惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

台風17号

2012-09-30 20:26:57 | SF
 台風の動きを気にする一日。6月の4号とよく似たコースで襲来しそうなので、気が気ではありません。バイクのカバーをしっかり縛りつけ、鉢植え類も心配なものは風の当たりにくいところに移して、準備万端。
 午後3時ぐらいまでは時折り陽も射して、嵐の前の静けさという感じでしたが、5時ぐらいになると雨も降り出し「さあ、来ますよ」という体勢。早々に戸締りをして閉じこもりました。

 午後8時現在、外は風が強くなり、雨も叩きつけるように降っています。
 このまま大したことなく通り過ぎてくれることを祈ります。

 〈小説推理〉11月号発売中。担当のSFレビューで次の4冊を取り上げました――

  • 高野史緒『カラマーゾフの妹』(講談社)
  • 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』(河出書房新社)
  • ニック・ママタス他編『THE FUTURE IS JAPANESE』(早川書房)
  • 大森望責任編集『NOVA8』(河出文庫)
 夏の暑い盛りに読んだドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』は、高野さんの『カラマーゾフの妹』だけでなく、『屍者の帝国』理解のためにも大いに役立ちました。
 若い時に読んでおくべき名作なのでしょうが、どうにも苦手で読み通せなかったのですよ。今回は面白く読めて、著者が信頼しがたい語り手であるところが、特に興味深かった。。

狐の孫

2012-09-29 20:59:45 | 草花
 夕暮れ時に東の空に昇った14夜の月は薄雲のヴェールの陰でおぼろに滲んでいました。
 でも、先ほど(午後8時頃)、外に出てみると空は晴れ上がり、煌煌たる月の光が地上に降り注いでいました。

 明日の仲秋の名月は台風17号の影響で望み薄なので、今夜、存分に愛でておこうと思います。

Kitsunenomago1209 今日の写真はキツネノマゴ。毎年のように掲載している初秋の野の花。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草です。
 花の幅は5ミリ程度。気づかない人も多いかと思いますが、そこらじゅうで見られます。花の形も、よく見ると、面白い。

 名前がちょっと不思議です。
 「狐の――」という名前は、草花やキノコに多いのですが、「釦」だったり「剃刀」だったり「茶袋」だったり、持ちものや道具が多いのです。でも、これは「孫」。
 つまりはちっちゃな狐に喩えているわけで、どこかが狐に似ているというのでしょう。でも、どこが?
 よくわからないのですが、もしかしたら花穂を狐の尻尾に見立てたのでしょうか。

 なお、琉球列島にはさらに小さめのキツネノヒマゴがあるそうです。

 余計な感想をいえば、「狐の孫」や「狐の曾孫」があるのに、「狐の子ども」「狐の息子」「狐の娘」がないのは手落ちのような気がします。


現証拠

2012-09-28 20:57:13 | 草花
 台風18号は太平洋上で東へ進路を転じたようですが、17号が沖縄、本土をうかがう構え。週末は要注意です。

Gennoshoko1209 写真はゲンノショウコ。フウロソウ属フウロソウ科の一年草。
 下痢止めに顕著な効果があるというのが名前の由来。花が咲いている時期に地上部を採取して乾燥させると良い、とあります。
 多量に含まれるタンニンに薬効があるとかで、下痢止めだけでなく、ものの本には消炎などさまざまな効き目が並びます。

 5弁の花びらをもつ花は、白色と紅紫色とがあって、手持ちの図鑑には「東日本には白い花、西日本には紅紫色の花が多い」とあります。
 この花は多摩市の桜ヶ丘公園で見かけたもの。あたりに白い花は見当たりませんでした。

 ゲンノショウコは果実がはじけて種子を撥ね飛ばすのもおもしろいですね。この先も注意して見てみたいと思います。


続・夕映え

2012-09-27 20:07:59 | 季節
 今日のお天気は、曇り時々晴れ、といったところ。
 「曇りのち雨」だった天気予報よりは、昨夕の夕焼けの方が正しく教えてくれたといっていいような気がします。

Sunset1209b で、今日も夕焼けの写真を撮ってみました。
 雲がオレンジ色に輝いて、あたりが金色に染まったような感じ。
 今日は家の近所、野川のほとりから西の空を仰いで。

 雲の形が昨日とはまるで違います。
 昨日は水平に薄くたなびく雲だったのに、今日の雲は細かくねじれ、燃え上がる炎のよう。
 一瞬の光景ですが、本当にみごとでした。


夕映え

2012-09-26 20:26:46 | 季節
 今日の東京の日没は午後5時32分。ちなみに日の出も午前5時32分でした。

 夕方、多摩市の桜ヶ丘公園での部活(ポッカール&ウオーキング)を終え、さあ帰ろうか、という時刻がちょうど日没の時間でした。
Sunset1209 バイクにまたがって、いったん走り出したものの、途中の高台から見る夕映えがあまりにもきれいだったのでバイクを停め、デジカメで撮ってみました。

 でも、こんなふうに赤く染まっている時間はほんの数分なんですね。すぐに雲は灰色へと転じました。

 写真の左下には富士山のシルエットが。
 今日は夕焼けでも、明日からお天気は下り坂らしい。