惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

交通事故

2008-01-31 20:11:26 | 日記・エッセイ・コラム
 夕方、プール。なぜか今日は盛況で、10人あまりの人たちが泳いでいました。
 目標としている50メートル1分のペース。200メートルまでは何とか維持できましたが、あとはズブズブと遅れてしまう。800メートル泳いだ時点で3分遅れていたということは、最初の200メートルを除くと、600メートルの間に3分――つまり50メートルごとに15秒も遅れていた計算になります。
 いくら何でもかかり過ぎ。少しずつでいいから改善しなくては。

 プールに行く前、午後3時半頃のこと。用があって郵便局まで行く途中、三鷹通りに出ると警官が大勢出て交通規制をしていました。テレビ局のクルーも居て、撮影したり、レポーターが喋ったり。
 急いでいたので、「何だろう?」と思っただけで、急いで通り過ぎましたが、後でニュースを見てみると、この事故だったようです。亡くなられたお子様のご冥福をお祈りします。


「バードハウス展」

2008-01-30 18:20:28 | まち歩き

 昨夜は京橋・銀座・新橋界隈を取材。
 小雨の降る中、編集者と飲み歩いていただけ、という説もありますが……。

 京橋での待ち合わせでしたので、ちょっと早めに出かけ、駅すぐそばのINAXギャラリーで開催中の「バードハウス展」を駆け足で覗いてみました。
 アメリカ、イギリスをはじめとする各国の小鳥の家――「バードハウス」というのはアメリカで、イギリスでは「ネスト・ボックス(巣箱)」というようです――が、かなりの数展示されていました。ペンキを塗ったのがあったり、陶器のがあったり、屋根にトタンを使ったのがあったり……バラエティに富んでいます。この中に小鳥たちが入って巣作りをするのかと思うと、自然に口元が緩んできます。
 餌台――といっていいのか、単なる台ではなく、こちらも家の形をしていたりしますが――もありました。小鳥を身近に感じたい人がたくさんいるのは嬉しい。

 ただ、巣箱のサイズや孔の大きさなどの詳しい説明がなく、どういう小鳥が利用するのかがわからないのが、ちょっと残念。たぶん、それぞれ気に入る鳥の種類が違うと思うんだけどなあ。2月23日まで。

 知り合い――というか、身内というか――がやっている朗読のページ。樋口一葉の「十三夜」が佳境を迎えています。


『英国紳士、エデンヘ行く』

2008-01-28 20:59:17 | 本と雑誌
 ようやく読了。
 「ようやく」というのは「読むのが大変だった」という意味ではありません。昨年10月末に出ていた本なのに、取りかかるのが遅く、今頃になって読んだ、という意味です。
 読書中は大変に充実した時間を過ごすことが出来ました。大変長い小説であるにもかかわらず、読み終えるのがもったいなかったほど。

 タスマニア島のアボリジニ絶滅という重い史実を踏まえているので、簡単に「ユーモア小説」といってしまってはいけませんが、しかし、これは絶望と背中合わせになった大ユーモア小説。イギリス人のバカバカしさ、愚かさを描いて、こんなに愉快な小説はまずないでしょう。

 英国のユーモア小説の名作にジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』があって、あれは英国紳士3人がテムズ川を下る話ですが、こちらは英国人3人が外洋を航海し、はるばるオーストラリアの南にあるタスマニア島まで行くお話。
 3人は、牧師と医者と植物学者の卵。リーダーは牧師で、彼が思いついた「エデンの園はタスマニアにあった」という「大発見」を実証するためにスポンサーを得て、出かけて行くのです。しかし、チャーターした船がこれまた大変なシロモノで……。

 タスマニアでアボリジニに降りかかった悲劇と並行して、上記探検隊の愚行が主要人物それぞれの一人称で語られます。それぞれは自分がまっとうで利口な人間だとうぬぼれきっているが、他人の目から見るとどうしようもない鼻つまみ者ばかり。このギャップが大きくて、読みながらニヤニヤしっぱなしなのです。
 皮肉とユーモアと自国の歴史への告発がないまぜとなった、いかにも英国的な大傑作。愚か者やならず者が実に魅力的でたまりません。英国ものが好きな人には絶対のオススメ――宮脇孝雄訳、早川書房〈プラチナ・ファンタジイ〉。

 作者のマシュー・ニールの父親は、あのナイジェル・ニール(知る人ぞ、知る!)。マシューさんは日本で英語の先生をしていたことがあるそうです。他の作品もぜひ読みたい。

 〈小説推理〉3月号、発売中です。担当のSF書評のページで次の4作を取り上げました。

  • 三島浩司『シオンシステム』(徳間書店)
  • 川端裕人『エピデミック』(角川書店)
  • フィリップ・リーヴ『略奪都市の黄金』(安野玲訳、創元SF文庫)
  • アレステア・レナルズ『銀河北極』中原尚哉訳、ハヤカワ文庫SF
 三島浩司さんは第4回日本SF新人賞を受賞された方。今回の『シオンシステム』は突っ込みどころの多い、ある意味ではいびつな作品ですが、それを上まわる不思議な魅力に溢れています。傑作というより、怪作か。でも、とても面白い。

 あなたの選ぶ「ベストSF2007」投票募集中です。よろしくお願いします。


アスリート魂

2008-01-27 20:24:15 | スポーツ
 昨夜は南青山のホテル・フロラシオン青山にて「第3回日本SF評論賞贈賞式」および「『日本SF全集・総解説』刊行記念 日下三蔵さんを励ます会」。盛会でした。

 日本SF評論賞・正賞は宮野由梨香さんの「光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論 旧ハヤカワ文庫版〈あとがきにかえて〉の謎」。
 くだんのあとがきには嘘があるというんですね。その嘘を解き明かし、光瀬SFの核心に迫ってゆこうという評論だそうです。
 宮野さんは受賞挨拶で「大学では宮沢賢治を研究したので、光瀬さんには宮沢賢治についてあれこれ教えていただいたのですが、ご自身の作品のことになると、とたんに嘘をおっしゃる。しかし、あのあとがきの嘘を教えてくださったのは、光瀬さんの奥様でした」と、執筆の舞台裏を明かされました。

 SF評論賞・選考委員特別賞は藤田直哉さんの「消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』Ⅴ部、Ⅵ部、Ⅶ部を検討する」。藤田さんが中学生時代に出遭って感激したスティーヴン・キングの『暗黒の塔(ダーク・タワー)』に関する評論。「言葉によって世界が変わることを信じています」とおっしゃったのが、とても印象的でした。

 さて、昨夜の会には眉村卓さん、筒井康隆さん、荒巻義雄さん、山野浩一さん(それに、光瀬さんの奥様)らSF界の「長老」たちをはじめ、ミステリ関係の人たちも多くいらして、大変賑やかでした。これはたぶん、日下三蔵さんの幅広い活躍のたまものでしょう。
 昨年暮に出た『日本SF全集・総解説』(早川書房)は、日本SFを知る上では欠かせない評論であり書誌でありチェックリストですので、ぜひともお手元に置いていただきたいと思います。

 今日の「大阪国際女子マラソン」。
 30キロ過ぎまでは福士選手の独り舞台の様相で、「さすがにトラックの女王は強い。北京オリンピック代表の候補に躍り出たかな」と思いましたが、まさか終盤にあのような展開が待っていようとは……。
 こけつ、よろめきつしながら、必死でゴールを目指す福士選手の姿を見ていて、どうにも涙がとまりませんでした。アスリートであることの、なんと過酷なことよ。


今日も北風

2008-01-25 20:17:22 | スポーツ
 夕方、プール。1000メートル。

 うかうかしていると、週1回のペースも覚束なくなりそうです。やはり寒いせいか。
 寒さそのものよりも、着てゆくものが多くなるので、脱ぎ着が億劫。家で着替えて、プールで脱いで、着て、家に帰ってまた着替える。どうしても面倒に感じます。ま、ものぐさ者の言い訳ですが。

 プールでの今年の目標は、50メートル1分で泳げる距離をできるだけ伸ばすこと。
 今は150メートルぐらいまでなら、そのペースで泳げます。しかし、距離が伸びるにつれて時間もかかるようになり、500メートルだと11分ぐらい。目標のペースより1分も遅れてしまいます。さらに長ければ、もっと悪い。

 速く泳ぐのが目的ではないのですが、50メートル1分以上かかっている人のフォームを見ると、どこか乱れています。きれいに泳ぐためにも、一定のペースが必要かと……。

 目標達成のためには、心肺機能の向上と、筋力の増強が必要だと思います。
 心肺機能は、インターバルトレーニングをやれば良くなると思うのですが、どうしようかな。
 筋トレはやるつもり、なし。代わりに、ひと掻きひと掻きを、大きく、力強くするよう心がけています。今、25メートルをクロールだと20掻き、平泳ぎだと8掻きですが、これをひとつでもふたつでも少なくしたい。そのためには、体をできるだけ伸ばして泳ぐこと、手の掻きを大きく、効率的にすること、だと考えています。
 でも、自分では、なかなかフォームのチェックが出来ないんですよね……。