布マスク配布
自民党憲法改正草案を読む/番外330(情報の読み方)
NHKのニュースサイトに「1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相」という信じられないニュースがあった。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362911000.html
この2枚のマスクは、しかも
「再来週以降、感染者数の多い都道府県から順次、配布するとしています」という。
これは裏返しに言えば、
① 新型コロナ感染は2週間以上つづく
② 2週間は国民にはマスクは行き渡らない
を意味する。
いままで安倍は何をしてきたのか。
「この2週間が瀬戸際」とか「正念場」とか言い続けて来ただけで何も有効なことをしていない。
「やらせ記者会見」で「3月にはマスク6億枚供給」と言いながら、それすら実行できず、布マスク「1住所2枚」でごまかそうとしている。小学校が中学校の学級会で「布マスクを手作りして、必要な施設におくろう。ひとり一枚つくれば近くの施設の老人分は確保できる」と決めて実行する方がはるかに「親身」というものだろう。
小中学生に劣ると言えば、小中学生がばかにするなと怒るだろう。
こんなばかなことを「政府方針」として発表するのではなく、もし新型コロナ感染者がふえるということが予想されているのなら、
① 隔離病棟をどうするか。病室をどう確保するか。
② 受診にやってくる人をどうやって区分けし、安全な検診体制を確立する
ということを、「期限」を明示して明らかにすべきだろう。
で、こういう「子供だましの対応」を安倍は、どう「記録」として残すのか。
新型コロナ対策をどう進めたかという「文書」をつくるとき、「発生が問題化してから2か月以上たって、布マスクを国民に配布することを決め、その2週間後に配布した」と明記するのか。
そういうことを、世界が新型コロナ対策を「検証」するとき、報告するのか。
いままで安倍がとってきた「政策」は「検証」の場で、「検証材料」として役立つのか。
クルーズ船の問題が起きたとき、安倍はどうした。
① どういう指示を、どこに出し、それはどう実行されたか。
② そのとき、その指示・実行は、どのような効果を上げたか。
ということをきちんと「記録」しているか。それともクルーズ船の乗客・乗員が全員下船した段階でクルーズ船の対応は終わったから、そういう「記録」はすべて廃棄して、存在しないのか。
新型コロナ問題が終息したとき、絶対に、世界的な「検証」がはじまる。
そこで安倍は、クルーズ船問題を、どう報告するのか。
さらにその後の対応と効果をどう報告するのか。
安倍は、クルーズ船の初動でミスをした。そしてそのミスの中には全員の検査をしなかったために、感染者が「少ない」という誤った情報が含まれ、その「少なさ」が世界に誤解を与えたことが問題になるだろう。
初動防疫に失敗しても、感染はそんなに拡大しない、という誤解の「余地」を世界に与えてしまったのだ。
もし「正確な感染者(死者)」を把握していたら、世界は危険性に気づき、防疫体制を強化したかもしれない。
絶対にそういう批判が出てくるはずである。
中国が懸命に「封じ込め対策」をやっているときに、日本は「半分野放し対策」をやり、正確な「感染者数」を把握することを怠り、世界に誤解を与えた。
この罪は非常に重い。
そして、いま、安倍はそういう「重大ミス」をごまかすために「1住所当たり2枚の布マスクを配布」ということをしようとしている。
マスクがほんとうに有効なら、いつ、どこの店に何枚入荷するのか、そういう「供給」の目途を正確に知らせる方が大切だろう。それが国民にマスクを行き渡らせる方法だろう。
「洗ってつかえるから、何枚もいらない」というのなら、安倍や、国会議員、公務員が率先して「布マスク」をつかえばいいだろう。
国民にとどくのは2週間先。順次、というのだから、全員に行き渡るのはいつか、さっぱりわからない。これも、まったくおかしな話である。いつ届くかわからない布マスクを待ちながら、国民は新型コロナに感染し、死んで行くのだ。
自民党憲法改正草案を読む/番外330(情報の読み方)
NHKのニュースサイトに「1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相」という信じられないニュースがあった。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362911000.html
この2枚のマスクは、しかも
「再来週以降、感染者数の多い都道府県から順次、配布するとしています」という。
これは裏返しに言えば、
① 新型コロナ感染は2週間以上つづく
② 2週間は国民にはマスクは行き渡らない
を意味する。
いままで安倍は何をしてきたのか。
「この2週間が瀬戸際」とか「正念場」とか言い続けて来ただけで何も有効なことをしていない。
「やらせ記者会見」で「3月にはマスク6億枚供給」と言いながら、それすら実行できず、布マスク「1住所2枚」でごまかそうとしている。小学校が中学校の学級会で「布マスクを手作りして、必要な施設におくろう。ひとり一枚つくれば近くの施設の老人分は確保できる」と決めて実行する方がはるかに「親身」というものだろう。
小中学生に劣ると言えば、小中学生がばかにするなと怒るだろう。
こんなばかなことを「政府方針」として発表するのではなく、もし新型コロナ感染者がふえるということが予想されているのなら、
① 隔離病棟をどうするか。病室をどう確保するか。
② 受診にやってくる人をどうやって区分けし、安全な検診体制を確立する
ということを、「期限」を明示して明らかにすべきだろう。
で、こういう「子供だましの対応」を安倍は、どう「記録」として残すのか。
新型コロナ対策をどう進めたかという「文書」をつくるとき、「発生が問題化してから2か月以上たって、布マスクを国民に配布することを決め、その2週間後に配布した」と明記するのか。
そういうことを、世界が新型コロナ対策を「検証」するとき、報告するのか。
いままで安倍がとってきた「政策」は「検証」の場で、「検証材料」として役立つのか。
クルーズ船の問題が起きたとき、安倍はどうした。
① どういう指示を、どこに出し、それはどう実行されたか。
② そのとき、その指示・実行は、どのような効果を上げたか。
ということをきちんと「記録」しているか。それともクルーズ船の乗客・乗員が全員下船した段階でクルーズ船の対応は終わったから、そういう「記録」はすべて廃棄して、存在しないのか。
新型コロナ問題が終息したとき、絶対に、世界的な「検証」がはじまる。
そこで安倍は、クルーズ船問題を、どう報告するのか。
さらにその後の対応と効果をどう報告するのか。
安倍は、クルーズ船の初動でミスをした。そしてそのミスの中には全員の検査をしなかったために、感染者が「少ない」という誤った情報が含まれ、その「少なさ」が世界に誤解を与えたことが問題になるだろう。
初動防疫に失敗しても、感染はそんなに拡大しない、という誤解の「余地」を世界に与えてしまったのだ。
もし「正確な感染者(死者)」を把握していたら、世界は危険性に気づき、防疫体制を強化したかもしれない。
絶対にそういう批判が出てくるはずである。
中国が懸命に「封じ込め対策」をやっているときに、日本は「半分野放し対策」をやり、正確な「感染者数」を把握することを怠り、世界に誤解を与えた。
この罪は非常に重い。
そして、いま、安倍はそういう「重大ミス」をごまかすために「1住所当たり2枚の布マスクを配布」ということをしようとしている。
マスクがほんとうに有効なら、いつ、どこの店に何枚入荷するのか、そういう「供給」の目途を正確に知らせる方が大切だろう。それが国民にマスクを行き渡らせる方法だろう。
「洗ってつかえるから、何枚もいらない」というのなら、安倍や、国会議員、公務員が率先して「布マスク」をつかえばいいだろう。
国民にとどくのは2週間先。順次、というのだから、全員に行き渡るのはいつか、さっぱりわからない。これも、まったくおかしな話である。いつ届くかわからない布マスクを待ちながら、国民は新型コロナに感染し、死んで行くのだ。