惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「ちゃん」付け

2007-11-30 20:46:12 | ニュース
 曇り空から時おり小雨が落ちてくる寒い一日。

 夕方、総合体育館へ出かけると6コースあるプールで泳いでいるのは2人だけ。私が加わって3人になりましたが、1人はすぐに上がったので、また2人に。
 「もう1人が帰ってしまったら、どうしよう?」と、泳ぎながら不安になりました。監視員にじっと見つめられたまま、1人きりで泳ぐのは楽しくありません。そんなことになったら、泳ぐのをやめて帰ることにしよう、と本気で考えました。
 幸い、もう1人は上がることもなく、後からもう2人ばかりやって来たのでつらい目に遭うことはありませんでした。
 寒い季節も、皆にプールを利用してもらいたいものです。外でジョギングやウォーキングをするよりは、ずっと暖かいですよ。

 学生に「ちゃん」付けはパワハラ、山梨大が教授を懲戒処分に(日経新聞)。

 当人にしかわからない部分もあるでしょうが、難しい世の中になってしまったもんだと思います。

 自分がサラリーマンをやっていた頃を振りかえってみると、正しく「一仁(かつひと)さん」などと呼んでくれる人は、まず、いませんでしたね。
 上司は「じん」「じんちゃん」「じんたん」。同僚は「もりした」「もりやん」などといった感じ。呼び捨てだったり(しかもほとんどが正確な名前ではありません)、「さん」付けだったり、「ちゃん」付けだったり。まあ、誰のことだかわかればそれでいいやと思っていたような気がしますが……。


悟堂少年の歩いた道

2007-11-29 21:04:52 | 本と雑誌

 小林照幸『野の鳥は野に 評伝・中西悟堂』(新潮選書)を読みました。
 描かれている中西悟堂さんは奇人にして偉人。文明と自然についての言葉は、今こそ思い出されるべきだと思いました。

 個人的に驚いたのは、少年期の悟堂(その頃は本名の「富嗣(とみつぐ)」ですが)氏が、東京府北多摩郡神代村の祇園寺に住んでいたということ。養父がそこの住職だったという。
 祇園寺は我が家から歩いて5分ほどのところにあります。深大寺の末社として由緒あるお寺ですが、すごく地味。こんなところに中西悟堂少年がいたのか……と、ちょっと興奮しました。

 悟堂少年は祇園寺から歩いて深大寺に通い、そこで修行して得度したそうです(得度して「悟堂」と名乗った)。
 祇園寺から深大寺まで歩くと10分くらいでしょうか。ルートは、谷をたどるもの、尾根を登るものなど色々と考えられますが、果たして若き中西悟堂はどんなふうな道を歩いたのか。

 たぶん、ひとつの道と決めずに、その日の気分でコースを選んだのではないでしょうか。私なら、そうする。カニのいる沢を通ったり、見晴らしの良いハケ上を長く歩いたり。その頃はもちろん中央高速なんかなくて、武蔵野の雑木林が繁っていたはず。小鳥もずいぶん多かったでしょうね。
 中西悟堂の著作を本格的に読んでみたくなりました。


箪笥直し

2007-11-28 20:14:18 | 日記・エッセイ・コラム
 つつじヶ丘へ行く途中、以前、滑って転んだ道を(今日は転ばずに)歩いていたら、住宅街の中に工芸のお店があることに気づきました。
 板張りの床に立派な桐箪笥が据えられ、職人さんが削り直しを行なっている様子。お店の前に立ち止まって、しばらく見物してしまいました。
 引き出しにカンナを掛けると、まっさらな木地が姿を現します。たぶん、凄く薄く削るのでしょうね。でないと、引き出しがガタガタになりそう。新品同様の引き出しに直してしまう見事な腕前に感心します。

 じっと見てみると、このお店、事務用デスクも厚さ10センチ近くある無垢の板で造ってあったりして、実に贅沢。眺めているだけで豊かな気分になりました。
 今度通る時はどんな作業をしているのかな。楽しみになりました。

 〈小説推理〉2008年2月号が発売になりました。SFレビューのページで、中村融編『千の脚を持つ男』(創元推理文庫)、小川一水『時砂の王』(ハヤカワ文庫JA)、菅浩江『プリズムの瞳』(東京創元社)、新井素子『ちいさなおはなし』(集英社)を取り上げています。
 『千の脚を持つ男』は「怪物ホラー傑作選」という副題つき。怪物ものの持つ「恐ろしさ」「おどろおどろしさ」「バカバカしさ」を、中村さんが実にうまく勘案して選択してあります。同誌でホラーレビューを担当している東雅夫さんも言及していて、その筋の者には堪らないアンソロジー。


里紅葉

2007-11-27 20:30:21 | 季節
 曇天の一日。

 暗くなる前に野川の河川敷を歩きました。
Trees0711  川岸に並ぶサクラの葉が赤くなっています。写真のいちばん左端がサクラ。中央の黄色いのはケヤキかな。右端は、ちょっとわかりません。
 どの木も秋の終りを迎えて、色づいてきました。曇り空だけど、木の葉の明るい色を眺めていると、そのぶん心が浮き立ちます。

 昨日の毎日新聞夕刊の記事:台湾産玉石:東南アジア各地で出土 南島語族の分布と対応「起源知る一助に」
 興味深いですね。台湾に発した航海術に長けた人たちが、直接的にしろ、間接的にしろ、マダガスカルや南太平洋にまで行っていたのかと思うと、夢が広がります。
 日本の海人たちとは関係があるのでしょうか? これも気になるところ。


蝋梅入手

2007-11-26 20:43:33 | 園芸
 もらってしまいました(^^)
 「ロウバイ欲しいなぁ」といっていたら、田舎の従姉が「いいのがあるから」と送ってくれたのです。

Robai0711  高さ1メートルぐらいの苗木。芽生えて4~5年といったところでしょうか。ロウバイは挿し木が難しく、実生で苗を育てるのが普通のようです。
 といっても、以前、私が拾ってきて播いた種は結局、芽生えなかったのですが……。

 ポット苗の植え替えは3月ぐらいが良いらしいので、しばらくこのまま置いとくつもりですが、さて、どこに置けばいいのやら。庭で、日の当たる場所に余裕はないのです(この写真も外の道路で撮りました)。困った。