韓国で日本のアニメやドラマがかなりの人気を集めていることは
知っていたが、日本映画については全般的に人気が低調だと
思っていた。
しかし、そうでもないようだ。
最近、韓国で日本のインディーズ(独立系)映画が静かなブームに
なっているという。
関連記事を翻訳練習し記録しておく。なお、紙面の関係で原文の
引用は省いた。
・・・・・・・・・・
■ 日本映画、静かなブーム
(韓国日報 6月18日)
・ハリウッドより関心度は低いが、質と量では「日本映画ブーム」
・14日、「黄色い涙」など日本映画3本封切り、来月6本続々公開
・ハリウッド超大作の隙間に日本の「インディーズ」がある?
韓国のスクリーン街で数々のハリウッド超大作が大々的に公開
される中、日本のインディーズ(独立系)の映画作品が続々と
公開され関心を集めている。
14日封切された日本映画は「黄色い涙」、「タマモエ」(原題:
魂萌え!)、「時を駆ける少女」の3本。先月5月に封切られた「涙が
ぽろぽろ」(涙そうそう)と「Death Water」(水霊 ミズチ)は現在も
上映中だ。今月はさらに「秒速5cm」、「パッチギ Love&Peace」の
公開も目前に控えている。
来月7月27日はまさに日本映画の日と言っても過言ではない。
「ギブス」、「密やかな監視区域」(張り込み)、「絵里に首ったけ」、
「Secret Journey」、「東京ゴミ女」、「ビジターQ」と、この日公開
される6作品の全てが日本映画なのだ。
こうした日本映画の静かなブームを受け、6月27日からは日本の
インディーズ映画12作品を1ヶ月間にわたって上映する「第2回
日本インディーズ映画祭」も開催される。
韓国で日本映画はハリウッド映画ほど大きな関心を集めては
いないが、公開作品数や質の面では静かなブームが起きて
いると言える。
映画配給社スポンジの関係者は「日本映画のファンたちは
熱心なリピーターが多い。以前からのマニア層に加え、最近人気を
集めている「イルド」(日本ドラマ)のファンも重なり、ファン層に
厚みが出てきた。公開される日本映画の本数が増えているのは、
ある意味では当然の結果だと言える」と語る。
ここ数年の間、日本映画が自らのカラーを鮮明にさせながら、
粘り強く韓国のスクリーン街にアプローチしてきた結果だと言える。
1990年代、ルノワール風の作品が主流となっていた香港映画
ブームとも異なっている。
日本映画のジャンルは、日本の映画界が得意としてきたホラー
作品やアニメ作品を筆頭に、露出度の高い短編作品、そして
細やかな日常を描き静かな余韻を与えてくれる恋愛物まで、
実に幅が広い。
それぞれ異なるジャンルの映画だが、どのジャンルの映画を
誰が見ても日本映画固有のカラーは一層、鮮明になった。
さらに犬童一心監督やオダギリジョー、妻夫木聡のように韓国にも
マニアックなファン層を持つスター監督や人気俳優が登場し、
今年に入り日本からの映画輸入が急激に増加している。
2006年、日本映画が日本国内の興行成績で50%のシェアを
回復し海外市場向けの輸出にも積極的な姿勢を見せている
ことも背景にある。
ある映画館関係者は「外国映画の輸入が過熱する中、韓国人と
最もよく似た情緒を持つ日本の映画が優先的に扱われる傾向が
ある。全ての日本映画がヒットし収益を上げるわけではないが、
日本映画が韓国のスクリーン街で主要な一つのジャンルと
して定着して来ているのは確かだ」と語った。
(終わり)
← 応援のクリックをお願いします。