惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

平山城址公園

2012-10-31 21:11:48 | まち歩き
 昨日、出かけた平山城址公園は京王線の駅の名前として知られていると思いますが、公園そのものはあまり人気がないように思います。駅からかなり離れているせいでしょうか。

 それと公園の規模の問題があるかもしれません。多摩丘陵の稜線の南側に、東西に細長く伸びていて、中央部分が東京薬科大学と京王電鉄の研修センターに挟撃された形になっています。東園と西園とを小道でつないだような格好。わざわざ遠くから訪れようとは思わないかも。
 東京都公園協会の「公園へ行こう!」というサイトでも「平山城址公園」の案内は何となくそっけないような感じ(私の偏見?)。

 しかし、園内には「猿渡の池」という趣のある池もあり、そこへ至る広い沢には桜の木がたくさんあって、春には花が見事だとか。
 秋は秋で、私が見たところ、あちこちにキノコが生えているのも楽しい。

Kinoko1210b これは何というキノコなのでしょう。林の中の笹原に1本、ニョキッと生えていました。鈍い金属光沢を放つ傘が美しい。
 傘の直径8センチ、高さは15センチぐらいでした。

 東西に長い小道は高低差があり、けっこう健脚向き。多摩の公園の穴場かもしれません。


藤袴

2012-10-30 21:04:44 | 草花
 雲って冷え込んだ一日。

 バイクに携帯ナビゲーションシステム(SONYのNV-U35)を取り付けられるようにしてあります。ナビのクレイドル(台座)は、ブレーキオイル注入用のタンク(ハンドルに付いている)の上部が平らなのを利用し、そこに手製の部品をマジックテープで取り付けて、それに固定させるようにしています。

 固定はゴム製のバキューム吸着器具が付属していたので、それを使用しています。ところが、最近、すぐにバキューム吸着のコックが緩むようになりました。ずっと理由がわからなかったのですが、どうやら吸着の相手となる平らな面(タンク側の部品)に問題があるのではないかと見当をつけました。

 この部品の平らな面にも付属していた硬質ゴムを利用し、丸くカットした合板に貼り付けてあります。それが、吸着器を効かせて空気を抜くことを繰り返しているうちに、中央部が合板から剥がれて持ち上がり、真空(というか空気のごく薄い)状態が作りにくくなっているのではないか(ややこしい説明でわかりにくくてすみません)。

 そこで、平らなゴムをアルミ板に取り換えてみたのです。
 2日ほど前から工作して、なんとか完成。今日、実際にナビを取り付けて成果を試してみました。

 試すついでに、これまで行ったことのない多摩丘陵の公園を、と思い、平山城址公園まで。
 甲州街道を西進し、日野バイパスから日野万願寺交差点を左折、多摩モノレールの軌道下をどんどん南へ。多摩動物公園通りへ右折して多摩テック跡の方へ進むコースで、片道19キロ。約40分かかりました。

Fujibakama1210 写真は平山城址公園で見かけたキク科の花。たぶんフジバカマで間違いないと思います。もう花の時期もおしまいで、よれよれという感じでした。
 でも、この秋はじめてのお目見えだったので嬉しかった。

 肝心のナビの台座ですが、吸着が緩むこともなく快適でした。工作は大成功というところ。
 これで余分な心配をせずにツーリングへ出かけられます。


月の兎

2012-10-29 21:04:55 | 季節
 雨上がりの良いお天気。日中の気温は22度ぐらいまで上がり、昨日とは10度近く違います。
 ありがたいけれど、今度は冬型の気圧配置に入り、明日からは風が冷たそう。気温の激しい上下には戸惑うばかりです。

 お昼前に、多摩ニュータウンの南大沢警察署より電話。
 「黄色いペンケースが落し物として届けられています」とのこと。

 うへえ。部活(ポッカール&ウオーキング)の際、いつも使うウエストポーチに入れてあったやつだ。連絡を受けるまでまったく気づいていませんでした。お恥ずかしいしだい。

 場所からいえば、金曜日に長沼公園に出かけた際、デジカメか何かを出し入れする時に落としたみたい。クロネコのメール便の発送依頼状の控えが入っていたので、連絡先がわかったとのこと。何が助けになるかわからないものですね。

 昼食後、さっそく南大沢署まで出かけました。
 どなたかわかりませんが、お届けくださった方、どうもありがとうございました。

14moon1210 夕方、散歩の時、東の空に大きな月が上がってきていました。月齢およそ14。

 朝刊に、月の「うさぎ模様」は39億年以上前に直径300キロもの巨大な隕石(小惑星?)が衝突した跡、という記事が載っていたのを思い出し、模様をじっくりと見ました。
 ウサギの他には、カニだったり、桶を担いだ人間だったり、色々な模様に見えるようですが、インド、中国などアジアはいうまでもなく、ヨーロッパ、中米、南アフリカなど、月とウサギを結びつける地域は多いそうです。
 なぜ、ウサギは月と相性が良いのか。世界の民俗の謎のひとつといっていいかもしれません。


薬師草

2012-10-27 21:47:12 | 草花
 夕方、出かけた神田神保町ではブックフェスティバルが開かれ、大層な人出でした。こんなに本好きの人がいるのに出版不況とは、と不思議になるほど。
 本好きは多いのだから、そうした人々にアピールする本を出さなきゃダメですよね。

Yakushiso1210 ヤクシソウはキク科オニタビラコ属の二年草。この季節、道端で咲いているタビラコの仲間といえば、まず、この花でしょう。舌状花ばかりで出来ています。
 条件によってはかなり大きく繁って1メートルを超える草も。

 由緒ありげな名前ですが、由来はよくわからないようです。
 黄色い花がたくさん秋の日に輝いていても、どこか寂しげで、風情があります。

 〈小説推理〉12月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の5冊をとりあげています――

  • 山田宗樹『百年法』(角川書店)
  • ウラジーミル・ソローキン『青い脂』(望月哲男・松下隆志訳、河出書房新社)
  • パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』(田中一江訳、ハヤカワ文庫SF)
  • 芦辺拓『スチームオペラ 蒸気都市探偵譚』(東京創元社)
  • 籐間千歳『スワロウテイル序章/人工処女受胎』(ハヤカワ文庫JA)
 〈小説推理〉誌今月号掲載の喜国雅彦さん「本棚探偵 最後の挨拶」が秀逸。「12歳のハローワーク」と題して、古本関係の仕事を子どもに勧めるエッセイなのですが、仕事の種類で「その1・古書店経営」「その2・せどり」までは良いとして「その3・くさかさんぞう」とあるのには爆笑しました。
 機会があれば立ち読みしてみてください。

晒菜升麻

2012-10-26 21:12:54 | 草花
 良く晴れて風もない穏やかな秋日和。
 今日の部活(ポッカール&ウオーキング)はちょっと足を延ばして、八王子市にある都立長沼公園まで出かけました。

 東西に伸びる尾根と北側に深くえぐられた谷からなる緑地公園。高低差が100メートルもあって、大戸緑地に継ぐ山岳の雰囲気が味わえます。
 ここに来るのは2度目。今日は東端の平山口から入って西端の野猿峠口まで尾根を歩き、殿ヶ谷の道を山裾まで下って、公園のメインストリートともいうべき霧降の道を尾根まで登るというコースをたどってみました。前回、東半分の尾根や谷を歩いたので、これで園内の様子がだいたいつかめました。
 尾根の見晴らしの良いところでは、北に日野、八王子、そのかなたに奥多摩の山々が、南には相模原から丹沢の山々が見晴るかせます。

Sarashinashoma1210 あちこちにサラシナショウマが咲いていました。キンポウゲ科の多年草。
 純白のふさふさとした筆のような花がほの暗い山道に映え、いかにも山に来たという気がします。

 ショウマは漢方でも使われる植物名ですが、「サラシナ(晒菜)」というのは、この草の若菜を茹でて晒し、食用にしたことから来ているそうです。山菜ということなのかな。

 もう少しすると、この緑地でも紅葉が始まりそうです。