各種韓国メディアの報道によれば、イ・ミョンバク大統領は、今回、
ソウル市内に所有していた3つの不動産(ビルと土地)を中心と
する約320億ウォン(約25億円)相当の財産を、新たに設立した
「清渓財団」に寄付し、奨学および福祉事業を展開して行くことに
したとのこと。
△イ大統領が寄付する3つの不動産(国民日報より)
これで、大統領選挙時の「財産全納」公約が、公表以来、
約1年8カ月ぶりに晴れて実行に移されることになった。
3つの不動産が、はたして氏が自宅以外に持つ全財産なのか
どうかは別問題として、これだけ巨額な私財を投げ出した
大統領の実行力には、「ヲタク」としても素直に頭が下がる。
ただ、「財産を子どもに残すつもりはない」と語る一方、財団の
理事の大半を大統領に極めて近い人物が占めている点など、
釈然としない部分もある。
また、今回の公約実行を、大統領および与党ハンナラ党の
政治的求心力回復のための政治的パフォーマンスと見る視点も
捨てきれない。
事実、4月29日の国会議員補選では、大手3紙の強力な援護
射撃にも関わらず、与党ハンナラ党は、5議席中1議席も取れない
屈辱的惨敗を味わった。
さらに、ノ・ムヒョン前大統領が衝撃的な自殺を遂げた5月23日
以降、故前大統領に対する追悼ムードの高まりとともに、
イ・ミョンバク大統領の政治的求心力はさらなる低下に見舞われて
来た。
今回の公約実行のタイミングと、大統領を取り巻くこうした政治
状況を、全く無関係だと見ることは難しい。
いずれにしろ、今後の成り行きを「ヲタク」なりに注視していくしか
あるまい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■여야, 'MB 재산 기부' 엇갈린 평가
「李大統領の財産寄付」、食い違う与野党の評価
(ニューシス 7月6日)
이명박 대통령의 재산 기부 약속 이행을 두고 여당은
"순수한 마음의 실천"이라고 주장하는 반면, 야당은 "다행"
이라면서도 투명한 재단 운영을 우려하는 등 분명한
시각차를 보였다.
イ・ミョンバク大統領の財産寄付の公約実行をめぐり、与党側は
「純粋な心を実践」と高く評価する一方、野党側は「さいわいな
ことだ」としながらも透明な財団運用に疑問符を投げかけるなど、
双方の評価は大きな食い違いを見せた。
한나라당 조윤선 대변인은 논평을 통해 "대통령의 약속
실천은 서민 출신 대통령으로서 어려운 환경에 놓인 학생
들이 '꿈과 희망'을 잃지 말라는 '따뜻한 희망과 용기의
손길'"이라며 "진정으로 서민의 아픔을 향한 대통령의
순수한 마음의 실천"이라고 강조했다.
与党ハンナラ党のチョ・ユンソン報道官は、公式論評を通じ
「大統領の公約実践は、庶民出身の大統領として困難な環境に
置かれた学生たちに対し、『夢と希望』を失わないようにと
差し出された『暖かい希望と勇気の手』であり、真に庶民の
苦しみを思う大統領の純粋な心の実践だ」と強調した。
반면, 민주당 김유정 대변인은 "대통령의 재산기부 약속
이행은 늦었지만 참 다행스러운 일이지만 재단 관계자들이
친이 인사들이 대다수여서 투명성과 호가호위가 우려
스럽다"며 "앞으로 재단운영은 당초 국민들에게 약속한
취지에 맞게 투명하게 잘 운영되길 기대한다"고 말했다.
一方、民主党のキム・ユジョン報道官は、「大統領の財産寄付の
公約実行は、時期が遅れたとは言え、実にさいわいなことだ。
しかし、財団理事の大半はイ・ミョンバク派に所属する有力者が
占めており、財団運用の透明性や公平性が憂慮される。今後の
財団運用にあたっては、当初の公約の趣旨に合致するよう、
透明性が確保されることを期待する」と語った。
민주노동당 우위영 대변인은 "기부라고 하는 것이 왼손이
하는 일을 오른손이 모르게 해야 되는데 너무 전시에 집착
하는게 아닌가 안타깝고 아쉽다"며 "지금 이명박 대통령
에게 요구되는 것은 근본적인 처방을 빨리 내놓는 것"
이라고 지적했다.
民主労働党のウ・ウィヨン報道官は、「本来、寄付というものは
目立たず静かに行われるべき行為だと思うが、派手な自己宣伝に
執着しているように見えるのは残念だ。今、イ・ミョンバク大統領に
求められていることは、庶民の苦しみを解消に向かわせる
根本的な政策を一刻も早く提示することだ」と指摘した。
진보신당 김종철 대변인도 "늦은 감이 있지만, 그나마 다행
스러운 일"이라면서도 "지금 대통령 재산 헌납으로도 해결이
불가능한 서민들의 경제적 고통을 해결하려면 부자감세
철회, 서민 복지 확충, 비정규직의 정규직화를 위해 근본적인
정책전환을 해야된다"고 비판했다.
また、進歩新党のキム・ジョンチョル報道官も、「実行の時期が
遅れた感もあるが、それでもさいわいなことだ。しかし、今回の
大統領の財産寄付を持ってしても解決が不可能な庶民の経済的
苦しみを解決するためには、金持ち優遇減税の撤回や庶民福祉の
拡充、非正規労働者の正社員化など、根本的な政策転換をはかる
べきだ」と批判した。
△「評論家気どりは楽しいか?」
(終わり)
← 応援のクリックをお願いします。