詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

Estoy Loco por España(番外篇287)Obra, Joaquín Llorens

2023-02-01 16:40:41 | estoy loco por espana

Obra, Joaquín Llorens

 その彫刻は帰って来る人を待っているというよりも、ひとりの男が帰って来て、待っている人の彫刻になったのだった。家にはだれもいなかった。待つしかない。雪が降る。だれかがノックする。二度、三度。そして立ち去っていく。帰って来る人とならば、男がそうしたように黙って入ってくる。ドアをノックしたりはしない。時間を知らせる時計が鳴る。彫刻の脇のテーブルでは、小さな灯が半透明のシェードをかぶって起立している。「待つ男」の彫刻のように動かない。周囲には、長い小説によく登場する光が広がり、幽明の色が部屋の静けさを描写するが、何か、ことばが抜けている。そのために何も始まらない。つまり、男はことばが帰って来るのを待っているのだった。人ではなく。その部屋を完璧に描写するためのことばの到来を待っているのだった。そこまで書かれて中断したことばは、そこにある彫刻のための詩なのだが、彫刻のことを書いているのか、部屋の片隅を書いているのかわからないところがある。彫刻家に会えずに帰って来た詩人の虚しさを寓意として書いているのかもしれない。家の外につくられた暗闇が、カーテンのない窓から見えた。その向こうの木の陰には、家のなかをうかがっていることばがいる。「待つ男」という彫刻を見つめることばがいる。これは、中断後に書かれた詩に書き加えられた描写だが、それは木の影のことばにも見えるように、暗いインクの楷書で書かれている。

 Este poema está inspirado en la obra de Joaquín. Intenté traducirlo, pero no lo conseguí. Además, he intentado utilizar DeepL, pero parece que está mal. No sé cómo arreglarlo. Así que lo escribo en japonés.

 

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Estoy Loco por España(番外篇286)Obra, Luciano González Diaz

2023-02-01 09:58:21 | estoy loco por espana

Obra, Luciano González Diaz

 No conozco el tamaño de esta obra de Luciano, pero imagino que es pequeña. Una pequeña y sencilla obra.
 Vi esta obra como si no la hubiera hecho Luciano, sino un preso en la cárcel. Hay barras en un lugar alto. El hombre quiere atravesarlo y escapar. Este sueño se plasma en la obra.
 Como está prisionero, tiene pocos materiales a mano. Un cable y una cuerda que recogió.  Y "arcilla" hecha de una mezcla de pan y barro. El deseo del prisionero crea la forma del hombre. La fuerza empleada en las manos y los pies es considerable. Si lo toco, los pensamientos del prisionero me serán transmitidos.
 Su tamaño se podía esconder en la palma de su mano. Es una obra que le gustaría esconder suavemente en la palma de la mano.

 Escribí prisionero, que es, por supuesto, una metáfora y un símbolo del hombre moderno.

 Luciano のこの作品の大きさはわからないのだが、小さな作品を想像した。小さな作品の、小さな素朴さ。
 私は、この作品はLuciano が作ったのではなく、刑務所にいる囚人が作ったのだと思って見た。高いところに鉄格子がある。それを破って脱出したい。その夢がこめられている。
 囚人だから、手元にある材料は少ない。拾った針金。拾った紐。そして、パンと土をまぜて作った「粘土」。男の形をつくるときの、囚人の願いがつたわってくる。手や足にこめる力が充実している。触れば、それがわかるはずだ。
 男の大きさは、手のひらに隠れる大きさだろう。そっと手のひらのなかに隠しておきたいような作品だ。

 囚人と書いたが、それはもちろん現代人の比喩、象徴である。

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