惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

天神さま音楽会

2022-06-20 21:09:36 | 音楽

 昨日は晴れて暑かった。今日は晴れなくても暑かった。
 朝から曇り空でムシムシとしたお天気。最高気温 31.5℃(隣町アメダス)。

 夕方、いつもなら散歩する時間に駅近くの布田天神へ。今週いっぱい開かれている市の音楽祭の一環として、神社境内の能舞台にベヒシュタインのグランドピアノを載せて演奏会が開かれるというのです。

 音楽祭は今年で丸10年。期間中、街の中心部は音楽であふれる感じ。楽しい催しですが、一昨年はコロナのためオンライン開催でした。

 今日のプログラムは、森下唯(ピアノ)「小山作之助:夏は来ぬ(編曲版)」、田中里奈(ヴァイオリン)+望月晶(ピアノ)「サラサーテ:序奏とタランテラ 作品43」、森下唯+鈴木優人(ピアノ連弾)「ドビュッシー:小組曲(小舟にて/行列/メヌエット/バレエ)」など。

 玉砂利の敷かれた境内でたくさんの人が、それぞれ間隔をとって聞きました。

 空からは鳥が「ギャーギャー」、遠くからは救急車が「ピーポー」、ホールでの演奏会とはまるでちがった環境で聞くクラシックもまたオツなもの。蒸し暑さを忘れた1時間ほどでした。


「革命」

2021-06-04 21:22:16 | 音楽

 昨夜は一の日会のオンライン例会。オールドSFファンがZOOMで盛り上がりました。

 今日は朝から雨。午後は風も強く、ついに一日、家から出ずじまい。ずっと本を読んでいました。

 読みながら、時おり、音楽を聞いていることもあります。気分転換と眠気防止を兼ねて。
 で、流れてきた中に the Four Preps の 'Dream Boy,Dream'(1961)がありました。甘ったるいメロディとコーラス。いかにもビートルズ以前のアメリカンポップスという感じ。好きなんですよね、こういうの。

 ザ・フォー・プレップスは 芸達者なボーカルグループ。ビートルズ以前から活躍し、彼らにヒットパレードから駆逐されると、メンバーはそれぞれ業界で個別に活路を見いだした後、1990年代にはニュー・フォー・プレップスを結成し直したりしたようです。レターメンやジ・アソシエーションのメンバーとの交流も見られます。

 で、彼らのヒット曲を見ていたら、 'A Letter To The Beatles' (1964)なんてのがあるのに気づきました。
 ビートルズに夢中な女の子が手紙で彼らとやりとりをするという内容で、一部、「抱きしめたい」が引用されています。そのため間もなく発売中止になったとか。
 そういえばドナ・リン「夢みるビートルズ」なんてのもありましたねえ。

 ビートルズの影響は、ホント、ただごとじゃなかった。「旋風」なんてもんじゃなくて「革命」でしたね。リアルタイムで体験できてよかった。


音楽視聴

2021-01-30 21:22:20 | 音楽

 朝はポップス、午後はクラシック(?)。

 朝7時20分からのNHK・FM、ピーター・バラカンさんDJの「ウィークエンドサンシャイン」はフィル・スペクター追悼特集。
 訃報に接した時に書いたように、若かりし頃、彼の名は特別な輝きを放っているように感じたものです。基本的にはシングル盤つくりの神様といっていいと思います。
 バラカンさんは年代を追いながら彼の業績を紹介してくれていました。ずっと聞いていたわけではなく、他の仕事をしたりだったので、これから録音をじっくり聞き直したいと思っています。

 午後3時からは海老名市文化会館で開かれた「 Piano Fantasy!!  森下唯 ピアノコンサート 」を、オンラインでライブ視聴。
 モーツァルト、「アキバ・ポップ」、デュカス「魔法使いの弟子」など。指使いがアップで見られるのが楽しい。
 家で聞く生演奏というのも、また格別なものですね。


9.9

2020-09-09 21:14:56 | 音楽

 9月9日は何の日?
 「救急の日」というのはよくわかります。他には「チョロQの日」だとか「吹き戻しの日」だとか「手巻き寿司の日」だとか。

 個人的にはサム・クックの日。理由は聞かないでください。

 ということで、彼の曲をいくつも聞きました。どれも素晴らしい。
 この時節は「A Change Is Gonna Come」がもっともふさわしいように思います。ボブ・ディランの「風に吹かれて」を聞いて書いた曲だということですが、黒人が正当な権利を手にする日が近いことを歌っています。
 しかし、1964年に33歳で亡くなったとは。なんとも惜しいかぎり。


弘田三枝子さん

2020-07-27 21:09:01 | 音楽

 弘田三枝子さんが21日に亡くなられていたというニュース。享年73。

 所属事務所が今日になって発表したそうですが、ずいぶん遅い。ご親族での密葬が昨日だったということなので、それを終えてからということだったのでしょうか。

 ラジオから流れてくる歌に興味をもち始めた頃から活躍されていたので、もっと年上かと思っていたのですが、4つしか違わない。14歳でデビュー、しかも、あの歌唱力。凄いです。

 デビューシングルは「子供ぢゃないの」(1961)。
 このタイトル。「子供じゃないの」と書き入れたはずなんだけど、という担当ディレクターの言葉を読んだ記憶があります。
 家の人は、今でも時々「とぉホなりぃの おぢさぁん すてきぃだけどぉホ~♪」と歌ったりします。デビューの頃のミコちゃんはブレンダ・リーの影響を受けていたんだと思いますが、シャウトする歌唱はとても気持ちが良かった。

 個人的には筒美京平さんが曲を提供した1967~68年当時のものが大、大、大好き。特に「渚のうわさ」と「枯葉のうわさ」の二部作は日本ポップス史上の最高峰だと信じて疑いません(詞はどちらも橋本淳さん)。
 ただ「渚のうわさ」こそヒットしたものの、つづくいくつものポップス系作品は売れ行きが低迷。1969年の「人形の家」で路線を転換してしまいます。

 無理もなかったのかもしれません。当時、世間の関心はポップス系のものから、フォークやロック、グループサウンドなどに移り、ポップな楽曲はその後、アイドル路線に引き継がれて、別のジャンルをかたちづくることになります。

 初期のものでは、永六輔・詞、中村八大・曲の「寝不足なの」や、安井かずみ・詞、宮川泰・曲の「ひとつぶの真珠」も忘れがたいですね。

 亡くなられてしまいましたが、歌声は永遠。これからもミコちゃんの歌を聞きつづけてゆきます。ありがとうございました!