△ヨミウリ・オンライン為替情報より(1ウォン=○○円)
11月21日のソウル外国為替市場で円が急騰し、ついに
100円=1600ウォンを突破した。
ウォンに対する円の価値が1年前の約2倍に跳ね上がった形だ。
△ヨミウリ・オンライン為替情報より
「ヲタク」は、11月21日午前11時19分現在のレート(100円=
約1605ウォン)を記録してみた。
「ヲタク」の予想をはるかに上回る急激な「円高ウォン安」現象を
目の当たりにし、せめて、この瞬間を記憶にとどめておきたいと
考えたのだ。
韓国メディアの報道によれば、円は最高100円=1611ウォン
まで値を上げたとのこと。
急激な円高現象が韓国経済に及ぼす深刻な悪影響についても
再確認しながら、関連記事を翻訳練習してみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
■원/엔 환율 사상 최고, 금융·기업 좌불안석
過去最高の「円高ウォン安」水準、金融機関・企業に焦り
(マネートゥデイ 11月21日)
・一時、100円=1611ウォン、雪ダルマ式に増える円償還負担
借り入れた円資金の償還が韓国経済に重くのしかかっている。
ウォンの円に対する価値が対ドル以上に急落し、金融界のみならず
企業の資金繰りにも大きな負担となりはじめた。多くの企業が、
ここ2、3年の間、相当額の円資金を借り入れたが、円高により
元利金償還の負担が2倍ほどに膨れ上がったのだ。貸し出した
円資金が不良債権化するおそれも高まり、銀行にも焦りの色が
濃くなっている。
21日、ソウル外国為替市場でドルの急騰とともに、円も史上
最高値を塗り替え、一時、100円=1611ウォンまで値を上げた。
結局、ドル・円とも値を戻し、円は100円=1575.84ウォンで
取引きを終えたが、過去最高水準であることには変わりない。
今年の初め、100円=840ウォン台であったことを考えれば、
円の値段が2倍近く跳ね上がったことになる。
ウォン安は輸出企業には有利に働く反面、原材料や部品、消費財
などの輸入単価が上昇し、輸入企業の競争力は弱まる。さらに
大きな問題は、韓国の企業や金融機関が日本の金融機関に
返済しなければならない債務が増大するという点だ。
金融機関を通じた円の借り入れ残高は、今年9月末現在、
推定で約1兆5000億円。日本の貸し出し金利は年2~3%に
過ぎず、韓国企業の間で低金利をねらった円資金需要が増加した
ため、韓国の銀行は日本の金融機関から多額の円を借り入れ、
企業に融資したのだ。
しかし、円の急騰で状況は一変した。韓国銀行などによれば、
韓国企業の円資金借り入れの平均レートは100円=850ウォン。
現在、レートは100円=1600ウォンに迫っており、1億円
(8億5000万ウォン)を借り入れた場合、ウォンでの借り入れが
16億ウォンに膨らんだ計算になる。さらに追い打ちをかけるように、
世界金融危機の影響で円の貸し出し金利も上昇傾向を見せている。
-中略-
金融業界では、これ以上、円高が進めば、韓国の企業や金融
機関の資金繰りに深刻な悪影響が出るものと見て憂慮している。
しかし、世界的に安全な資産運用を望む資金の流れが大きくなり、
円キャリー取引(※)が清算され、主要国の通貨に対する円高傾向が
強まる中、今後とも当分は円が下がる気配はないとの見方が
支配的だ。
(※)円キャリー取引。ウィキペディア参照。
ある金融関係者は、「各国の金融機関が低金利の円を借り入れた
後、円をドルに替え運用してきたが、世界的な金融危機に見舞われ
円償還を急ぎ始めた。ドルを円に替える流れが大きくなり、円の
需要が増え続けており、問題は深刻だ」と語った。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)