今日もカンカン照りで、暑い、暑い。最高気温 34.2℃(隣町アメダス)。
とはいえ、午後の大半は冷房の効いたところに入り浸っていたので、負担は少なかったかな。
世田谷文学館で開かれている「日本SF展・SFの国」を見てきました。
展示は、日本にSFを根付かせたマンガ家の手塚治虫、「SF第一世代作家」の星新一・小松左京・筒井康隆さんら、さらにそれ以前の海野十三といった人々とSF映画やテレビドラマの紹介が中心。浦沢直樹さんの『20世紀少年』への、手塚さんのマンガの影響を見せるコーナーもありました。
目玉のひとつとなっている、小松左京さん宛ての半村良さんの手紙。じっくり全文を読んでみました。
『日本沈没』を読んで、「私はもう筆を擱くべきかもしれない」といった内容の絶賛文ですが、思い出したのは小松さんに伺った次のようなエピソード。
半村さんが『石の血脈』をお出しになった時(『日本沈没』の2年前)、小松さんが半村さんを前に、その素晴らしさをあれこれ褒めあげたところ、半村さんは嬉しいような、照れたような口ぶりで、「もっと言って」とねだったというのです。なんとも可愛く、気のおけない間柄であることよと感じ入ったことでした。
半村さんは、その時とは逆の立場にあって、小松さんを称賛したんですね。素晴らしい交遊。
今日は展示の閲覧だけでなく、小中学生を対象にした江坂遊さんのショートショート創作講座にも、オブザーバーというか、補助役として参加。子どもたちがどんどんアイデアを出し、その場で物語にしてゆくのを、驚きながら拝見しました。皆さん、才能とやる気にあふれてる!
写真は展示室の「カメラOK」コーナーのモデルたちです。