--- どんだけ~
韓国の民主化運動が生んだ硬派民族派言論のハンギョレ新聞に、
まさか、こんな日本の流行語の存在まで学ぶことになろうとは。
久しぶりに「ヲタク」が唸らされた。
この新しい流行語の意味は、goo国語・新語辞書によれば次の
通り。
○どんだけ
〔「どれだけ?」の転化〕
主に若者語で,感嘆を表す語。何かに驚いた場合,感心した場合,
共感した場合,非難する場合など,広い意味で用いる。
「もう,―?」
ウェブサイト「はてなダイアリー」ではかなり詳しく次のように
説明されている。
○どんだけ~
女子高生や新宿2丁目のゲイの間で流行っているという
感嘆詞。
・疑問形のようだが、やや平板に言うそう。
・元々は、一部の女子高生の間で「非難」の意味で使われて
いたが、広まるに連れ、驚き・感心・相槌などの意味でも使われる
ようになった。「すごい」「超○○」「とんでもない」と同様の意味。
関西の「なんじゃそら」「どないやねん」にも似ているが、あまり
強いツッコミではなく、共感の意味が強い。
・新宿2丁目では、やす子ママが生みの親とされる。一般的に
よく知られるようになったのは、TBSテレビ「リンカーン」で
FUJIWARAの藤本敏史が新宿2丁目に滞在した際に取り上げ
られことがきっかけ。その後、雨上がり決死隊・宮迫博之らが
連発してネタにしている。また、メイクアップ・アーティスト・IKKOも
よく使っている。タモリもお気に入りだとか。
・フジテレビ系ドラマ「プロポーズ大作戦」劇中でも、岩瀬 健役の
山下智久が多用している。
・一般の女性、若い男性の間に広まり始めており、ブレイク間近か。
中年「ヲタク」としては、正直、なんとなくわかったようなわからない
ような微妙な流行語だ。
ところで、ハンギョレ新聞の次の記事を読んだ韓国人読者の
中で、この日本の流行語「どんだけ」の意味や用法を正確に
理解できる人はまずいないだろう。
そういう意味では全く感心できない記事だ。記者の逞しい想像力も
かなりピントが外れているようにも思える。
記事の中に日本語が混じっているので、実に訳しにくい文章
だったが、とりあえず原文を生かす形で翻訳練習してみた。
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■ 유혹하는 말투로 도오온~다아아케?
誘惑するような口調で「ドオ~ンダ~ケ?」
(ハンギョレ新聞 7月6日)
‘どんだけ~?’(돈다케~?)는 특별한 문법적 특징을 가지는
말은 아니다. 굳이 따지자면 ‘어떤 것’의 의미인 どれ
(도레)에 수량이나 분량을 나타낼 때 쓰는 말 だけ(다케)가
붙어서 이루어진 ‘どれだけ?’(도레다케? 얼마나? 얼마
만큼이나?)가 변형된 말이라는 추측이 있을 뿐이다.
「どんだけ~?」(ドンダケ~?)という日本語は特別な文法的
特長を持つ単語ではない。強いて分析するとすれば「どれ」という
意味を持つ「どれ」に数量や分量を表す時に使われる「だけ」が
付いてできた「どれだけ?」(どれくらい?)が変形した表現だと
推測できるくらいだ。
일본에는 어디서 누가 주는 상인지 정체가 불분명한
<유행어 대상>이라는 것이 있는데, 말 그대로 그 한 해
가장 유행했던 단어에 주는 상이다. ‘どんだけ~?’
(돈다케~?)는 현재로서는 2007년 유행어 대상 자리를
예약했다.
日本にはどこで誰がくれる賞なのか定かではないが、「流行語
大賞」なる賞がある。文字通り、その年の1年間に最も流行した
言葉に与えられる賞だ。「どんだけ~?」(ドンダケ~?)は、
現時点で最も有力な「流行語大賞」候補だと言える。
일본에서도 유행어는 여러 텔레비전 방송에서 코미디언들이
먼저 사용하기 시작하면 여타의 연예인들이 동참하고 시민들도
그 말을 입에 올려 단어가 생명력을 얻는다.
日本でも流行語は、まずテレビでお笑い芸人たちが使い始め、
その他の芸能人に広がり、さらに一般市民が日常、使うように
なって流行語としての生命を得るケースが多い。
‘돈다케’ 역시 비슷한 방식을 따랐는데, 다만 그 근원지가
좀더 유구한 역사를 가지고 있다. 일본에서 여장 남자나
게이를 부르는 말인 ‘おかま’(오카마)들 사이에서 많이
쓰이던 말이 바로 ‘돈다케?’다. 그래서 이 유행어의
고향은 신주쿠 2초메다. 신주쿠 2초메는 오카마들이
운영하는 술집이나 아지트가 많은 곳으로 유명하다.
「ドンダケ」も似たような経路をたどったが、その発祥については
少しばかり長い歴史を持っている。日本では女装した男性や
ゲイを「おかま」(オカマ)と呼んでいるが、彼らの間で使われて
いたのがこの「ドンダケ?」という表現だ。つまり、この流行語の
発祥地は新宿2丁目なのだ。新宿2丁目は、オカマたちが経営
する酒場やオカマの集う店が多いことで有名な街だ。
이쯤 되면 ‘돈다케’가 단어의 의미 자체보다는 말하는
사람의 억양, 뉘앙스, 제스처 등이 어떻게 결합돼야 더
재미있는 단어가 되는지 상상이 가능하다. “도오오온~
다아아아케에에~↗?’(얼마아아~마아아아안크으으
으으음~?) 하고 콧소리를 섞어 주며 손목을 살랑살랑
흔들고 눈꼬리를 약간 치켜들고 시비 거는 듯한 혹은
유혹하는 듯한 말투로 오카마들은 묻고 싶었던 건지도
모른다. “どんだけ?愛してる?”(돈-다케~ 아이시테루,
얼마나 사랑해?)
この辺まで説明すれば、「ドンダケ」が言葉の意味それ自体よりも
口にする人のアクセントやニュアンス、ジェスチャーなどがうまく
結び付き、より面白い言葉になったであろうことが想像できる。
「ドオ~ンダア~ケ~?」(どお~んだあ~け~?)と大声を出し
両手首をしなしな振りながら少し目尻を吊り上げ、抗議でもする
ような、あるいは誘惑でもするような口調でオカマたちは尋ね
たかったのかもしれない。「どんだけ?愛してる?」(私のこと、
どれくらい愛してるの?)
(終わり)