく「敗戦」を
楽しんだ。

運良く(悪く?)「ヲタク」は試合を決めた8回表のイ・ジョンボムの
2塁打も見た。3人で「あぁ~~あ」などと声を挙げながら、
ひとしきり好き勝手な選手批判をぶちあげ、解説を加えあい
ながら無念な思いを発散するのだ。

好ゲームの場合は、応援チームが敗れても、それなりの
カタルシスが得られるのがスポーツの好いところだろう。

・・・・・・・


*ソウル駅で日本戦勝利を祝う市民たち

ところで、まがりなりにも野球世界一を決める桧舞台で、アメリカを、
そして今日は宿敵・日本を二度までも破り準決勝進出を決めた
韓国チーム。

サッカーのワールドカップほどの盛り上がりはないにしろ、韓国の
野球ファンが感じた心理的カタルシスはどれほど大きなものだった
ろうと思う。

おそらく「ヲタク」などの想像を絶するものがあったろうと思う。

もともと「集団的熱狂」があまり好きではない「ヲタク」であるが、
ことスポーツに関しては、少しは理解ができる方だ。

「ヲタク」自身、思い入れのある選手やチームの応援には、
ついつい力が入る方だし・・・

とにもかくにも、今日の韓国チームの気合の入ったプレーの
数々には、心より大きな拍手を送りたい。

韓国人ファンには、どうか思いっきりカタルシスを満喫して
ほしいと思う。



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場合の数

2006年03月16日 |  〇語彙と表現

昨年度の琉球大の入試問題で、現在の高校数学では使われて
いない「二次方程式 根の公式」なる用語が登場し、出題ミスと
して扱われた。高校数学用語としては、1969年度以降、
「二次方程式 解の公式」に統一され、「根」は使われていない
とのこと。

「ヲタク」は、たまたまその関連記事を韓国語に訳す練習を
していて、韓国語では以前、日本で使われていた用語の
直訳調の漢字語がそのまま使われていることを知った。

・2차방정식 근의 공식(二次方程式 根の公式

これがその用語だ。

ところで、今日、韓国のインターネット新聞を読んでいて
次のようなWBC関連の見出しが目にとまった。

今日(16日)午後の試合で韓国が日本に勝ち、リーグ戦全勝で
準決勝進出を決めたので、内容的には意味がなくなって
しまった記事だ。

■ 일본에 질 때, 한국 4강진출 경우의 수
(直訳)日本に敗れた場合、韓国の準決勝進出 場合の数
(スポーツソウル 3月16日)

ここで使われている「경우의 수」とは「場合の数」という数学
用語だ。

日本では数学の教科書以外では、ほぼお目にかかることの
ない用語だが、韓国語ではこうした用法もありえるのだ。

この見出しを日本語に意訳をすれば、

「日本に敗れた場合、韓国が準決勝に進出できる確率」

くらいの日本語表現になるだろう。

・・・・

いずれにしろ、「경우의 수(場合の数)」や「2차방정식 근의 공식
(二次方程式 根の方式)」といった用語にまで「日帝支配」の
歴史が影を落としている現実が厳然としてあるのだ。

今更ながらに、日韓の歴史の持つ「因縁」の深さや重みを
痛感する「ヲタク」であった。


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KBSワールド

2006年03月16日 | 【情報通信関連】
ついにスカイパーフェクTVで、「KBSワールド」の放送が始まった
とのこと。

韓国の衛星放送「スカイライフ」に乗り換える前までお世話に
なっていたスカパーでもあるし、ブログに記録することにした。


*スカイパーフェクTV、HPより

スカパーのHPではじめて知ったことなのだが、KBSワールドと
いっしょにMnetなる韓国エンターテイメント専門チャンネルも
開局していた。

「ヲタク」も一時期、お世話になっていたKNTVに加え、これで、
スカパーの外国語チャンネルに韓国語専門チャンネルが
三つとなった。


*スカイパーフェクTV、HPより

「ヲタク」がこれらの番組を見るわけではないが、韓国語学習者の
一人としては何ともうれしい限りだ。

ただ、気がかりなのは、この分野の草分け的な存在である
KNTV(3150円)がKBSワールド(525円)やMnet(1575円)に
契約者を奪われてしまう可能性もあることだ。

現金な話だが、この不景気な世の中、「ヲタク」ならKBSワールド
1局か、あるいはKBSとMnetのセットに乗り換えてしまいそうだ。

また、どうしたわけか、韓国マスコミの事前報道とは違い、
KBSワールドはスカパーの「よくばりパック」にも「えらべる15
パックにも入っていない。(2006年3月16日現在)

今後入る予定になっているのか、あるいは韓国マスコミの
単なる憶測記事にすぎなかったのかは、現時点で「ヲタク」には
確認するすべも意欲もない。

(終わり)


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