午後になって、タクシーを降りたあとゆっくりと歩いて場所入りしたとの報がありました。
それなら土俵に上がるのは間違いないとは思いましたが、はたして相撲になるのか。足首を深く曲げる蹲踞の姿勢はとれるのか。
不安は消えません。
いよいよ取り組み本番では、右足を気にする仕草こそありましたが、きちんと蹲踞をして、手を前に降ろすこともできています。
そして、立合い。
右足を強く踏み込むことにはやはりためらいがあったのか、豪ノ山に対してやや立ち遅れたものの、左を差すと前に出て、豪ノ山を土俵際まで追い込みます。が、ここでは決まらず。
残られて押し戻されると、すぐに右手で相手の体を押しながらふたたび前に出て押し倒しました。
積極的な見事な相撲。自力で優勝を決めました。すばらしい!
今場所は2日目にして横綱大関すべてに土がつき、7日目からは横綱休場。
「荒れる春場所」とはいえ、話題の焦点がまぎれてしまうかと思われましたが、勝ちっぱなしを続ける尊富士と大の里が注目の的に。見事に場所を盛り上げ、驚くようなドラマをつくりあげてくれました。
新鋭の活躍がつづくことを祈ります。
写真は市立野草園で見たカタクリの花。
今年は遅くてまだあまり咲いていません。
桜も同様ですが、春の寒さがつづいて植物たちの目覚めが延びています。