最高気温 32.6℃(隣町アメダス)。ますます暑過ぎ。
昨日、写真を掲載したキキョウソウ。
今朝、向かいの空き地を見たら、根元でちょん切られて投げ出されていました。
何者のしわざ? 犬が噛み切ったりすることもあるのでしょうか?
これも昨日、掘りあげたエンドウですが、根をじっくりと眺めてみました。生物の時間に習ったとおり、ところどころに根粒が出来ています。大きさは2ミリ程度。
根粒は根粒菌がマメの根にすみついてつくるコブ。
マメは光合成でつくった炭水化物や微量元素を根粒菌に与え、お返しに、根粒菌が窒素固定でつくったアンモニアをもらってアミノ酸などの原料にする。共生の典型として覚えています。
もう少しくわしく調べてみましょう。
まず根粒ができる過程ですが、マメの根毛(根の表皮細胞の一部が外に向かって細くのびた部分)から特別な誘引物質が出て、土中の根粒菌を集める。
集まった根粒菌は増殖して、根毛から分泌されるトリプトファンを使ってインドール酢酸をつくる。このインドール酢酸が根毛に作用して一部を増殖させるのだそうです。
その先端部から根粒菌がインドール酢酸とともに内部に侵入、内部で増殖すると同時に根毛の組織をさらに増殖させて根粒ができます。
ただし、根粒が増殖しつづけると、せっかく窒素固定されたアンモニアも菌の組織づくり利用されてしまいます。
そこでマメは根粒菌の増殖をストップさせる物質をつくり、それ以上、アンモニアを利用しないようにさせ、自分にまわさせるのだそうです。
マメと根粒菌の共生は、もともと根粒菌側が一方的に寄生していたものを、マメの方でコントロールして共生関係にもちこんだものだとか。最初からお互いが利益を供与し合ったのではなく、奪ったり、奪い返したりした末の妥協策といっていいみたいです。
以上、多田多恵子さんの『したたかな植物たち』(SCC)などを参考に勉強してみました。