詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(33)

2020-04-16 08:53:29 | 『嵯峨信之全詩集』を読む
* (どんな光りをあたえても)

蛇をたちあがらせることはできない

 「蛇」は現実の蛇か、それとも比喩か。
 もし比喩ならば、「光り」も比喩になるし、「与える」「たちあがる」も比喩になるだろう。
 比喩ではないのは「できない」という不可能性だけだ。
 しかし、どんなときでも、ことばを動かすこと、考えることはできる。もう考えることはできないとさえ、ことばにできる。
 ことばの絶望は、そこからはじまる。そして、それは希望というの名の絶望である。
 






*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)
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Estoy loco por espana(番外篇49)Luciano Gonzales Dias の作品

2020-04-16 08:27:53 | estoy loco por espana


私は私の命を生きる。
君も自分のいのちを生きてくれ。

そうすれば、世界はつづいていく。

いつの日か、
また私たちは抱擁できる。

いま、私は家にとどまる。
遠い君を思って。


Yo vivo mi vida
Vive tu propia vida también.

Entonces el mundo continuará.

Algun dia
También podemos abrazarnos.

Ahora me quedo en casa.
Pensando en ti muy lejos.
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