惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

粕漬け

2016-10-31 21:39:29 | 食・レシピ

 夕方、野川遊歩道へ出ると、東の空に浮かぶ雲のひとひらが、夕陽を浴びてサーモンピンクに染まっていました。
 なんと不思議で、なんと綺麗だろう、と思ってカメラを向けましたが、見たとおりには撮れません。

 あるいは、少しの間に色合いが変わってしまったのか。いずれにせよ、一瞬の輝きでした。

 その後、駅前周辺をうろうろしていて、ふと、「あ、今日は魚を焼くのだった!」と思いだしました。夕食のおかずの焼き方を頼まれていたのを失念していたのです。
 まごまごしていると、夕食が遅くなってしまいます。慌てて帰宅。
 途中、時々は、駆け足になりました。こんなに走ったのは、何年ぶりだろう。膝に来ませんように。

 さいわい、魚は順調に焼けました。
 サワラの粕漬け。一日、天日に干したのを、酒粕に漬けこんだもの。家人が作りました。新酒の季節は酒粕も新しいのが出回るのですね。
 この粕漬けが、旨いのなんのって! ほっぺが落ちるとはこのことかと思いました。ただでさえ美味しいサワラが数段上の特上品の魚に変身していました。
 粕漬け、恐るべし。


大統領の仕立屋

2016-10-30 21:23:49 | ニュース

 お隣り韓国の政治がぐじゃぐじゃになっています。大統領は残る1年の任期を持ちこたえられそうにありません。

 今回の「黒幕問題」に、以前から気になっていたことも関連していることがわかり、びっくりしています。それは朴槿恵大統領のファッション。

 いったい、あの服装は誰のデザインなのか。不思議な好みをしているものだと、ずっと思っていました。世界のファッションの潮流とは無関係だし、国内で特別なデザイナーをひいきにしているだろうか、と。
 ところが、彼女の服装にまで崔順実氏が口出しをしていたという報道があり、「もしや?」と思ったのです。

 で、〈朝鮮日報〉の宋恵真・週末ニュース部記者が書いた「朴槿恵大統領のファッションが『機密』だった理由」というコラムを読み、それどころではない事態だったのだと、びっくり仰天。
 宋記者は次のように書いています――

2010年から14年にかけてファッション分野を受け持ち、朴大統領の洋服に関する記事も時々書いていた。特に、その服を作っているデザイナーが誰なのかを突き止めるため、ずっと取材を続けていた。誰に聞いても、返事は「知らない」または「知ろうとするな」だった。

 韓国内でも、大統領のファッションは謎だったのですね。そして、それを知ろうとすると、ひょっとすると身に危険が及ぶ可能性もあったとまで匂わせていますから、ただごとではない。

 この「黒幕問題」、とんでもないところまで拡大する可能性があります。


嬉しい買い物

2016-10-29 20:56:31 | 通販・買い物

 午後、家からは北の方角にあたる東八道路近辺に用があり、自転車で出かけました。

 途中、ふと気になって、カニ山近くの農家にまわり、庭先を覗いてみると――大当たり! 殻付きのクルミが売りに出ていました。
 先日、ご主人に「毎年、楽しみにしています」と言ったのが功を奏したのでしょうか。100円のを2袋、ゲット。

 目的地で用足しのついでに、ブックオフ北烏山店にも寄りました。
 CDの棚を眺めていったら、元ちとせさんが2003年12月に奄美でやったリサイタルの完全収録2枚組アルバム『冬のハイヌミカゼ』が500円で。しかも、今日は「500円以下のCD半額セール」だそうで、250円で手に入れることができました。ラッキー!

 〈小説推理12月号〉発売中。担当のSFレビューで次の作品を取り上げています――

  • 上田早夕里 『夢みる葦笛』 (光文社)
  • 宮内悠介 『スペース金融道』 (河出書房新社)
  • 田丸雅智 『E高生の奇妙な日常』 (角川春樹事務所)ほか
  • 江坂遊 『無用の店〈ショートショートセレクションⅡ〉』 (光文社文庫)ほか

 短編集『夢みる葦笛』は、山本ゆり繪さんのカバー装画も素晴らしく、じっと見入ってしまいました。


メタボ健診

2016-10-28 20:59:07 | 健康・病気

 朝食ぬきで国保の特定健康診査へ。いわゆるメタボ健診ですね。
 このところ、毎年、受診しています。保険組合から補助があり、本人の負担はゼロなので受けやすい。

 尿検査、血液検査、体格測定、血圧測定、問診などがあり、詳しい結果は1週間後に聞きに行くことになっています。

 びっくりしたのは、血圧が105/73(うろ覚え)と、これまでなかったほど低かったこと。去年は135/89と「要指導」の値だったのに。
 血圧はその時の状況でずいぶん違ってくるので、高低差はあるということですが、それにしても今年は低かった。ま、自信にはなります。

 夕方、家から南東方向にふらふらと散歩していたら、途中、本日開店したらしき「セブンイレブン」の前を通りました。店内は煌々と明るいのですが、脇の駐輪場あたりは、もうほぼ真っ暗。冷たい雨も降っています。
 しかし、その暗い駐輪場にテントが張ってあり、何人かのご婦人が立ち止まっています。
 なんだろう? と、野次馬根性で覗いてみると、段ボールに入れた野菜を売っているのでした。

 開店記念に客寄せで特別セールを企画したのでしょうね。それが、日が暮れても売れ残っている。
 ジャガイモ、タマネギ、どれも1個20円と、私でもわかる安さ。
 タマネギ5個買って、家へのお土産にしました。「犬も歩けば棒に当たる」の1例でしょうか。


流れだす景色

2016-10-27 21:12:55 | アート・文化

 庭木の剪定を始めました。夏の間に伸びた枝を切り落とす作業。
 木に登って無理な姿勢をしたりするので、筋肉に負担がかかります。少しずつ、時間をかけてやる予定。

 夕方は市の文化会館へ。

 1階展示室で「阿部未奈子展 ― 記憶のなかの風景 ―」を見ました。

 緑の多い田舎の風景なのですが、あちこちで景色が溶けて流れだしています。現実が幻想に変わる瞬間を描いたような作品。
 製作手順をビデオで紹介していましたが、実にユニークな方法。下絵の上に半透明のマスキングテープを貼り、描いた線にそってカッターで切り抜き、開いたところに絵の具を、指先やローラーで塗っているのです。まるでステンシルのような色の付け方。この細かい作業を繰り返して全体を浮かび上がらせてゆく。根気としっかりしたビジョンのいるやり方です。

 仕上がりは、普通の油絵とはまったく違います。油彩で絵描かれた屏風絵。あるいは、手描きの巨大な版画。
 明確でいて、あやふやな光景。なつかしいけど、不思議な世界。

 面白い体験をしました。
 「阿部未奈子展」は11月6日まで。入場無料。