トランプの目的
自民党憲法改正草案を読む/番外144(情報の読み方)
2017年11月06日の読売新聞夕刊(西部版、3版・4版)のトランプ、安倍会談の見出しが興味深い。
見出しの主力が「対北圧力(北朝鮮問題)」から「日米貿易(FTA)」に変化している。
朝日新聞、毎日新聞は最終版(4版)で、どう書いているか。
どうしてだろう。
首脳会談が始まっていない段階での紙面なので、実際におこなわれた経営者会合のほうに重点が置かれているという見方もできるが、それだけではないだろう。
トランプの目的が、「北の脅威」をどうするかではないということだ。安倍は「北朝鮮の脅威」をあおっているが、アメリカはそんなに脅威と感じていない。北朝鮮がICBMを完成させたとしても、すぐにアメリカ本土を攻撃するわけではない。攻撃されても、すぐに反撃できる。戦争がほんとうに始まれば、戦場は朝鮮半島と日本。米国本土へ北朝鮮の部隊が上陸するということはありえない。だから気にしていないのだ。
トランプが貿易というか「経済問題」のために訪日したことは4面を読むともっとわかりやすい。
その見出しの記事中に、こんな文書。
北朝鮮が気になるなら、アメリカから軍備を買って、自前で頑張れというのである。武器を売ることに関しては積極的に協力する、という意味である。武器が売れれば対日貿易赤字が減る、だから、買え。
安倍が「アベノミクス」と連呼しているように、トランプも「経済優先」なのである。
安倍は、昨年の日ロ会談で大失敗をしている。経済協力の約束をさせられただけで北方領土は進展なし。金出せ出せば、人が動くと思っているところが基本的な間違い。
今度も大失敗だろう。経済問題で押し切られる。「北朝鮮の脅威」に共同歩調という「ことば」だけ与えられて、実際は何の実体も得られない。
北朝鮮問題では、だいたい韓国が米国と協力するが、日本とは共同歩調をとらないと言っている。アメリカだって、主力は「朝鮮半島」をどうするかであって、日本はその次。
トランプがこのあと中国へ行くのも、「経済問題」を話し合うためだろう。もちろん北朝鮮問題も話し合うだろうが、そこでは「戦争」の話になるはずがない。
安倍は経済センスもなければ、外交センスもない。そのことだけが目立つ。
自民党憲法改正草案を読む/番外144(情報の読み方)
2017年11月06日の読売新聞夕刊(西部版、3版・4版)のトランプ、安倍会談の見出しが興味深い。
3版 日米主導で対北圧力/午後に首脳会談 確認/トランプ氏 FTAに意欲
4版 「日米貿易 公正でない」/トランプ氏 FTAに意欲/経営者会会合
(別見出しで)主脳会談 対北圧力確認へ
見出しの主力が「対北圧力(北朝鮮問題)」から「日米貿易(FTA)」に変化している。
朝日新聞、毎日新聞は最終版(4版)で、どう書いているか。
朝日 対日貿易「公平でない」/トランプ氏 経営者らに演説/午後 日米首脳会談
毎日 「日本の貿易は不公正」/トランプ氏 車参入障壁指摘
どうしてだろう。
首脳会談が始まっていない段階での紙面なので、実際におこなわれた経営者会合のほうに重点が置かれているという見方もできるが、それだけではないだろう。
トランプの目的が、「北の脅威」をどうするかではないということだ。安倍は「北朝鮮の脅威」をあおっているが、アメリカはそんなに脅威と感じていない。北朝鮮がICBMを完成させたとしても、すぐにアメリカ本土を攻撃するわけではない。攻撃されても、すぐに反撃できる。戦争がほんとうに始まれば、戦場は朝鮮半島と日本。米国本土へ北朝鮮の部隊が上陸するということはありえない。だから気にしていないのだ。
トランプが貿易というか「経済問題」のために訪日したことは4面を読むともっとわかりやすい。
トランプ氏「車、米国で生産を」/対日貿易 経営者会合で注文
その見出しの記事中に、こんな文書。
北朝鮮情勢が緊迫する中で、赤字を減らす手段として、「安倍首相は米国製の装備品を注文すべきだ」とも求めた。
北朝鮮が気になるなら、アメリカから軍備を買って、自前で頑張れというのである。武器を売ることに関しては積極的に協力する、という意味である。武器が売れれば対日貿易赤字が減る、だから、買え。
安倍が「アベノミクス」と連呼しているように、トランプも「経済優先」なのである。
安倍は、昨年の日ロ会談で大失敗をしている。経済協力の約束をさせられただけで北方領土は進展なし。金出せ出せば、人が動くと思っているところが基本的な間違い。
今度も大失敗だろう。経済問題で押し切られる。「北朝鮮の脅威」に共同歩調という「ことば」だけ与えられて、実際は何の実体も得られない。
北朝鮮問題では、だいたい韓国が米国と協力するが、日本とは共同歩調をとらないと言っている。アメリカだって、主力は「朝鮮半島」をどうするかであって、日本はその次。
トランプがこのあと中国へ行くのも、「経済問題」を話し合うためだろう。もちろん北朝鮮問題も話し合うだろうが、そこでは「戦争」の話になるはずがない。
安倍は経済センスもなければ、外交センスもない。そのことだけが目立つ。
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