ブッシュが度々おかしなことを言うので思い出した。軍事的にイラクを制圧したあとでブレナーという聞いたことも無い男をイラク占領行政の最高責任者に指名した。その男の顔を見たときの印象だ。
深夜のデパートでマネキンに出くわして幽霊かとぎょっと驚くといったらいいのかな。ブレナーは男なんだけどね。映画俳優みたいな美男子なんだ。マネキンみたいにね。だけど生命がない。というか生気がないというか、中身がない。とくにオツムのなかに何もない。そういうのがいるだろう。映画スターだとか、タレントだとか。おれからみれば歩く幽霊さ、そういう連中は。
この男は一番大事なときにイラク復興の責任者ということでブッシュ大統領から送り込まれたおとこだ。何年か勤めたが、その後の消息を聞かない。どうもブッシュの「お仲間」らしいね。ブレナーの写真を見たときに、こりゃだめだと思った。人相見というのは基本だ。
イラク占領政策の失敗はブレナーにあるといっていい。もちろん、イラクに攻め込むという政策の可否はおいといて、という話でね。そこまでいけばブッシュはアウトだ。ブレナーはブッシュの失策をなんとかお化粧する役割を担っていたわけだが、逆にはなはだしく悪化させた。
パウエル元国務長官を送り込めとは言わないが、もう少しましなのがいたんじゃないのかね。アメリカもそこまで人材が払底していないだろうに。あの程度の人間で押さえ込めると考えているとしたら、それがブッシュ大統領の限界だ。最初から失敗、悪化して取り返しがつかなくなるのは分かっていた。
それにくらればマッカーサーは月とすっぽんだ。欧州戦線のアイゼンハワーと第二次世界大戦の武勲を分け合う軍人だ。二度も共和党の大統領候補になりかけた男だ。結局共和党の指名選挙では敗れたが。
マッカーサーは日本にとってはにっくき敵将ではあるが、もしブレナーみたいなプールサイドで金持ちの娘を追いかけているばかりしか能のないおとこが来たら日本の占領行政はうまくいかなかっただろう。