きっかけは固定電話にかかってきた「ご不要になった家電製品とかございません?」という問い合わせ。
いつもは相手をしないのですが、つい先日、裏口で使っていたチャイムが壊れ、買い替えたので、古いのがありました。燃やせないゴミとして捨てるかと思っていたところに、この電話。つい、「壊れたチャイムがあります」と応えてしまいました。
それで、近所をまわっているという営業マンが玄関先にやって来ることになったのです。
少しは好奇心もありました。
どんなやりとりをもちかけられるのか?
どんな会話術を使うのか?
プロのセールスマンの技術というのは嫌いではないのです。
結果は予想したとおりで、家電製品買い取りというのは名目に過ぎず、アクセサリーとか腕時計とかオーディオとか銘酒とかでないと値がつかないのでそれと抱き合わせにして欲しい、という話になりました。
やって来た若い営業マンは、しっかり仕事をしていました。
「営業は自分を売り込め」というのが鉄則ですが、露骨でなく、誠実で頑張っている新人という雰囲気が伝わってきて、その点は合格だったと思います。
でも、肝心のお渡しする品がありません。
そもそも、そういう商売にのっかるつもりが皆無なので、こちらの仕事(話の糸口として先方が訊いてくるのです)とか、あれこれ話をするだけでお引き取り願いました。
でも、ああいう仕事も大変だなあ。ちょっと同情してしまいました(そこが手なんでしょうけどね)。