福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

密陽氷谷

2007年06月12日 |   〇自然・動物

「ヲタク」は過去、一度だけ真夏の「密陽オルムコル(氷谷)」を
訪ねたことがある。

残念ながら氷を目にすることはできなかったが、心地よい渓谷の
冷気とビールのつまみに食べたパジョン(韓国風お好み焼き)の
美味をかすかに記憶している。

密陽氷谷の現況を伝える記事を翻訳練習してみた。

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■ 밀양 얼음골 ‘은밀한 햇볕’ 심술? 얼음이 사라졌다
密陽氷谷から氷が消えた、「日光がこっそり意地悪?」
(京郷新聞 6月12日)

삼복 더위에도 얼음이 얼어 관광객들이 붐비던 경남 밀양
얼음골에 최근 얼음이 사라졌다. 경북 의성의 빙계계곡도
얼음이 남아 있으나 전보다 크게 줄었다.
真夏の猛暑の時期にも氷が解けず観光客で賑わう慶尚南道
密陽市の「オルムコル(氷谷)」から、最近、氷が消えた。慶尚
北道義城郡の氷渓渓谷では氷がまだ残ってはいるものの、以前に
比べ氷の量が激減している。

12일 밀양시에 따르면 산내면 남명리 얼음골은 매년 3~4월
얼음이 얼기 시작해 8월 중순까지 결빙이 지속됐으나 이달 초
얼음이 완전히 사라졌다. 지난 3~4월에는 결빙지점(냉혈)에
고드름이 주렁주렁 열렸으나 현재는 얼음이 완전히 녹아버리고
 0~1도 정도의 찬바람만 나오고 있을 뿐이다.
12日、密陽市の発表によれば氷谷(サンネ面ナムヨン里)は、
例年3~4月に凍り始め8月の中旬まで氷が残るが、今年は今月
初めに氷が完全に解けてしまった。今年3~4月には結氷地点の
「冷穴」につららができたが、現在は氷が完全に解けてしまい
0~1度くらいの冷気が吹き出ているだけだ。

얼음골은 재약산 북쪽 중턱 해발 600~700m쯤 되는 곳의
골짜기 9000평으로 기온이 높을수록 바위 틈새에서 얼음이
많이 얼어 찬바람이 나오고 겨울에는 반 팔을 입을 정도로 더운
김이 나는 곳이다. 이 때문에 ‘밀양의 신비’로 불리며 천연
기념물 224호로 지정돼 있다. 과거에는 처서(양력 8월23일)가
지나야 해빙됐다는 기록도 있다.
密陽氷谷とは載薬山の北面、海抜600~700mほどの山腹に
位置する渓谷一帯を指し、面積は約9000坪。夏、気温が上がるに
つれ岩の隙間には多くの氷が張り冷気が吹き出る。そして、冬に
なると逆に半そでで歩けるほど暖かく感じる渓谷だ。そのため
古くから「密陽の神秘」と呼ばれ、天然記念物224号に指定され
ている。過去には「処暑」(24節気の一つ、8月23日)が過ぎて
氷解したという記録も残っている。


△지난 4월초 얼음골 내부 모습.
(今年4月初旬の氷谷内部の様子)

얼음골 관리사무소측은 “겨울철에 따뜻하거나 장마철에 비가
많이 올 때인 7월말쯤 얼음이 녹은 적은 있지만 올해처럼 일찍
녹은 적은 없었다”고 말했다.
密陽氷谷管理事務所は「暖冬の翌年や梅雨に雨が多かった年の
7月頃に氷が解けたことは何度かあったが、今年のように早く
解けたことはない」と語る。


△얼음이 녹은 뒤 최근의 얼음골.
(氷が解けてしまった現在の氷谷)

얼음골은 지난해에도 예년보다 이른 7월초에 얼음이 없어져
지구 온난화 현상 때문이 아니냐는 의문이 제기됐다.
密陽氷谷では昨年も例年より早い7月初旬に氷がなくなっており、
地球温暖化の影響を指摘する声も出ている。

-中略-

얼음골과 지형이 유사해 1년 내내 얼음이 얼어있는 의성 빙혈
(氷穴)도 얼음이 없어지고 있다. 경북 의성군 춘산면 빙계리
빙계계곡의 빙혈은 벽면의 절반 이상이 얼음이었으나 현재는
일부분에만 얼음이 남아있다. 춘산면은 빙혈을 보호하기 위해
일반인의 출입을 통제하고 있다.
一方、密陽氷谷と似た地形を持ち、1年中氷が解けない義城氷穴
でも氷が激減している。慶尚北道義城郡の氷渓氷穴(春山面
氷渓里)でも、以前は氷穴壁面の半分以上が氷で覆われていたが、
現在は一部にしか氷が残っていない。現在、春山面は氷穴を
保護するため、一般市民の見学を制限している。

(終わり)

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「日流」の氾濫

2007年06月12日 |  〇文化・歴史

韓国での「日流」(日本文化ブーム)は、依然として衰えを見せて
いないようだ。

現在、韓国の歌謡界で起きているJ-POPリメイクブームについて
論じた経済紙の記事が目にとまった。

最近の日本の音楽シーンにうとい「ヲタク」にとっては、韓国で
好まれているJ-POPの傾向のみならず、自国文化について知る
機会でもある。

翻訳練習に取り組んでみた。

なお、著作権契約料の額などについて確認は取っていない。
また、紙面の都合で韓国語の原文の引用は省いた。

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■ J-POPリメイクのラッシュ、歌謡界にも日流の「ツナミ」 
(ヘラルド経済 6月12日)

- ヒョン・ヨン、ミン・ヒョリン、デニアン...J-POPリメイクのラッシュ
- 契約も簡単で低価格、一方でアイデンティティ喪失を危惧する声も

今月4日、女優兼歌手のヒョン・ヨンが発表したデジタルシングル
「恋愛革命」が日本の有力日刊紙である朝日新聞でとり上げられた。
「恋愛革命」は日本の女性アイドルグループ「モーニング娘」の
「Love revolution 21」を韓国語でカバーした曲だ。朝日新聞は
ヒョン・ヨンとのインタービューに加え、韓国の大衆歌謡がJ-POPを
リメイクした事例を紹介した。ヒョン・ヨンだけではなく韓国の多くの
歌手がJ-POPを歌っているとの内容だ。

ここ一ヶ月間だけで見てもヒョン・ヨンをはじめ、先月デビューした
ミン・ヒョリン(中島美嘉「Stars」)、ソロデビューしたgod出身の
デニアン(「夢だったら」/ ケミストリー「Your Name Never Gone」)も
J-POPのカバー曲を発表した。

韓国の歌手らがJ-POPをリメイクするのは何も最近始まったこと
ではない。2000年にポジションが歌った「I love you」(尾崎豊)、
2004年に放送されたドラマ「ごめん、愛している」の挿入歌で
大ヒットしたパク・ヒョシンの「雪の花」(中島美嘉)、昨年、アユミが
歌った「キューティー・ハニー」(倖田來未)など、韓国のヒット曲の
中に日本の曲を探すのは難しいことではない。

「日流の氾濫」とも呼べるようなJ-POPリメイク・ラッシュの背景と
して、まずJ-POPと韓国歌謡の類似性が挙げられる。メロディーや
リズムが似ているJ-POPは韓国人に受け入れられやすいのだ。
J-POPのリメイク曲が韓国の作曲家によるオリジナル作品だと
思われているケースもあるくらいだ。ミン・ヒョリンの「Stars」を制作
したX-Townエンターテイメントのイ・デヒ代表は、「発表当初、日本の
曲のリメイクではなく、新しく韓国で作られたオリジナル曲だと思った
人が多かった」と語った。

大衆的な人気を得たJ-POPをリメイクすることで、成功のノウハウを
学ぶこともできる。韓国でリメイクされた中島美嘉、倖田來未、
ケミストリーなどの曲は、韓国の10倍を超える市場規模を持つ
J-POPの世界でヒットし、実際の人気に裏打ちされた曲ばかりだ。
文化交流を研究している未来想像研究所のホン・サジョン代表は
「J-POPの長所を学ぶことで、韓国市場での成功は言うまでもなく、
日本市場に進出できる力量を身につけることができる。厳密に
言えば、文化コンテンツの大部分はリメイクを通じて発展、生産
されると言っても過言ではない」と語った。

比較的に費用が低額で著作権契約の手続きが簡単な点もJ-POP
リメイクの利点に挙げることができる。韓国で最高水準の作曲家の
場合、編曲や録音などの費用も含め1曲あたり1000万ウォン
(約130万円)が相場だが、J-POPならヒット曲でも1曲につき
150~200万ウォン(20~25万円)程度で著作権契約が可能
なのだ。ソニーBMGのシン・ソンヒ部長は「アーティストにより差は
あるが、アメリカやヨーロッパで著作権契約をしようと思えば、
手続きだけで数ヶ月かかるケースもある。その点、日本の場合は
2週間程あれば書類手続きが終わってしまう」と語る。

しかし、一方では韓国音楽のアイデンティティ喪失を危惧する
声も出されている。一部のネットユーザーは「リメイクばかりやって
いると新しい曲が聴けなくなる」、「安易過ぎて誠意が感じられない」
などの反応を示している。韓国音楽の主な消費層である10代の
若者たちが日本音楽に染まってしまうのではないかと危惧する
声も聞こえる。音楽評論家のカン・テギュさんは「アーティストなら
創作するのが当然でJ-POPのリメイクに依存する状態から脱する
必要がある。しかし、音楽市場の不況が続く中、ヒットの可能性や
コスト面で有利なリメイクが増えているのが実情だ」と分析した。

(終わり)

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