惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

アンカツさん

2013-01-31 21:31:25 | 競馬
 中央競馬の安藤勝己騎手は本日かぎりで騎手免許を返上、引退となりました。52歳。思い通りに騎乗できなくなったことが決断の理由だとか。

 私が競馬に親しむようになったのは、ここ7年ばかりのことなので、アンカツさんの長い騎手生活のおしまいの頃しか知りません。でも、柔軟な発想と思い切りの良さを感じさせる騎乗っぷりはとても魅力的でした。

 すぐに思い出すのは、一昨年のウインバリアシオン。ダービーと菊花賞、ともにオルフェーヴルに負けて2着に終わりましたが、最終コーナー最後尾から一気に駆け上がる姿には興奮したものです。
 あの乗り方には色々批判もあったかもしれませんが、その後のウインバリアシオンの成績を見ると、あれがいちばん馬に合っていたのではないかと思えます。馬の素質を見抜く鋭い目があったのでしょう。

 優しそうな目と、穏やかな語り口が、親しみやすさを感じさせました。でも、勝負師ですから、きっと激しい面もお持ちだったのでしょうね。
 競馬ライター(でもある)狩野洋一さんは、著書『天才騎手』でアンカツさんのことを書いておられます。狩野さんの話では、普段のアンカツさんはとても気さくで付き合いやすい方だとか。
 競馬の楽しさを広く教えてくれた功績は大だと思います。長い間、本当にありがとうございました。


春めいて

2013-01-30 20:44:03 | 季節
 朝からよく晴れてポカポカと暖かい。最高気温は13.7℃(隣町アメダス)と、昨日よりさらに2度以上あがりました。

 ありがたいお天気の下、昨日の寒肥遣りの続き。
 終わった後は、バイクで武蔵境駅近くの郵便局まで。特に防寒対策はせず、散歩仕様のコートに手袋で十分でした。

 なぜ、わざわざ遠くの郵便局へ出かけたかというと、武蔵野市で年賀はがきのリサイクルをやってくれているから。回収ボックスごとリサイクル工程にかけるそうで、個人情報漏洩の心配がありません。
 捨てるに捨てられない古い年賀状やはがきがずいぶん溜まっているのです。その一部を、残したいものと不要なものに分け、不要なものを持参しました。
 1500枚ぐらい捨てたかなあ。気持ち的にも、ずいぶんスッキリしました。

 その後は武蔵野公園にまわって散歩。
 また途中でハケの道の坂を登って、見知らぬ町の探検を楽しみました。
 歩いたのは小金井市東町5丁目近辺。見晴らしの良い絶好の住宅地のせいか、面白そうなお宅が何軒もあって楽しませてもらいました。


油粕

2013-01-29 21:03:14 | 園芸
 日中はポカポカと暖かく、最高気温11.4℃(隣町アメダス)。

 庭仕事にもってこいなので、植木に寒肥を施しました。
 立春までに、と毎年、思うのですが、時期が時期だけにどうしても腰が重くなってしまいます。今日はありがたかった。

 寒肥は、枯葉などの有機物が根元にあるような木には必要ないのですが、地面が剥き出しのところに生えている木にはどうしても必要。根元まわりに浅く溝を掘って、油粕を埋めます。
 ところが、作業途中で肝心の油粕が底をついてしまいました。

 やむなく中断して自転車でホームセンターまで。
 いつも5キロ入りの油粕を買うのですが、今日出かけた店の棚には10キロの袋しかありません。たぶん5キロだと単価が安すぎて扱う気になれないのでしょうね。
 しかたないので10キロ袋を買いました。798円。
 これで2年ぐらいはもつでしょう。


痩せたソクラテス

2013-01-28 21:02:43 | サイエンス
 ずっと昔、東大の総長が卒業式に言ったんでしたっけ。「太った豚より、痩せたソクラテスになれ」と(おおもとはJ・S・ミルの言葉らしいのですが)。
 これは生き方についての訓辞ですが、なぜソクラテスは痩せていたのか、太ってもソクラテスと同じような業績は残せたのではいか、などと考えだすと話は紛糾しそうです。

 しかし、東京都医学総合研究所の「空腹状態になると記憶力があがる仕組みを発見」という報告を見て考えたのですが、記憶に限らず、頭脳の働きにとって満腹状態はよくないのではないか。お腹がくちくなると、勉強する気が失せて居眠りをしてしまうのは、誰にでも心当たりがあるはず。

 そこらへんをソクラテスは心得ていて、常に自分を飢餓状態に置いていたとは考えられないでしょうか。
 「痩せたソクラテス」は経済的に満たされる生活を捨てたからではなく、頭脳を明晰にしておく必要から生じた結果なのかもしれませんぞ。


翡翠日和

2013-01-27 21:39:13 | 野鳥
 よく晴れて風もない、過ごしやすい一日。最高気温は8.5℃(隣町アメダス)とそれほどでもなかったのですが、特に夕方は下り坂の天気模様のせいかトロ~ンとした空気で、心地よく散歩できました。
Kawasemi1301 野川沿いではカワセミが漁をしているところに何箇所かで出会いました。心なしかカワセミものんびりしていたような。
 写真は光量が少なく、発色が悪いのが残念です。

 〈小説推理〉3月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • 瀬名秀明『大空のドロテ〈Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ〉』(双葉社)
  • 山本弘『UFOはもう来ない』(PHP研究所)
  • スコット・ウエスターフェルド『ゴリアテ―ロリスと電磁兵器―』(小林美幸訳、早川書房)
 瀬名さんの『大空のドロテ』は国内ミステリ担当の香山二三郎さんも大きく取り上げています。