惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

この1年

2015-12-31 17:30:37 | 日記

 今日の大掃除はトイレ、居間の照明、玄関まわりなど。仕事場は手つかずです(いいんだもン)。

 今年のことでボーッと考えていたのは、変わりつつある世界について。
 国家とか企業とかNPОとかいった組織や団体が果たす役割と、個人の生き方とがどう関わるのか。変化しつつある世界はどのような方向に行こうとしているのか。
 少しずつ全体像が見えてきたようにも思いますが、何かあればまた別の方向へ向かうかもしれない。抽象的ですが、そんなようなこと。

 そんな中で特に心に残っているのは、NHKのBSで観た映画『世界の果ての通学路』でした。学校への道がどんなに困難でも、学びたいと通い続ける子どもたち。その意欲が、世界を良い方向に変えていってくれるに違いないと思うのです。そのためにも、より良い社会に向けてのビジョンが必要。大人も勉強するしかないですね。

 2015年――この1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
 「ベストSF2015」アンケート募集のお知らせは、お正月早々にできると思います。よろしくお付き合いください。

 皆さま、良いお年を~!


幽女買い

2015-12-29 20:22:14 | 落語

 今日も年賀状を書いたり、買い物に出かけたり。どんどん押し詰まってきます。

 夕食後の落語タイムは談志師匠の「幽女買い」を全集DVDで。
 珍しい噺で、初めて聴きました。死んだ男2人が「新吉原」ならぬ「死に吉原」に出かけるという趣向。あれこれがあの世の名前に変わっていて、そもそもタイトルの「幽女買い」が「遊女買い」のもじりですね。

 マクラで「失敗するために高座にかけるんだ」と言ってます。古典として残るほどのものじゃないということでしょう。もとはもっと短いあっさりした噺だったのを、談志師匠が練り直したらしい。
 吉原へ行く前に寄席へ寄って、あの世の円生さんや志ん生さんらと会う場面が秀逸。得意の声帯模写でそっくりに演じてて笑えます。この器用さがあったから、伝統芸を現代に活かすことができたのですね。

 オチの「お迎え、お迎え!」がわかりません。ググッてみると、吉原では茶屋が客を、朝になるとこう言って迎えにきたのだとか。吉原の風習と、あの世からの「お迎え」とをかけているのでした。難しい。

 収録されたのは1982年8月。師匠46歳でまだ落語協会にいる時の高座です。
 翌年夏に落語協会から離脱し、落語立川流を始めています。その翌年、84年春に談春さんが入門。「赤めだか」の世界が始まります。

 昨夜のテレビドラマ「赤めだか」は録画して、頭の部分だけ観たところ。八重桜のある練馬の師匠宅といい、雰囲気はほぼそのままのように感じました。原作も読んでますが、細かい部分は忘れたので、これから観てゆくのが楽しみ。
 なお、談春師匠の高座は1席だけ実見したことがあります。


ホームページ

2015-12-28 20:43:03 | 日記

 年賀状を書いたり、松飾りを取りつけたり、買い出しに出かけたり。年末の作業を粛々と進めております。

 やっかいな問題がひとつ。
 「森下一仁のSFガイド」というホームページを設営し、毎年のベストSFアンケートや、古い日記、書評などを置いてありました。が、OCNのサービス切り捨てのあおりで、このホームページが消滅してしまったのです。これでは、恒例の年間SFベストのアンケートができません。
 どこかのサーバーを借りて新しいホームページを構築しなければならないのですが、すぐというわけにはいかず。年賀状書きが終わってから勉強をすることになります。

 というわけで、年間ベストSF募集のアナウンスが遅れるかと思います。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。

 〈小説推理〉3月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • アン・レッキー 『叛逆航路』 (赤尾秀子訳、創元SF文庫)
  • アーシュラ・K・ル・グィン 『世界の誕生日』 (小尾芙佐訳、ハヤカワ文庫SF)
  • 小川哲(さとし) 『ユートロニカのこちら側』 (早川書房)

 『ユートロニカのこちら側』は第3回ハヤカワSFコンテスト大賞作。犯罪のない社会を目指すユートピアが可能かどうかを描くオムニバス長編です。
 今号の〈小説推理〉には、海外ミステリ、国内ミステリ、SF、幻想と怪奇、それぞれの部門の年刊ベスト本のリストも掲載されています。どうぞご覧になってください。


有馬記念

2015-12-27 20:32:42 | 競馬

 予定通り、年賀状書きにとりかかりました。

 今年のお正月にいただいたものを参照しながら、なるべく遠い方宛ての賀状から書いてゆくのですが、最初はなかなか調子が出ません。挨拶の言葉をどう書くか、やってゆくうちに例文がいくつか出来てきて、それを相手によって使い分けるようになるみたい。まだ、その例文がね……。

 それでも数十枚は出来たので、中央郵便局へ行ってポストに入れました。日曜なので、近所のポストだと回収は明日になります。

 午後3時25分発走の有馬記念。
 距離の特性や最近のレース結果を考慮してゴールドアクターとリアフィルの馬券を買ってみようという気になりました。どちらも単勝で。いつもは馬連を買うことが多いのですが、今年はなかなか予想がつかなかったのです。

 結果はゴールドアクターが優勝。リアフィルはビリ。極端な馬券を買ってしまったことになりますが、1枚は当たったということで大喜び。
 今年最後の運試しは「良」と出ました。来年はもっと当たりますように。


蝋梅

2015-12-26 20:50:49 | 季節

 賀状作りの続き。
 なんとか色をつけ終わりました。この種の仕事は細かくやってたらきりがないので、どこかで手を打つ必要があります。今回はこれで良いことに。
 これで明日から、宛名をプリントしながら挨拶を手書きする作業にとりかかれます。

 夕方はひさしぶりに野川公園と、隣接する武蔵野公園の両方を歩きました。
 野川公園は梅園が広がっている。新年の梅の花が楽しみです。

 日没過ぎてから歩き始めて約1時間。6000歩を歩きました。

 途中、武蔵野公園から見えた富士山。季節風の吹き出しで雪煙のようなものがたなびいています。いかにも寒そう。
 手前の建物の窓が、富士山そのものの窓のようにも見えます。

 歩き終える頃、日はとっぷりと暮れてしまいましたが、あるところにさしかかると甘く清らかなロウバイの香りが。
 早くも咲いているんですね。
 以前は年が明けてから咲いていたように思いますが、このところ年末にほころぶことが増えてきたように思います。ここにも温暖化の影響が。