今日もまた韓国の民主化「ネタ」が続く。
韓国民主化の歴史を象徴する歌と言えば、何といっても
「아침이슬(アッチムイスル/朝露)」だろう。
ヤン・ヒウンが歌い大ヒットしたこの曲は、1975年には時の
政権から「禁止歌謡」に指定されるなど「弾圧」も経験している。
直接、反政府運動を煽るような歌詞ではないものの、歌詞の持つ
象徴的な意味が一人歩きすることを不快に考えての(恐れての?)
措置だったのだろう。
ところで、6月10日に開催された政府主催の「6・10民主化闘争
20周年記念式」でも、この歌が合唱されたと言う。
式典に参加した大統領夫妻が、この「朝露」を歌う姿がフォト
ニュースになっていた。
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■ 노대통령 6.10민주항쟁 20주년 기념식 참석
ノ大統領「6・10民主化闘争20周年記念式」参加
(連合ニュース 6月10日)
△「朝露」を歌う大統領夫妻
노무현 대통령 내외가 10일 오전 세종문화회관에서 열린
6.10 민주항쟁 20주년 기념식에 참석, `아침이슬'을 함께
부르고 있다.
ノ・ムヒョン大統領夫妻が10日午前、世宗文化会館(ソウル市)で
開催された「6・10民主化闘争20周年記念式」に出席し、
参加者とともに「アッチムイスル(朝露)」を歌っている。
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韓国民主化の苦難と栄光の歴史に深い敬意を表す意味で、
特別に「朝露」の翻訳練習に挑戦してみた。
一口に翻訳とは言っても歌詞や詩の翻訳ほど厄介なものはない。
普通は、「ヲタク」が練習対象から除外している分野だ。
この「朝露」でも「나(私)」をどう訳すかというところから悩んだ。
「ヲタク」訳では、あえて歌の「性」を明確にさせ「僕」と訳してみた。
歌を男性化し「青年の志」を浮き立たせて見たのだ。
この歌を最初にヒットさせた歌手は女性(ヤン・ヒウン)だが、
作詞・作曲は当時大学生の男性(キム・ミンギ)だし、「僕」と
訳しても間違えとは言えないだろう。
アッチムイスル(朝露)
作詞・作曲 キム・ミンギ 訳責 「ヲタク」
긴밤 지세우고 풀잎마다 맺힌
진주보다 더 고운 아침이슬 처럼
내맘에 설움이 알알이 맺힐때
아침동산에 올라 작은 미소를 배운다
長い夜を明かし草の葉ごとに宿る
真珠よりも美しい朝露のように
僕の心に悲しみが一粒一粒宿る時
朝の丘に登り小さな微笑みを学ぶ
태양은 묘지위에 붉게 떠오르고
한낮에 찌는더위는 나의 시련일지라
나 이제 가노라 저 거친 광야에
서러움 모두 버리고 나 이제 가노라
太陽は墓地の上に赤々と昇り
真昼のじりじりする暑さは僕の試練なのだろう
いざ行かん、あの荒れ果てた荒野へ
悲しみは全て捨て去り、いざ行かん
最後に、「朝露」が聴けるYou Tubeをリンクしてみた。
□ヤン・ヒウンの朝露
□キム・ミンギの朝露
(終わり)
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