惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

110年ぶり

2024-03-24 20:58:36 | 相撲
昨日の朝乃山戦で右足首を傷めた尊富士。
今日はどうなるのか、心配がつづきました。

午後になって、タクシーを降りたあとゆっくりと歩いて場所入りしたとの報がありました。
それなら土俵に上がるのは間違いないとは思いましたが、はたして相撲になるのか。足首を深く曲げる蹲踞の姿勢はとれるのか。
不安は消えません。

いよいよ取り組み本番では、右足を気にする仕草こそありましたが、きちんと蹲踞をして、手を前に降ろすこともできています。
そして、立合い。
右足を強く踏み込むことにはやはりためらいがあったのか、豪ノ山に対してやや立ち遅れたものの、左を差すと前に出て、豪ノ山を土俵際まで追い込みます。が、ここでは決まらず。
残られて押し戻されると、すぐに右手で相手の体を押しながらふたたび前に出て押し倒しました。
積極的な見事な相撲。自力で優勝を決めました。すばらしい!

今場所は2日目にして横綱大関すべてに土がつき、7日目からは横綱休場。
「荒れる春場所」とはいえ、話題の焦点がまぎれてしまうかと思われましたが、勝ちっぱなしを続ける尊富士と大の里が注目の的に。見事に場所を盛り上げ、驚くようなドラマをつくりあげてくれました。
新鋭の活躍がつづくことを祈ります。

写真は市立野草園で見たカタクリの花。


今年は遅くてまだあまり咲いていません。
桜も同様ですが、春の寒さがつづいて植物たちの目覚めが延びています。


混沌

2024-03-23 21:29:49 | 相撲
勝てば110年ぶりの新入幕優勝だった尊富士は朝乃山に敗れ、足を故障したようで、花道を車椅子で引き揚げました。心配。

地元の青森県五所川原市では優勝の瞬間を見守ろうと、市民のパブリックビューイングが行われていました。
母親の石岡桃子さんは「学生時代のけがの経験がよみがえり心配です」と話していたとか(「毎日新聞」)。

そういえば尊富士関は高校、大学時代とも、怪我に泣き、そのため大相撲入門後も前相撲からのスタートを余儀なくされたのでした。
明日の千秋楽は豪ノ山との取り組みが決まりましたが、土俵に上がれるかどうか。

2敗差であとを追っていた大の里は、今日、阿炎を破って1差に迫っています。明日は豊昇龍戦。

尊富士が相撲をとり、勝てば問題ないのですが、もし休場となった場合はどうなるのか?
気が気じゃありません。


新入幕全勝記録タイ

2024-03-20 21:06:44 | 相撲
朝のうちこそ穏やかに晴れましたが、昼頃からと時おり黒い雲が広がる荒れ模様のお天気。
2度、雨が降りましたが、特に午後4時頃の2度目のにわか雨は、稲光とともに雷鳴がとどろくすさまじさ。肝を冷やしました。
去年の今頃はそろそろ桜の満開が近づこうかという陽気でしたが、今年の春は足踏み状態です。

さて、大相撲11日目。
注目の新入幕・尊富士は大関・琴ノ若との対戦。

立ち合いは大関が力強く、尊富士を土俵際まで追い詰めましたが、わずかに体が離れると、尊富士が右を差して、かいなを返しながら押し返し、左も浅く差してぐいぐいと押し出しました。凄い!
これで初日から11連勝。64年前の大鵬さんの記録に並びました。

あとを追う大の里も大関・貴景勝を破って2敗を堅持。3敗には大関・豊昇龍、琴ノ若など4人が並んでいます。
いよいよ新入幕優勝の可能性が大きくなってきましたぞ。明日は尊富士と豊昇龍が対決します。


驚異的!

2024-03-19 21:25:31 | 相撲
大相撲と水泳女子100メートル平泳ぎでびっくり。

大相撲は新入幕で幕尻に位置する尊富士が大の里に勝って10連勝。
新入幕での10連勝は、伝説の大横綱・大鵬さんが1960年初場所で記録して以来。大鵬さんは翌日にも勝って11連勝としました。

優勝争いは尊富士が負けなしでトップ。2敗に大の里と大関・琴ノ若。あと5日ありますが、相撲内容が素晴らしいし、星ふたつ差なので、ひょっとしたら……。
尊富士は、明日、琴ノ若との対戦です。楽しみ。

夜の水泳パリ五輪代表選考会では、女子100メートル平泳ぎで大ベテランの鈴木聡美選手(33歳)が自己ベストを叩き出し、1位でオリンピックへの切符を手にしました。

鈴木選手といえば、2012年のロンドンオリンピックでの平泳ぎ200で銀、100で銅を獲った大活躍が忘れられませんが、あの時、すでに21歳。
その次のリオでは代表となりましたが、100平で準決勝どまり。東京五輪には出られず、それでも黙々と練習に励んで、この成果。凄いですね~。
パリでの本番でも頑張って!


初場所千秋楽

2024-01-28 21:02:51 | 相撲
大相撲初場所は優勝決定戦で琴ノ若を降して、照ノ富士関が優勝。
おさまるべきところにおさまったという感じで、なんだかホッとしました。

昨夏の名古屋場所4日目に休場して以来半年、3場所ぶりの出場でした。なんとしても横綱らしい相撲を見せてもらいたかったのですが、期待した甲斐がありました。特に今日の本割・霧島戦と優勝決定戦の2番は素晴らしかった。強さをぞんぶんに発揮しましたね。

決定戦で負けたとはいえ、琴ノ若関は13勝2敗という見事な成績。大関昇進を確実にしました。
このところの充実ぶりは大関にふさわしいと思います。
これで大関は4人。綱取りは誰が一番のりとなるか、楽しみです。

あと、うれしかったのは西前頭8枚目の平戸海が、今日、勝ち越しを決めたこと。
強い・弱いとは別に、相撲の取り口が好きなお相撲さんがいて、私にとって平戸海関はその筆頭。立ち合いの鋭さ、その後、すぐに臨機応変の攻めを繰り出す姿勢がなんともいえません。
これからもますます頑張って欲しい。