惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

大晦日

2016-12-31 17:26:48 | 日記

 庭木の枝に巣箱をとりつけました。来春こそ、我が家でもシジュウカラに子育てをして欲しいものです。

 その他、机のまわりの整理とか、ちょこっと掃除らしいことを済ませ、今年はもうおしまい。
 本当は年内に読んでおきたい本が5~6冊あるのですが、来年、頑張るしかないですね~~。

 これから深大寺に出かけ、1年の報告と新しい年の多幸を願ってきます。初詣ではなくて、仕舞い詣ですね。

 今年は、イギリスのEU離脱国民投票とか、アメリカ大統領選挙とか、世界の先行きに疑問符を投げかけるような出来事が強烈でした。
 地球をヒトやモノやカネが自由に行き交う時代への反動なのでしょうが、一方では、グローバル化を抜け目なく利用しようという、ゲリラ的な動きも起こっているわけで、双方のせめぎ合いがどうなってゆくのか、興味深い限り。
 そういう意味で、小川さやかさんの『「その日暮らし」の人類学 もうひとつの資本主義経済』(光文社新書)は刺激的な本でした。「ことしの1冊」に推してみたいと思います。

 また、この1年の面白かったSFへの投票も募集します。こちらの要領をご覧ください。

 では、皆さま、良いお年を!


大掃除

2016-12-30 20:29:03 | 暮らし

 毎年、重点的に磨くのは台所。私の担当は換気扇&レンジフードおよびその周辺。
 油汚れ用の洗剤、古歯ブラシ、ボロ布など、用いる道具はいくつもありますが、もしかしたらいちばん役立っているのはヘッドランプ。

 レンジフードの内側だとか、壁の油汚れスポットだとか、これなしにはきれいかどうかわからないところが多くあります。しっかり照らして、きっちり磨く。これが大事だと思います。

 洗面所、トイレなども磨いて、半日で終了。新しい年を迎える準備が整いつつあります。

 〈ナンクロメイト〉2月号が発売になりました。担当している新刊紹介欄で次の3冊を取り上げました――

  • 乙部順子『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』(産経新聞出版)
  • D・モントゴメリー+A・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』(片岡夏実訳、築地書館)
  • 松木直也『アルファの伝説 音楽家 村井邦彦の時代』(河出書房新社)

 今年は色々と面白いノンフィクションを読みましたが、『土と内臓』はその中でも1、2を争う面白さ。世界の成り立ちを見る目が変わります。


郵便料金

2016-12-29 20:11:30 | 暮らし

 野川沿いの遊歩道を散歩していたら、ユリカモメが何羽もいるのに気づきました。
 そういえば、昨冬も今頃、ユリカモメを見かけたんだっけ。厳冬期には内陸部まで飛んでくるのでしょうか。

 ハワイ在住の人に年賀状を出そうと、お年玉付き年賀はがきをそのまま郵便局の窓口へ持ってゆくと、「18円追加になります」と言われました。
 ちゃんとそのための18円切手があり、蕎麦とお雑煮(?)、2つの絵柄から選べます。

 簡単に送れるのはいいのですが、外国どこへでもハガキ一律70円というのは、来年、国内のハガキが62円になっても変わらないのでしょうか。そしたら、8円追加で外国にハガキが出せる。
 というか、国内とほとんど料金が変わらないというのは、どう理解すればいいのでしょう。日本は配達のための人件費が高いから?


演説原稿

2016-12-28 20:43:25 | ニュース

 年の瀬の行事。松飾りを取り付けました。
 玄関前の扉、左右に松の枝と輪飾りをセットにして。新しい年のを迎える準備がひとつできて、なんとなくホッ。

 安倍首相が真珠湾で行った慰霊の演説にアンブローズ・ビアスの文が引用されています。'To E.S. Salomon'という詩の一節――

勇者は、勇者を敬う the brave respect the brave

 有名なフレーズなんでしょうか。私は初めて目にしました。

 演説は全体に美しく、かつ、かなりな程度、感情に訴える内容となっていて、とても有能なスピーチライターが書いたものと見ました。たぶん、2015年4月にアメリカ議会で安倍さんが行った演説を書いた人じゃないかな。あの時も「クォンタム・リープ」とか「キャロル・キング」とか、ちょっと驚くような言葉や人物が出てきました。
 ただ、もう一歩、踏み込めばいいのにと思うところでブレーキをかけている感じも、あの時と同様。そこらへんも「有能」の証しなんでしょうねえ。

 オバマ大統領の広島での演説にしろ、今回の安倍首相の演説にしろ、肝心の一言は表に出さず、互いに胸の裡を伝えたことにする。こうして外交的交流は進捗してゆくわけですね。う~む。


解散

2016-12-27 21:17:42 | 芸能ネタ

 今日から賀状書き。昨日はそのための準備(絵の製作)に追われていました。
 遠くの宛名から順番に書いてゆくのは、例年どおり。最初はなかなか調子が出ません。

 でも、少しは書けたので、夕方、投函に出ると、近所の肉屋さんの店頭がこんなことに。

 気づいたのは今日ですが、何日か前からのディスプレイかもしれません。
 お店の方が好きだったんでしょうねえ。

 惜しまれつつ解散。いつかは同窓会のようなこともあるんじゃないでしょうか。

 〈小説推理〉2月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の4作をとりあげています――

  • 森岡浩之 『突変世界 異境の水都』 (徳間文庫)
  • ジャック・ヴァンス 『天界の眼 切れ者キューゲルの冒険』 (中村融訳、国書刊行会)
  • アン・レッキー 『星群艦隊』 (赤尾秀子訳、創元SF文庫)
  • 人工知能学会編 『AIと人類は共存できるか――人工知能アンソロジー』 (早川書房)

 『異境の水都』は『突変』の続編。今度は関西が舞台で、しかも大がかり。スケールが大きいだけでなく、作者の手腕も大きく広がっています。