韓国と日本はともに漢字文化の恩恵を深く受けている国である
とは言え、語感のずれが存在するのは仕方のないことだ。
例えば、プサン国際ターミナルの出国ゲート近くにある喫茶店。
その名も「税林」。アイスコーヒー1杯にも様々な税金が付いて
きそうで、「ヲタク」はとても利用する気にはなれない。
△喫茶「税林」
もう一つは、街中で見つけた成人向けゲームセンターの
「約束ゲームランド」。勝利を約束する店とでも言いたいのだろうが、
まがりなりにもギャンブル店である以上、「約束」すると言われても、
よく言ってブラックユーモアとしか受け取れない。
△「約束」ゲームランド
むしろ「背信(裏切り)」ゲームランドなどのネーミングの方が、
正直な分、より好感が持てそうな気さえする。
以上、2006年夏のプサン滞在中、「ヲタク」が真剣に頭を
悩ませた具にも付かないテーマであった。
(終わり) 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話
△中華料理店「長春香」
プサン中華街の西の外れに「長春香」という屋号の中華料理店が
ある。中国東北部の出身者が経営しているのかもしれないが、
そのことについて今まで一度も店の人に尋ねたことはない。
「ヲタク」がよく行く店だ。
2006年夏のプサン滞在中にも、2度ほどこの店を訪ねた。
△「長春香」のチャプチェパ(炒肉飯)
2006年夏、「ヲタク」は合計4回ほど大好物のチャプチェパを
食べたが、その内、2回はここ「長春香」で食べた。
チャプチェパとは韓国式中華料理を代表する料理の一つ。日本風に
言えば「中華丼」に当たる料理だと思えば間違いない。
ところで、やはり「ヲタク」の口には「長春香」のチャプチェパの
味付けが一番合う。香ばしさと野菜のサクサク感が何ともいえない。
値段も4,500ウォンと一番安かった。
△군만두(焼き饅頭)と물만두(水饅頭)
韓国語では中華まんも餃子も「만두(饅頭)」と呼んでいる。
写真は「長春香」の焼き餃子と水餃子だ。
(終わり)
△写真手前が外国人マーケット。道路向こうにプサン駅が見える。
プサン駅のすぐ向かい側の一角にある「草梁外国人商街」。
その昔、米軍相手の店が軒を並べていたことから、「テキサス」なる
俗称も持っている。
△俗称「テキサス」通り
現在では、ウラジオストックから海路プサンを訪ねてくるロシア人を
はじめ、外国人船員などが集う通りになっており、ひときわ異彩を
放っている。
△ロシア人向け商店
この外国人マーケットのすぐ隣が中華街だ。
△「テキサス」から中華街を望む
「ヲタク」は草梁洞の中でも、特にこの一角の雰囲気が好きだ。
ここを通ると、何となく「東アジア」の空気を皮膚で感じるような
気になるのだ。
(終わり)
プサン駅の向かい側に広がるのがプサン市東区チョリャン
(草梁)洞だ。
妻の実家がある街でもあり、「ヲタク」の好きなプサンの下町だ。
ここでは2006年夏の草梁の何気ない日常風景から、その一部を
まとめて記録しておく。
△草梁洞住民の台所、「草梁市場」
△旧制釜山中学以来の伝統を持つ「プサン高校」
△夕闇迫る下町、草梁
△プサン高下に並ぶ庶民向けの「1杯飲み屋」(?)
△小西行長軍との戦闘で
戦死した鄭撥将軍像
△トラック(左)の撒く防虫剤の白煙を潜りぬける通行人
△プサン高下の雑居ビル4階には「草梁剣道館(剣道場)」
△「平壌」を屋号に掲げる店が2軒
△日本式居酒屋が2軒並んでいる
(終わり) 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話
△プサン市ヨンド(影島)のとある海岸。後姿の男性は「ヲタク」の義理の弟。
手をつないでいるのはその息子。この手前方向にもテントが連なっていた。
ここ数年、プサンで「ヲタク」家族がよく行動をともにしているのは
妻の妹家族だ。
昔はもっぱら妻の姉家族と行動をともにして来たが、姉の子ども
たちが成長し、成人したり社会人となって行く過程で、行動をともに
する相手が新しく結婚し子どもができた妹家族に自然に変わって
来たのだ。
妻の妹夫婦の子どもたちも、いつの間にか、上が小学校の
低学年、下は確か3歳。「ヲタク」家族の子どもたちといっしょに
遊んで回るのにちょうどいい年齢なのだ。
いずれにしろ、日本でも韓国でも親戚づきあいの軸は姉妹関係だ。
「ヲタク」の母(日本人)や妻(韓国人)の行動を見ていて、
つくづくそう思う。
韓国に行くと「ヲタク」は親戚の子どもたちから「イモブ(母の
姉妹の夫)」と呼ばれるのが一番しっくりくるし、「ヲタク」の
子どもたちも、「イモ」(母の姉妹)たちやその子どもたちに
一番なついている。
ところで、2006年夏のプサン滞在中、「ヲタク」家族は妹家族と
義理の母親といっしょに、ある小さな「海水浴場」を訪ねた。
妻が口コミで仕入れたヨンド(影島)の「海水浴場」だった。
名前は伏せておく。
人も混んでおらず、そこそこ楽しめる「海水浴場」ではあった。
しかし、水深が急に深くなるかなり危険な浜辺であった。5、6m
ほど水に入れば大人の肩が水面に沈んでしまうくらいだった。
陸から見ていた妻などはそれが信じられず、座っているように
しか見えないと言って驚いていた。
--- それもそのはず。
義理の弟がとんでもない(?)横断幕を発見した。
△横断幕には区長名で「ここは水泳禁止区域です」の文字が・・・
気が付くと、海岸のあちこちに「수영금지(水泳禁止)」の
警告文を書いた看板や横断幕があった。
義理の弟が、場所代(1万ウォン)を支払った海の家(?)の
おじさんに礼儀正しい口調で軽く抗議(?)しながら事情を
尋ねると、「監視員もいるので大丈夫だ」という返事が返ってきた。
見ると、確かに遠くから監視員らしき人物が浜辺を見張っていた。
見回り(?)に来ていた一人の警官も防波堤の上をうろうろして
いるだけで、海水浴客にあえて警告することもできない雰囲気で
あった。
子どもの頃から玄界灘の荒海(?)でそこそこ海水浴を楽しんで
きた「ヲタク」だったので、危険な浜辺ではあったものの、
子どもたちを常に監視しながらそれなりに海水浴を楽しんだ。
唯一、「ヲタク」の息子(小学生)がおぼれたマネをした時には、
さすがに肝を冷やしたが、後でその悪ふざけ(「ヲタク」ゆずり?)に
ついてかわいそうになるくらい叱られていたので、まずは
「よしとしておく」ことにした。
とは言え、二度とこの浜辺に来ないことだけは、親戚一同で誓い
合いながら帰途に着いた。
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6階のベランダから街の様子を眺めていると、面白いものが
目に入って来た。実に不可解な光景だったと言ってもよい。

△写真中央付近に屋根瓦が見える
どう見ても日本式の家屋だった。
もちろん、プサンでは、戦前の日本式家屋が現在でも現役で
使用されている例をたまに目にする。しかし、そうした家屋も
全体的に大幅な改装が施され、屋根瓦は樹脂のようなもので
覆われていたり、カバーがかけられたりしているのがほとんだ。
ところが、その家は違っていた。
どう見ても屋根瓦が純日本式だ。いや、屋根だけ見ると、日本の
家そのものだと言ってもいい。

△どう見ても和風建築の屋根瓦だ
この家屋の場合、日本から瓦を取り寄せ葺き替えをしたに違い
ない。さもないと、何十年間もこんなにきれいな状態で屋根瓦を
維持することは不可能だろう。
見ると、現在も民家として使われているのは間違いない。
いったいどんな人が住んでいるのだろうか?もしかするとプサン
駐在の日本人か?あるいは韓国人なのだろうか?
次回の訪韓時にでも、時間があればこの家の表札でも覗きに
行ってみたいと思っている。
(終わり)

2006年夏のプサン滞在中、「ヲタク」は初めて「찜질방」を経験した。
この「チムジルバン」、日本風に言えば「健康センター」と言った
ところだろう。
△韓国式健康センター「Bally Aqua Land」
「ヲタク」の家族と妻の妹家族がいっしょに訪ねた健康センターは
プサン中華街近くの「Bally Aqua Land」なるところだった。
ビル全体が健康センターになっていた。
△この健康センターは7階建て
大浴場、各種サウナはもちろん、休憩スペース、睡眠スペース、
食堂、インターネット・カフェなど各種施設が備わっており、まさに
「都会のオアシス」を感じさせる快適な空間になっていた。
料金は24時間で大人1人9000ウォン。
△ロッカー室から3階大浴場(男)を覗く
特に印象に残っているのは、各種サウナに加え「アイスルーム」
なる冷凍庫のような一室があったことだ(4階)。
これは、実に爽快だった。
不便な点としては、ロッカーのキーナンバーなどを利用した
付け(?)での支払いが一切できないことだった。食事をするにも
コーヒーを飲むにも、とにかくお金は全て現金前払い制で、
日本のように手ぶらで館内の有料サービスを利用することは
できなかった。
たった1店の経験を韓国の健康センター全てに一般化することは
乱暴にすぎるが、日本と同じようなチェックアウト時の清算制は
韓国では難しいのかもしれない、とつらつら考えて見た。
システム的にはそんなに難しくはないだろうが、客との間で
予想される様々なトラブルを未然に防ぐ意味では、こうした
現金前払い制が一番すっきりしている。
オーナーや店長に直接聞いたわけではないが、少なくともこの店が
館内での現金前払い制を取っている理由はそういうところにあるの
ではないかと「ヲタク」は思った。
もちろん、これは「ヲタク」の偏見に基づく邪推に過ぎないのかも
しれない。
いずれにしろ、こうした健康センターが、うだるような暑さをしばし
忘れ、大人も子どもも楽しく快適に過ごせる空間であることは
間違いない。
(終わり) 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話