離島有事対策?
自民党憲法改正草案を読む/番外94(情報の読み方)
2017年06月26日の読売新聞朝刊(西部版・14版)の一面。
という見出し。記事には、こうある。
私は「現実的」にしか考えられない、非論理的人間なので、とても疑問に思う。
「離島有事」というのは離島が「敵」によって侵攻されたとき、占領されたときということだろう。離島が侵攻、占領されるまでには、領海侵犯があり、海戦があるのでは? 領海侵犯は見過ごしてしまう? 自衛隊には対応能力がない?
まあ、そうだとして。
離島が占有されたとして、その離島にいる敵を攻撃するのに、いきなり射程 300キロの空対地ミサイル? ええっ? ちゃんと「目視」して攻撃した方がいいんじゃないの? だいたい離島に「敵」が侵攻してきて、そこに「基地」を造り上げるまで、自衛隊は何もしないのか。
そんなことはないだろう。
読売新聞は、こう書いている。
離島が侵攻、占領されたら、そこを奪い返すために「陸上」で戦うというのが最初にすること。海兵隊というのはそのためのものだろう。それは「創設」はするけれど、戦わない? 出動しない? 300キロ離れたところから、「敵」の基地建設現場を狙って攻撃する?
読売新聞は「長距離の空対地ミサイルは、安全な空域から効果的に攻撃を与えることができる」と書いているが、なんだ、これは、と私は怒りだしたくなる。
もし離島が無人島なら、遠く離れた場所から攻撃するということだけでもいいのかもしれないが、もし人の住んでいる離島なら? 自衛隊は住民を守るために上陸し、戦う。住民を避難させるために動く、ということをしないで、 300キロ離れたところからミサイルを撃つだけなのか。住民が巻き添えにされる可能性は? よく知らないが、空対地ミサイルというのは、住んでいる住民に危害を与えずに、「敵」の基地だけを攻撃できるほど性能のいいものなのか。
もし、そんなに性能のいいものなら、なぜ、いま起きている世界での「戦争」でつかわれていないのだろうか。(つかわれているのかもしれないけれど。) 300キロ離れた場所しら「敵」の基地だけをピンポイントで攻撃でき、住民に危害がないなら、敵の基地を破壊するのは簡単ではないのか。そして、すぐに「戦争」は終わるのではないのか。
「戦争」の局面は、さまざまである。「基地」がなくても人は戦う。ベトナム戦争の、いわゆるゲリラは巨大な基地を持たなかっただろう。なれ親しんだ自分の土地に隠れながら、アメリカ兵と個別に戦った。どの局面でそうなるかわからないが、人と人が直接ぶつかり、殺し合うのが戦争だろう。
そう考えると、
というのが、ほんとうの狙いだろう。
侵攻、占領された離島を奪還するためではなく、他国を攻撃するために配備される。「防衛」ではなく「先制攻撃」をするため、先制攻撃をより有効に展開するための武器ということになる。
は三本目の見出しだが、これが「本筋」。日本の領土、領空内の敵基地を攻撃するためのものではなく、日本の領土外の敵基地を攻撃するために射程 300キロのミサイルが必要である。しかし、その「目的」を明記すると憲法に違反してしまう。また、明記してしまえば近隣諸国からも猛反発が生じるだろう。日本は侵略戦争をはじめるために空対地ミサイルを配備した、と批判されるだろう。これまでの政府説明にも反する。「自衛」ではなくなる。だから、「自衛」を前面に出して、「本質」を隠すために「離島有事に備え」という理由が捏造されている。
安倍は何としても「戦争がしたい(してみたい)」という欲望を抑えることができない人間なのだろう。なぜ、そんなに戦争がしたいのか。わからないが、簡単に言えば「中国や北朝鮮に対して、頭に来ている」からであろう。あるいは、日本国内で安倍批判が起きることに対して「頭に来ている」から、安倍に対する批判の矛先をかわすために戦争がしたいのだろう。
「全国に獣医学部を展開する」という方針を安倍は突然発表したが、理由を問われて「加計学園問題を追及されて、頭に来たから」というような発言をしている。「頭に来た」ら、なんでもしてしまう。政策をどんどん変更する。それが「最高責任者」として自衛隊を監督、指揮するというのだから、その下で動く自衛隊員は悲惨である。「頭に来た、ミサイルなんかではダメだ。おまえ、特攻隊員のように爆弾を積んで自爆してこい」と、きっと命令されるようになる。
#安倍を許さない #憲法改正 #加計学園 #天皇生前退位
自民党憲法改正草案を読む/番外94(情報の読み方)
2017年06月26日の読売新聞朝刊(西部版・14版)の一面。
空自F35 空対地ミサイル/導入検討 離島有事に備え/射程 300キロ 敵基地攻撃能力 念頭か
という見出し。記事には、こうある。
国内の離島有事に備えるのが主目的だが、自衛のために相手国の基地などを攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有を念頭に置いているとの見方もある。
私は「現実的」にしか考えられない、非論理的人間なので、とても疑問に思う。
「離島有事」というのは離島が「敵」によって侵攻されたとき、占領されたときということだろう。離島が侵攻、占領されるまでには、領海侵犯があり、海戦があるのでは? 領海侵犯は見過ごしてしまう? 自衛隊には対応能力がない?
まあ、そうだとして。
離島が占有されたとして、その離島にいる敵を攻撃するのに、いきなり射程 300キロの空対地ミサイル? ええっ? ちゃんと「目視」して攻撃した方がいいんじゃないの? だいたい離島に「敵」が侵攻してきて、そこに「基地」を造り上げるまで、自衛隊は何もしないのか。
そんなことはないだろう。
読売新聞は、こう書いている。
防衛省は南西諸島などの離島防衛に備え、態勢強化を進めている。陸上自衛隊に新型輸送機「オスプレイ」を導入するほか、海兵隊機能を持つ「水陸機動隊」を創設する予定だ。
離島が侵攻、占領されたら、そこを奪い返すために「陸上」で戦うというのが最初にすること。海兵隊というのはそのためのものだろう。それは「創設」はするけれど、戦わない? 出動しない? 300キロ離れたところから、「敵」の基地建設現場を狙って攻撃する?
読売新聞は「長距離の空対地ミサイルは、安全な空域から効果的に攻撃を与えることができる」と書いているが、なんだ、これは、と私は怒りだしたくなる。
もし離島が無人島なら、遠く離れた場所から攻撃するということだけでもいいのかもしれないが、もし人の住んでいる離島なら? 自衛隊は住民を守るために上陸し、戦う。住民を避難させるために動く、ということをしないで、 300キロ離れたところからミサイルを撃つだけなのか。住民が巻き添えにされる可能性は? よく知らないが、空対地ミサイルというのは、住んでいる住民に危害を与えずに、「敵」の基地だけを攻撃できるほど性能のいいものなのか。
もし、そんなに性能のいいものなら、なぜ、いま起きている世界での「戦争」でつかわれていないのだろうか。(つかわれているのかもしれないけれど。) 300キロ離れた場所しら「敵」の基地だけをピンポイントで攻撃でき、住民に危害がないなら、敵の基地を破壊するのは簡単ではないのか。そして、すぐに「戦争」は終わるのではないのか。
「戦争」の局面は、さまざまである。「基地」がなくても人は戦う。ベトナム戦争の、いわゆるゲリラは巨大な基地を持たなかっただろう。なれ親しんだ自分の土地に隠れながら、アメリカ兵と個別に戦った。どの局面でそうなるかわからないが、人と人が直接ぶつかり、殺し合うのが戦争だろう。
そう考えると、
高度なステルス性を備えたF35と、長射程の空対地ミサイルを組み合わせれば、実質的には他国の基地を攻撃するための使用も可能となる。
というのが、ほんとうの狙いだろう。
侵攻、占領された離島を奪還するためではなく、他国を攻撃するために配備される。「防衛」ではなく「先制攻撃」をするため、先制攻撃をより有効に展開するための武器ということになる。
射程 300キロ 敵基地攻撃能力 念頭か
は三本目の見出しだが、これが「本筋」。日本の領土、領空内の敵基地を攻撃するためのものではなく、日本の領土外の敵基地を攻撃するために射程 300キロのミサイルが必要である。しかし、その「目的」を明記すると憲法に違反してしまう。また、明記してしまえば近隣諸国からも猛反発が生じるだろう。日本は侵略戦争をはじめるために空対地ミサイルを配備した、と批判されるだろう。これまでの政府説明にも反する。「自衛」ではなくなる。だから、「自衛」を前面に出して、「本質」を隠すために「離島有事に備え」という理由が捏造されている。
安倍は何としても「戦争がしたい(してみたい)」という欲望を抑えることができない人間なのだろう。なぜ、そんなに戦争がしたいのか。わからないが、簡単に言えば「中国や北朝鮮に対して、頭に来ている」からであろう。あるいは、日本国内で安倍批判が起きることに対して「頭に来ている」から、安倍に対する批判の矛先をかわすために戦争がしたいのだろう。
「全国に獣医学部を展開する」という方針を安倍は突然発表したが、理由を問われて「加計学園問題を追及されて、頭に来たから」というような発言をしている。「頭に来た」ら、なんでもしてしまう。政策をどんどん変更する。それが「最高責任者」として自衛隊を監督、指揮するというのだから、その下で動く自衛隊員は悲惨である。「頭に来た、ミサイルなんかではダメだ。おまえ、特攻隊員のように爆弾を積んで自爆してこい」と、きっと命令されるようになる。
#安倍を許さない #憲法改正 #加計学園 #天皇生前退位
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