惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

二月は逃げる

2017-02-28 21:08:23 | 日記

 今日はちょっと頑張りました。
 2月末日締切という仕事だったのです。他の月の締切とだいぶ勝手が違いますよねぇ。

 〈小説推理〉4月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の4作品を取り上げています――

  • 柞刈湯葉(いすかり・ゆば)『横浜駅SF』(KADОKAWA)
  • 吉田エン『世界の終わりの壁際で』(ハヤカワ文庫JA)
  • 早川書房編集部編『伊藤計劃トリビュート2』(ハヤカワ文庫JA)
  • ピーター・ワッツ『エコープラクシア 反響動作〈上・下〉』(嶋田洋一訳、創元SF文庫)

 『横浜駅SF』はほとんどが駅構内を舞台にしたお話ですが、かといって横浜周辺に限られているわけではない。横浜駅が、北は青森から南は下関まで増殖拡大しています。

 「ベストSF2016」に9、10人目の投票がありました。小泉博彦さん、ありがとうございます。
 締切は今夜(28日)零時まで。どうぞご参加を。要領はこちらです。 


仏の座

2017-02-27 21:38:01 | 草花

 夕方、野川の岸を上流に向かって歩きました。

 風はまだ冷たいけれど、ホトケノザ、ナズナ(ぺんぺん草)、菜の花などがさいています。どれも可愛い。

 写真はホトケノザ。シソ科の2年草。別名、三階草。

 「ベストSF2016」に6~8人目の投票がありました。
 中村達彦さんTakechanさん大熊宏俊さん、ありがとうございました。

 明日(28日)いっぱい、投票を受け付けています。要領はこちら


大統領

2017-02-26 21:39:21 | ひと

 今朝の毎日新聞に興味深い記事がありました。
 ハンガリーのシンクタンク「ポリティカル・キャピタル」のクレコ・ペーテル氏による「世界の見方」というコラム。

 ハンガリーのオルバン首相を、ロシアのプーチン大統領が「さまざまな手法を駆使して取り込んだ」というのです。
 また、プーチン氏は同国の極右政党ヨッピクも支援。さらにチェコやスロバキアでも影響力を強め、「この地域でのロシアの攻勢は今後も続くとみられる」とあります。

 フランスの次期大統領の有力候補であるルペンさんもプーチン大統領に接近しようとしているし、アメリカやEUがぐじゃぐじゃしている間に、彼が世界をどうにかしてしまう可能性があるかも。

 夕方はつつじヶ丘まで出かけ、本屋さん「書原」で、フィオナ・ヒル&クリフォード・G・ガディ『プーチンの世界』(新潮社)や『諸星大二郎の世界』(平凡社コロナ・ブックス)など4冊。

 白井弓子『WOMBS(ウームズ)』は在庫がなかったので、帰宅してからネット書店で全5巻をセットで注文しました。
 hontoを利用したのですが、注文を確定しようとすると、それまで「発送に1~3日」とあったのが、「1週間~10日」と変わってしまいました。SF大賞受賞で販促効果があったのでしょうね。めでたいことです。

 「ベストSF2016」に5人目の投票がありました。
 nyam さん、ありがとうございました。
 締め切りまであと2日。投票よろしくお願いします。要領はこちらです。


第37回日本SF大賞

2017-02-25 21:25:56 | SF

 今日、選考会があり、次のように決まったそうです。

  • 大賞:『WOMBS(ウームズ)』白井弓子(小学館)
  • 特別賞:『シン・ゴジラ』 庵野秀明:脚本・編集・総監督/樋口真嗣:監督・特技監督/尾上克郎:准監督・特技統括(東宝)

 その他の候補は次のとおり――

  • 『大きな鳥にさらわれないよう』川上弘美
  • 『君の名は。』新海誠(監督)
  • 『ドン・キホーテの消息』樺山三英
  • 『〈物語る脳〉の世界――ドゥルーズ/ガタリのスキゾ分析から荒巻義雄を読む』藤元登四郎

 大賞受賞のマンガ、タイトルは「子宮」という意味ですよね。最初の20ページあまりをネットで立ち読みしたのですが、とても意欲的。読むのが楽しみです。

 写真は、庭の隅で咲き始めた春風(しゅんぷう)。

 小型の花を春に咲かせる椿ですが、今年は少し遅いようです。
 で、ヒヨドリはこの花の花弁やつぼみも食べるんですよ。まったく困った鳥であります。

 今日の最高気温は 12.1℃(隣町アメダス)。
 冬型の気圧配置が崩れ、高気圧が移動性になって日本列島にやって来ています。

 夕方、散歩に出ると、焼き鳥屋さんの店頭では、外で立ち飲みをしている人も。それを眺めても、つらそうには思えませんでした。
 春はもうすぐそこまで。


ウォール・オブ・サウンド

2017-02-24 21:52:27 | 音楽

 ヒヨドリ、今日はオウバイのつぼみを突っついていました。まだ、ひとつも咲いていない、これからの花なのに。
 なんともひどい鳥じゃありませんか!

 1950年代から60年代のアメリカンポップスをリードしたブリルビルディング・サウンドのことを少しずつ齧っているのですが、つい最近、その音楽プロデューサーの1人フィル・スペクターが手がけたタレントにライチャス・ブラザーズがいることを知りました。

 中学生の頃、小遣いが少なかったのでレコードはあまり買えませんでした。ましてアルバムであるLPレコードを買うのは大変。何か月かかけてお金を貯めてようやく手に入れるようなありさまでした。
 そうやって買ったLPで、記憶に残っているのは、ライチャス・ブラザーズとサイモン&ガーファンクルです。

 サイモン&ガーファンクルは詞といいメロディーといい、心に響く素晴らしいものだったのですが、ライチャス・ブラザーズはなぜ好きだったのか、我ながらよくわからないところがありました。
 今回、彼らの音作りをフィル・スペクターが手がけていたことを知り、ようやくその理由がわかった気がします。「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれた、フィル・スペクター独特の厚みのあるサウンドが耳に心地よかったんですね。
 どんなものだったか。たとえば「引き潮」を聞いていただければよくわかるかと思います。

 「ベストSF2016」に4人目の投票がありました。
 山口素夫さん、ありがとうございました。
 引き続き、投票よろしくお願いします。要領はこちら