午後遅く時間が取れたので、久しぶりに、歴博の第3展示室がリニューアル・オープンしたので見に行こうと思って佐倉城址に出かけた。
結局、この日は、先に併設の「くらしの植物苑」に行き、春の息吹を楽しんだ後、向かいの公園の梅があまりも見事に咲いていたので鑑賞しながら歩いて佐倉城址に入り、本丸あたりで沈没してしまったので、時間がなくなり歴博すなわち国立歴史民族博物館には入れなかった。
くらしの植物苑は、昔から日本人の生活に有用だった植物を栽培して研究している植物園なので、毎年行われている恒例の「伝統の桜草」「伝統の朝顔」「伝統の古典菊」「冬の華・サザンカ」と言った程度の特別展示で彩りは添えているが、特に、美しくて見ごたえのあるような所は全くない、平凡で小さな植物園である。
しかし、私が子供の頃には結構日常生活と密着していた身近な植物が植えられていて、夫々に季節になると花が咲き実を結ぶので、それを見ていると懐かしい感じがして心が癒されるような気になるので、自然豊かな佐倉城址の林間を歩いてよく訪れている。
小さな門をくぐると、真っ先に見えるのが、この口絵写真の濃いピンクの八重咲きの唐梅の華麗な姿で、その側の畑の黄色い菜の花との対象が実に見事である。
今咲いている花は、梅のほかにやぶ椿やサザンカで、それに、サンシュユ、マンサク、ミツマタ、沈丁花。ボケの花が、ほころび始めている。
椿で興味を持ったのは、ヤクシマツバキで、やぶ椿の変種のようだが、小磯椿を大きくした感じの筒型の花で、しっかりしたやや濃い赤色の花弁が優雅である。
リンゴのような大きな実をつけるのでリンゴ椿と呼ばれているようだが、私の栽培していた中国リンゴ椿よりは実が小さかったような気がする。
佐倉城址公園の鬱蒼と茂る林の中には、やぶ椿の巨木が何本もあり、地面の落ち椿を見て椿だと分かるのだが、はるか上を見上げないと花には気付かない。
くらしの植物苑の温室に、春サザンカの鉢植えが沢山展示されて綺麗な花が咲いていた。
私は、椿専門で、あまりサザンカに興味はないのだが、特別な品種は除いて、咲いた花の形等は殆ど椿と違わないのを知って驚いている。
ところで、くらしの植物苑の前に、道を隔てて大きなグラウンド状の公園があり、その外周に沢山の梅と桜の木が植えられていて、丁度、綺麗な大きな花の塊を衝立状に並べたように美しい。
近付くと、梅は、白とピンクと赤の一重や八重が入り混じった感じで、色々な種類植えられているが、桜は、殆ど総てがオオカンザクラのようで、今を盛りと咲き誇っている。
梅の木は、相当大きくなっているが、十分空間があるところに植えられているので、大らかに育った所為か、いじけた古木のような感じがなく縦横に枝を張っている。
ところが、こんな梅でも、大きな幹の中央やくびれた枝の付け根辺りから小さな枝が出て、殆ど幹に張り付いたように花が咲いているのがあって、中々風雅で面白いと思った。
城址公園の中には、梅園以外には殆ど梅の木はなく、花木は殆ど桜の木のようである。
今咲いている桜は、オオカンザクラだけで、カワズザクラは、もう殆ど散って葉の方が優勢になっている。
この城址公園の桜は関東では珍しく染井吉野が少なくて、八重桜や他の色々な種類の桜の木があって、咲く時期が少しずれ込む。
歴博の周囲の桜は、殆ど染井吉野で、それこそ、豪華華麗に咲き乱れるので見に来る人が多くてごった返すが、その奥の本丸辺りの八重桜などは1~2週間遅れて咲くので見る人は少ない。
染井吉野は、少し、ピンクがかってきているが、他の桜の蕾はまだ黒くて固い。
池は、枯れ草が綺麗に掃除されたので、珍しく底が見えて、蓮の芽吹きが見え、その横を冬眠から覚めた大きな蛙がゆっくりと這っている。
菖蒲園も芽吹き始めたようである。
来週あたりから染井吉野が咲き始めるのであろうか、静かに眠っていた佐倉城址公園の春ももうそこまで来ている。
結局、この日は、先に併設の「くらしの植物苑」に行き、春の息吹を楽しんだ後、向かいの公園の梅があまりも見事に咲いていたので鑑賞しながら歩いて佐倉城址に入り、本丸あたりで沈没してしまったので、時間がなくなり歴博すなわち国立歴史民族博物館には入れなかった。
くらしの植物苑は、昔から日本人の生活に有用だった植物を栽培して研究している植物園なので、毎年行われている恒例の「伝統の桜草」「伝統の朝顔」「伝統の古典菊」「冬の華・サザンカ」と言った程度の特別展示で彩りは添えているが、特に、美しくて見ごたえのあるような所は全くない、平凡で小さな植物園である。
しかし、私が子供の頃には結構日常生活と密着していた身近な植物が植えられていて、夫々に季節になると花が咲き実を結ぶので、それを見ていると懐かしい感じがして心が癒されるような気になるので、自然豊かな佐倉城址の林間を歩いてよく訪れている。
小さな門をくぐると、真っ先に見えるのが、この口絵写真の濃いピンクの八重咲きの唐梅の華麗な姿で、その側の畑の黄色い菜の花との対象が実に見事である。
今咲いている花は、梅のほかにやぶ椿やサザンカで、それに、サンシュユ、マンサク、ミツマタ、沈丁花。ボケの花が、ほころび始めている。
椿で興味を持ったのは、ヤクシマツバキで、やぶ椿の変種のようだが、小磯椿を大きくした感じの筒型の花で、しっかりしたやや濃い赤色の花弁が優雅である。
リンゴのような大きな実をつけるのでリンゴ椿と呼ばれているようだが、私の栽培していた中国リンゴ椿よりは実が小さかったような気がする。
佐倉城址公園の鬱蒼と茂る林の中には、やぶ椿の巨木が何本もあり、地面の落ち椿を見て椿だと分かるのだが、はるか上を見上げないと花には気付かない。
くらしの植物苑の温室に、春サザンカの鉢植えが沢山展示されて綺麗な花が咲いていた。
私は、椿専門で、あまりサザンカに興味はないのだが、特別な品種は除いて、咲いた花の形等は殆ど椿と違わないのを知って驚いている。
ところで、くらしの植物苑の前に、道を隔てて大きなグラウンド状の公園があり、その外周に沢山の梅と桜の木が植えられていて、丁度、綺麗な大きな花の塊を衝立状に並べたように美しい。
近付くと、梅は、白とピンクと赤の一重や八重が入り混じった感じで、色々な種類植えられているが、桜は、殆ど総てがオオカンザクラのようで、今を盛りと咲き誇っている。
梅の木は、相当大きくなっているが、十分空間があるところに植えられているので、大らかに育った所為か、いじけた古木のような感じがなく縦横に枝を張っている。
ところが、こんな梅でも、大きな幹の中央やくびれた枝の付け根辺りから小さな枝が出て、殆ど幹に張り付いたように花が咲いているのがあって、中々風雅で面白いと思った。
城址公園の中には、梅園以外には殆ど梅の木はなく、花木は殆ど桜の木のようである。
今咲いている桜は、オオカンザクラだけで、カワズザクラは、もう殆ど散って葉の方が優勢になっている。
この城址公園の桜は関東では珍しく染井吉野が少なくて、八重桜や他の色々な種類の桜の木があって、咲く時期が少しずれ込む。
歴博の周囲の桜は、殆ど染井吉野で、それこそ、豪華華麗に咲き乱れるので見に来る人が多くてごった返すが、その奥の本丸辺りの八重桜などは1~2週間遅れて咲くので見る人は少ない。
染井吉野は、少し、ピンクがかってきているが、他の桜の蕾はまだ黒くて固い。
池は、枯れ草が綺麗に掃除されたので、珍しく底が見えて、蓮の芽吹きが見え、その横を冬眠から覚めた大きな蛙がゆっくりと這っている。
菖蒲園も芽吹き始めたようである。
来週あたりから染井吉野が咲き始めるのであろうか、静かに眠っていた佐倉城址公園の春ももうそこまで来ている。