惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

山野浩一さんを偲ぶ会

2018-07-31 21:08:30 | SF

 昨夜(30日)は、飯田橋のホテル・メトロポリタンエトモントにて「山野浩一さんを偲ぶ会」。

 昨年7月20日に77歳で亡くなられた山野さんを追悼して、SF、競馬両界の関係者が集いました。

 会では、まず、世話人の岡和田晃さんが「ようやく時代が山野浩一に追いついた。再評価の機運が盛り上がっています」と、山野さんの業績の大きさに触れながら、開会を宣言。
 乾杯の音頭は、SF、競馬の両面で山野さんとの付き合いがあった亀和田武さん。「認識を一変させるような理論体系を築いた人。書斎に閉じこもらず、現実世界に出た行った実行力に富む人でした」と、山野さんを素描。
 その後、宴の間も、鏡明さん、増田まもるさん、川又千秋さん、南山宏さんと(すみません競馬関係の方はお名前がわからないので)、山野さんの思い出を語りました。最後に登壇した足立正生監督もカッコよかった。

 写真に映っているのは、会の最後にご挨拶をなされる親族の方々。両脇に山野さんの写真が飾られていました。

 私は、学生時代から山野さんのお宅を訪れたり、最初の著書『コスモス・ホテル』に、「SF界の白樺派」という、今となってはありがたい限りの評言をいただいたりと、それほど深くはないとしても、忘れることのできないご縁をいただきました。あらためて、山野さんにお礼を言いたいと思います。


紙縒り作り

2018-07-29 20:46:11 | アート・文化

 市民農園のヒマワリは無事でした。
 雨、風とも、あまり激しくなかったので、このあたりでは被害はなかったみたい。それにしても、どういう動き方をする台風やねん。

 夕方、市の文化会館に用があったので、1階の展示室に寄ってみました。以前、お伝えした「新聞紙のこよりによる動物アート――一ツ山チエ展」が開催中。
 展示室奥に制作スタジオが出張してきているので、そこへ行って、「何かやらせてください」と言うと、こよりを作らせてくれました。

 幅10センチ、長さ40センチぐらいにカットした新聞紙を渡され、これを細く巻いてみることに。
 まず、新聞紙を台の上に広げ、ブラシで全体を濡らします。濡れると柔らかくて巻きやすくなるんですね。でも、破れやすくも。

 両手の指の腹で端からゆっくり巻いて、全体を細いヒモのようにするわけですが、右手と左手の動きにズレができると、紙が破けてしまいます。
 「短くても、ネコのヒゲにするとか、使いみちがありますから」と慰めてくれるのですが、やっぱり完全なこよりを作りたい。

 何度かやって馴れると、今度は幅が5センチあまりの細いこより用の紙を渡されました。こちらはさらに破れやすいのです。2度ほど「短いこより」を作って、3度目にやっと長い、完全なこよりができました。

 面白かった。また、やらせてもらおう。
 ちなみに、制作中の動物はまだ形が見えておらず、何ができるのか、わかりませんでした。


台風蟄居

2018-07-28 21:11:55 | 日記

 台風12号、当地ではすでに影響が薄れつつあります(午後8時半現在)。
 いちばんひどかったのは午後5時ぐらいでしたでしょうか。台風の中心が三宅島付近にあって、北東の風と雨が強かった。

 今回の台風で、個人的にいちばん心配だったのは、市民農園のヒマワリ。あまりにも背が高いので、強風で倒れてしまうと危惧しました。が、これくらいで済むとしたら、ひょっとすると無事かも。
 明朝、確認しなくては。

 一日、家にこもって読んでいたのは堺屋太一著『地上最大の行事 万国博覧会』(光文社新書)。
 1970年の大阪万博について書かれています。「はじめに」によれば――

 ……(前略)……この行事のはじまりから終わりまでに携わった人はきわめて少ない。その僅かな人々も、今はほとんどが故人である。
 だから、その発想から仕組み、国家的国際的承認、全体計画やシンボルの制定、膨大な数の催し物や娯楽、文化会議までのほとんどを、血と涙と汗をたらして実行した当事者として、正確な記録と記憶の記述を残したいと思った。

 私は小松左京さんが果たした役割についての客観的記述が読めるかと思ったのですが、この本には、万博と小松さんの関わりについてはまったく触れられていませんでした。砲兵工廠の関連で、小松さんがここを素材に『日本アパッチ族』を書いた、とあるのみ。残念。

 〈小説推理〉9月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の4冊を取り上げています――

  • 大森望・日下三蔵編 『年刊日本SF傑作選 プロジェクト:シャーロック』 (創元SF文庫)
  • 洛田二十日 『ずっと喪』 (キノブックス)
  • 倉田タカシ 『うなぎばか』 (早川書房)
  • シルヴァン・ヌーヴェル 『巨神覚醒〈上・下〉』 (佐田千織訳、創元SF文庫)

 『プロジェクト:シャーロック』には17作品が収録されていますが、全部は紹介できないので、横田順彌「東京タワーの潜水夫」(10年ぶりのハチャハチャ小説)、伴名練「ホーリーアイアンメイデン」、八島游舷「天駆せよ法勝寺」などをビックアップ。


野菜不足

2018-07-27 21:41:27 | 市民農園

 台風12号が奇妙なコースをとって、関東に接近するおそれもあるとか。

 市民農園ではトマトの雨除けの塩ビシートを外したり、夏キュウリの蔓をネットにしっかり縛りつけたり、台風への備えをしました。
 農園には他に1人、作業をしている人がいたのですが、そのうち私の畑の横の通路に、もう1人、男の人が立っていて、「きれいに作っているじゃないか」とつぶやいていました。
 話しかけられたのかと思い、「そうですね。ま、ほったらかしの人もいますけど」などと相手を始めると、男の人は「ナスはやってないの?」と訊いてきます。
 私のところのナスは切り返しをしたばかりで、まだつぼみがつくかつかないかというところなので、それを示すと、「モリタさんは作ってないのかなあ? どこだろう?」と、あたりを見まわしています。

 知らない人の名なので、「さあ……誰がどの畑かよくわからないので」と言うと、男の人は「あそこじゃないかなあ、あのナス……」などとつぶやきながら去ってゆきました。

 話の途中でわかったのですが、この人、八百屋さんだったんです。その時は、野菜に興味があるので視察に寄ったのかと思ったのですが、あとでよく考えてみると、仕入れが出来ないかと、見に来た可能性が高いのでは。

 野菜が、今、品不足なので店頭に並べる品に苦労しているんじゃないでしょうか。それで、市民農園で余っているのを買い付けてみようかと考えたのではないかと推察しますが。果たして?

 今日の私の収穫は、これ。

 ヒマワリは脇芽の小さなやつを切り花に。キュウリ、レタス、トマト、ミニトマト、ピーマン、シシトウ。よく見えていませんが、枝豆も莢で数個、収穫しました。わりと美味しかった。


真夏の野良仕事

2018-07-26 21:42:39 | 市民農園

 かなり涼しめで助かりました。最高気温 29.9℃(隣町アメダス)。
 やらなきゃいけないと思っていた野良仕事にはありがたいお天気。

 種蒔きしたキャベツが育ってきて、本葉が2枚、出揃いました。浅いプランターに密植してあるのですが、そろそろポットに植え替えなければ。
 ということで、キャベツ苗用の土を調合。ミミズ堆肥を用意し、ふるいにかけて、細かい堆肥のみを使います。草木灰と一緒に土に混ぜて出来上がり。
 こんなものでよいのかどうか、自信はありませんが、まあ、自己流で。

 夕方、ホームセンターへ行くと、下仁田ネギの「干しネギ」というものを売っていました。5本で398円(税抜)。
 ずいぶん高いのですが、昨秋から育てた苗を、すぐに植えられるように準備してくれているので、文句を言ってはいけないのでしょう。
 前から長ネギ苗が欲しかったので購入。すぐにでも畑を用意しなくては。