惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

研ぎ棒

2014-01-31 21:04:39 | 通販・買い物

 道路沿いのカイヅカイブキの剪定がやっと終わりました。疲れて何日か休んだので、ほぼ1週間がかり。ひどいもんです。

 剪定鋏(小枝を1本ずつ切る)と刈込鋏(大型の刃で密集した葉を刈り込む)とを使っているのですが、当然のことながら、時々、砥がなくてはなりません。
 基本的には砥石を使います。しかし、剪定鋏は三日月形に反っているので、凸部は良いとしても、凹部は砥石では砥げません。

 ネットで見てみると、グラインダーを使う人もいるようです。しかし、手持ちがないので無理。丸ヤスリでやる手もありそうですが、目が粗すぎるように思います。

 今日、散歩の際にスーパーの催事場の荒物市を覗いてみたら、セラミック製の研ぎ棒というのがありました。丸い棒ですが、一部を平たくしてあって、断面は板付き蒲鉾のような形。
 これの丸いところを使えば、剪定鋏の凹部を磨くことができそうです。

 1本、買い求めてみました。うまく砥げるとよいのですが。


五位鷺

2014-01-30 20:45:48 | 野鳥

 朝から曇り空ながら気温は上がり、最高 15.0℃ (隣町アメダス)。

 夕方には降るという予報だったので、その前にと思い、庭木に寒肥をほどこしました。
 1年の栄養分を補うため、寒のうちに根元に肥料を与えます。我が家の場合、ほとんどの木は落ち葉や(自然の)堆肥が積もっているので必要ありませんが、庭のほぼ中央にあるサルスベリと道路沿いのカイヅカイブキは例外。裸の地面に生えているので、どうしても寒肥が必要になります。

 空模様を気にしながら、根本に浅い穴を掘って油粕を埋めました。
 ほどなくして午後2時ぐらいから小雨。しかし、たいして降るわけでもなく、日没近くになってやみました。

Goisagi1401  散歩に出ての帰り道、暗くなった野川で、ゴイサギが漁をしているのを見かけました。
 夜行性の鳥なので、出陣して間もないのではないでしょうか。岸辺からのわずかな光を頼りにデジカメで撮ってみました。頭のうしろの飾り羽がぼんやりと白く見えます。

 ゴイサギとは「正五位」を授けられた鷺の意ですが、「正五位」とはいったいどれくらいの位階だったんでしょうかねぇ。
 ちょっと調べたところ、武士のトップクラスぐらいか。鳥にしては重い地位だったといえそうです。ま、本人は気にしないでしょうが。


仏の座

2014-01-29 20:49:55 | 草花

 朝から空気がゆるんでいて(最低気温 2.8℃:隣町アメダス)、日中も最高 12.7℃ まで上がり、春の気配が濃厚です。

Hotokenoza1401  野川沿いの遊歩道を歩いていると、石塀沿いの陽だまりに早くもホトケノザがたくさん咲いていました。

 シソ科の2年草。早春から初夏まで長く道端を彩ってくれます。

 上下に割れた舌状花の下側で2つに割れて突き出した部分は小さな虫たちのプラットフォーム。飛んでくると、まずここにとまって、それから筒状の花の奥に体を突っ込んで蜜を吸います。その時、上にかぶさった花びらの内側にあるオシベの花粉が付着するという工夫がなされているのです。

 まだら模様のある開いた花もおもしろいのですが、もっと色の濃い、マッチ棒の先っぽのような閉鎖花も趣があります。
 閉鎖花は、このまま開かずに実をつけ、とりあえず子孫を確保します。色々な花を見ているとそういうやり方をしているのも結構ありますね。スミレだとか。


福寿草

2014-01-28 20:34:12 | 草花

 4日つづけてカイヅカイブキの剪定をやると、ふだんと違うことをしたせいか、疲れてしまいました。それで、今日は庭仕事を休むことに。

 午後は日当たりのよい2階の部屋に寝転んで本読み。暖かいのでついうとうとしてしまいます。それがなんともいえず良い心地。
 昼寝は最高の快楽のひとつかも。夜、寝る時のように余計なことが脳裏に浮かんだりせず、何もわからないままスッと意識が途絶えてしまうんですよねぇ。

 日が傾いても、南の風が吹き続け、気温は高い。最高気温は午後3時半で、15.0℃ だったとか(隣町アメダス)。

 夕方には手袋なしで散歩しました。

Fukujuso1401  途中、毎年たのしませてもらっているお宅の庭先のフクジュソウと対面。黄色い花びらに少しだけ金属光沢のような輝きがやどっている、うれしい春告げ花です。
 陽が陰りかけているので、花びらは閉じ加減です。

 多田多恵子さんの『したたかな植物たち』(SCC)によれば、フクジュソウの花には蜜がないそうです。それどころか、全草にアドニンという強力な毒をもち、草の少ない春先、動物に齧られることを防いでいるとか。
 なのに花粉を運ぶアブを呼ぶ秘密は、明るい黄色と、パラボラアンテナのように太陽光を集めた熱なのだそうです。
 フクジュソウにやって来たアブは「おやつの花粉をちびちびなめながら、凍えた体を温める」とあります。今日、見ているかぎりでは、アブは寄ってきていませんでしたが。


検分

2014-01-27 20:46:10 | 野鳥

 庭木の枝にかけている巣箱が気になるらしく、1羽のシジュウカラが中に入ってしばらく検分していました。
 それだけではなく、出入口の穴の周囲を嘴でさかんに突っついています。

Shijukara1401  これは、多分、木のささくれを取り除いて穴を滑らかにしているのだと思います(嘴に咥えているものに注目)。これまでも、入居するシジュウカラは必ずこの作業をしていました。
 まだ巣作りにはだいぶ間があると思いますが(普通、3月下旬頃)、このまま自分の巣箱と決めてくれれば良いのですが。

 ところで、こういうふうに巣箱を探すのは、オスなのでしょうか、メスなのでしょうか。
 自分が卵を産む場所を気にしているのだとすればメスですが、「こんなにいい住処があるよ」と、メスの気を引くためにオスが配慮しているとも考えられます。

 シジュウカラのオスメスは、首から胸にかけての縞模様(通称:ネクタイ)の幅の大小で見分けるのだそうです。幅が広いのがオスで、その点からいえば、写真のシジュウカラはオスに見えます。
 メスに余計な気を使わせず、体力づくりに専念してもらうために気配りしているのでしょうかねぇ。

 〈小説推理〉4月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の5作を紹介しています――

  • 篠田節子 『篠田節子SF短篇ベスト ルーティーン』 (牧眞司編、ハヤカワ文庫JA)
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  • グレッグ・イーガン 『白熱光』 (山岸真訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
  • 大橋博之 『少年少女 昭和SF美術館 表紙で見るジュヴナイルSFの世界』 (平凡社)
  • 東浩紀 『セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題』 (東京創元社)

 上田さんの『深紅の碑文』はSF大賞受賞作『華竜の宮』の姉妹作。同作の本編とエピローグの間の部分にスポットを当て、みっちりと書き込んであります。