惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

SF大賞推薦作

2015-10-31 21:19:47 | SF

 今日は最高気温 15.2℃ (隣町アメダス)。めっきり寒くなってきました。
 とはいえ、我が家ではまだ朝顔が咲き、ゴーヤが実をつけているのですが……。

 去年に引き続き、今年も日本SF大賞に推薦作を提出しました。こちらの4ページ目に5作、掲載されています(野川さんぽ名義)。
 他にも推したい作品があれこれあるのですが、とりあえずこれだけ。老人趣味というか、おだやかな味わいのSFを好んでいるようですな。

 出版不況のなか、一定の売り上げが見込めるSFは出版社内で企画がよく通るようで、追いかけるのが大変なくらい刊行されています。
 ただ、それにしては、リストの内容が(今のところ)まだまだ乏しいように思います。皆さん、こぞって投票を! (10月末日――つまり、今夜12時まで――です)


鯖大好き

2015-10-30 20:56:47 | 食・レシピ

 夕方、近所のクリニックへ寄って、特定健康診査(メタボ健診)の申し込み。
 予定が詰まっていて、受診できるのは12月になってからと言われました。やむなく、1日の午前中を予約。

 メタボ健診は、このところ毎年、受けています。生活態度を改め、サプリも摂るようになって、あまりひどい結果が出ないのが自信になっています。今年はどうかな。

 その後、庭で七厘に炭火をおこしてサバの塩焼き。

 鯖、大好きなんです。たぶん魚を食べるとしたら、これがいちばん。
 なんでかなあ?

 小さい頃から食べつけていることが大きいんでしょうね。
 高知は鯖の鮮度がよく、刺身でも食べてました(アニサキスにやられたことは、幸い、ありません)。
 鯖寿司もよく食べました。酢で締めた鯖を使ったバッテラですが、この寿司の鯖の部分だけを炭火であぶって食べるのが、また旨いんですよね。いや、酢をしていない、そのままの鯖も旨いのですが。

 あれこれ食べなれているのが、やはり、いちばんの理由なのでしょう。いや、そうでなくても鯖は旨いに決まっている。いつまでも庶民の味でいて欲しいものです。
 (――と書いて考えたのですが、シマアジも美味しいですよねぇ。戻り鰹の脂ののったのも、たまんない!)


シチュエーション料理

2015-10-29 21:02:08 | 食・レシピ

 一昨日、紹介した円城塔さんの長編『エピローグ』に「シチュエーション料理」というとても面白いものが登場します。
 アルフレッド・y・yという人物が研究している学問というか、グルメ道の一種なのですが、このコンセプトが素晴らしい。実際にこういうことをアドバイスしたり、企画したりする人がいないのが不思議なくらいです。

 どういうものかというと、いかなる状況で何を食べるとより美味しく感じられるかについての研究。つまり、食事は料理だけでなく、それをいただくシチュエーションも大事だということを推し進めたグルメ道なのですね。

 これを突き詰めてゆくと、とんでもないことになりかねないことは、容易に想像できます。たとえば、砂漠で何日も彷徨った後のコップ一杯の水とか、酷寒の地で指を温めながら齧る焼き芋とか、数十年ぶりに再開した恋人と分け合うタコ焼きとか……味のために困難な状況を設定しだすと、命まで危なくなりかねない。
 小説にはそこまでは描かれていませんが、でも、ツアー会社の企画でそのうち実現するかもしれませんねえ、さまざまなシチュエーション料理の旅が。


慌てる小鳥

2015-10-28 20:32:38 | 動物

 今日は昨日よりさらに暖かく、最高気温 25.8℃(隣町アメダス)。ついに夏日だ。

 昨日から庭木の秋の剪定にとりかかっています。春から夏にかけてぐんぐんと枝が伸び、家のまわりのバイオマスはかなりなもの。
 これ、どうすればいいのかな、と毎年、思ってしまいますが、少しずつでも伐ってゆけば、やがてすっきりする。やるしかないのであります。

 今はカナメモチの剪定。長い枝は50センチぐらい伸びています。
 チョッキン、チョッキンとやっていたら、バサバサッという音がして、小鳥が目の前を飛び去ってゆきました。たぶんヒヨドリ。
 いつもの木でひと休みしようとでも考えて飛んできたものの、樹上に人がいるので慌てて方向を変え、逃げていったのでしょう。

 鳥は必ずしも見晴らしのよいコースを飛ぶのではなく、記憶を頼りに狭いところをたどって飛んでいることもあるみたい。なので、今日のようなことも起こるのでしょう。鳥にとって、私は闖入者だったわけですね。


晩秋の名月

2015-10-27 20:48:12 | 季節

 午前中から南の風が強く吹き、気温が上がりました。最高気温 24.8℃(隣町アメダス)。もう少しで夏日。

 暖かいせいで、どこからかモンシロチョウが飛んできてコンテナに植えてある白菜にとまったりしていました。
 ヤバイと思って、出て行ってみると、案の定、葉の裏に白い卵がポツポツと並んでいます。10個ぐらいあったでしょうか。
 申し訳ないけれど、全部、拭い落としてしまいました。青虫になって葉っぱを齧られるとやっかい。

 今日の東京の日没は午後4時52分。散歩に出かけるのがちょうどその時間。
 ウロコ雲のような高い雲がかかり、きれいな夕空だったので、その雲を追いかけるように西に向かって歩きました。
 いい加減歩いて、帰ろうと向きを変えると、東の空には真ん丸な月が。

 今日は旧暦9月15日なので、仲秋ならぬ、晩秋の名月とでもいえばいいでしょうか。惚れ惚れするような明るさでした。

 〈小説推理〉12月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3冊を取り上げています――

  • 円城塔『シャッフル航法』(河出書房新社〈NOVAコレクション〉)
  • 円城塔『エピローグ』(早川書房)
  • 大森望責任編集『屍者たちの帝国――書き下ろし日本SFコレクション NOVA+』(河出文庫)

 円城塔さんの新刊が相継いだのでまとめて紹介。読者を選ぶこの作家をどう読むか。少し考えてみました。