過去から現在に至るまで、日本のアニメや漫画が韓国人の
精神世界にずいぶん大きな影響を与え続けているようだ。
「ガッチャマン症候群から抜け出そう」という見出しが付けられた
エッセイ風の記事を興味深く読んだ。
「ガッチャマン」をはじめアニメや漫画の題名については、全て
原作の日本語名を当てはめながら翻訳練習してみた。
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■ ‘독수리5형제’ 증후군에서 벗어나자
「ガッチャマン」症候群から抜け出そう
(インタビュー365 4月18日)
70,80년대는 TV만화영화 전성시대였다. ‘캔디’, ‘집 없는
아이’같은 순정만화도 있었건만 우주를 누비며 외계의
침략자와 맞서 지구를 지키는 우주소년 아톰과 짱가, 그리고
마징가Z와 로봇태권V의 적수가 되지 못했다. 요즘 어린이들
처럼 가야할 학원이 몇 개씩 있는 것도 아니고 게임기에
컴퓨터, 휴대전화가 놀 거리를 제공하지도 않았던 때라
학교에 다녀와서 후딱 숙제를 하고는 오후 6시 만화영화
상영시간이 될 때까지 손꼽아 기다렸던 기억이 아직도
생생하다.
7、80年代はテレビアニメの全盛時代だった。「キャンディ・キャン
ディ」や「家なき子」などの純情物も人気だったが、大宇宙を舞台に
侵略者と戦い地球を守るアトムやアストロガンガー、それに
マジンガーZやテッコンVなどのヒーロー物の人気にはかなわな
かった。最近の子どもたちのように塾を掛け持ちするわけでもなく、
ゲーム機やパソコン、携帯電話がおもしろい遊びを提供してくれる
わけでもなかった。学校から帰ると急いで宿題を片付け、午後
6時に始まるテレビアニメを首を長くして待った記憶が今も新しい。
미당 선생이 생전에 ‘나를 키운 것은 8할이 바람’이라고
했지만 필자 같은 386세대를 키운 것은 8할이 TV만화영화와
어린이잡지 만화부록이 아니었을까? 황금박쥐, 달려라009,
블랙슈퍼맨X, 바다의 왕자 마린보이, 요괴인간, 왕거미
(스파이더맨)는 엄청난 초능력을 갖고 있으면서도 평소에는
이를 숨기다가 절대 절명의 순간에 오로지 정의 실현과
인류 수호를 위해서만 초능력을 발휘한다.
徐廷柱先生(文学者、1915~2000)が生前、「私を育ててくれた
ものの8割は風だった」と語られていたが、筆者のような386
(80年代の学生運動)世代を育てたものの8割はテレビアニメと
少年雑誌の付録漫画だったのではないだろうか?黄金バットに
サイボーグ009、ブラックスーパーマンX、海底少年マリン、妖怪
人間ベム・ベラ・ベロ、スパイダーマンなど、記憶に残る多くの
ヒーローたちは、物凄い超能力を持ちながらも、普段はそれを隠し、
絶体絶命の瞬間が来ると、ひとえに正義と平和のためだけに
超能力を発揮する。
독수리5형제 증후군
ガッチャマン症候群
대학시절 개인의 행복보다는 ‘국가와 민족’을 먼저 생각해야
한다는 386세대의 강박관념은 어쩌면 자나 깨나 ‘지구 방위’를
근심하는 만화영화 주인공들로부터 자연스럽게 전이됐는지도
모른다. 누군가 이 강박관념에 ‘독수리 5형제 증후군'이란
이름을 붙여놓았다.
学生時代、個人の幸福よりも「国家と民族」を優先させなければ
ならないと考えた386世代の強迫観念は、もしかすると寝ても
覚めても「地球防衛」の任務に心を砕いていたアニメや漫画の
主人公たちから自然に学び取ったものなのかもしれない。誰かが、
こうした強迫観念を「ガッチャマン症候群」と名づけた。
그뿐이 아니다. 지구 방위까지는 몰라도 내가 아니면 회사가
돌아가지 않는다는 과대망상 속에 주말과 휴일에도 회사 근처를
맴도는가 하면 커피자판기 주변의 ‘사무실 사랑방’과 퇴근 후
술집의 식탁위에는 정치 사회적 이슈들이 단골 메뉴로 올라간다.
そればかりではない。地球防衛とまでは行かなくても、自分が
いなければ会社が回らないという誇大妄想の中で週末や休日も
会社の周りをうろうろするかと思えば、コーヒーの自販機横の雑談
コーナーや会社帰りの居酒屋のテーブルの上には、常に政治
問題や社会問題が定番のネタとして上った。
実際、最近の世相を見ていると舌打ちしながら批判したくなるような
ことが一つや二つではない。少数者に対する配慮という理念が、
権力者が疑惑まみれの側近を国会に送り込むための装置に変質
してしまった比例代表制などはその最たるものだ。しかし、過去の
新聞の見出しをざっと見るだけでも、いつの時代でも社会問題が
なかった時代はなく、経済的な問題がなかった時代もなかった。
大そうな政治論や社会問題には口角泡を飛ばしながらも、家族との
週末をいかに楽しく有意義に過ごすか、などの問題について
無関心でいることは決して誇るべきことではない。
「防衛軍がいなければ洞事務所は誰が守るのか」というパロディー
まで生んだガッチャマン症候群は、長い歳月が流れた現在でも、
386世代の日常生活に深い影響を及ぼしている。筆者にしても
中学や高校の校歌は全く思い出せないのに、アニメの主題歌なら
数曲くらいは最後まですらすら歌える。
-略-
最近は、「笑いを探す人たち」や「ギャグコンサート」、「ギャク夜」と
いったお笑い番組を見ながらどれくらい笑えるかで老化の進み
具合がわかるとも言われている。筆者も、もうそろそろ「ガッチャマン
症候群」から抜け出し、小学校1年生の娘といっしょに「クレヨンしん
ちゃん」を見ながら思いっきり笑ってみたいのだが、やらなくては
ならないことでいっぱいになった頭脳の中で、笑いの中枢神経が
きちっと機能してくれるのかという心配がまず先に立ってしまう。
(終わり)