惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

一月いぬる

2020-01-31 20:46:31 | ことば

 今日で1月はおしまい。速いもんです。

 家の人と「小学校の頃、三学期の朝礼では毎年、校長先生が、一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、と言ってたね~」と、昔話をしました。
 ただ、私の記憶では「一月はいぬる」と先生は言ってたように思います。私の生まれ育った町では、家の人の故郷に比べ、方言の使い方がはなはだしかったのかも。

 古くは「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る」といったようですね。ただし、「一月」「二月」「三月」はそれぞれ「いちげつ」「にげつ」「さんげつ」と読むらしい。

 「往ぬる」は、古語では「去る」という意味の連体詞とされてますが、私の育った土地では「帰る」という意味の動詞でした。
 「えっ! もう往んだかえ?(おや、もう帰ったの?)」といった感じ。その場から立ち去って、いなくなったというニュアンスです。
 「帰る」には「到着した」という意味もありますが、「往ぬる」にはそれがなく「帰ってしまってその場にいない」という意味合いです。

 そういう意味で「一月は往ぬる」というのは、私にはぴったりした言葉でした。

 告知が間遠になりましたが、「ベストSF2019」投票募集中です。どうぞよろしく。


剪定

2020-01-30 19:53:17 | 園芸

 夕方、1時間半くらい庭木の剪定。やり残していたモチノキとキンモクセイをようやく切り終えました。

 いつもは晩秋、遅くとも12月中には完了していたのですが、昨年の暮れから特別に忙しくてこれまで伸び伸びに。
 冬らしいすっきりした姿になったのはいいのですが、昨日、今日と異常に暖かく、まるで春が来たみたい。時期を逸した剪定という気がしてしまいます。

 でも、また冬らしい気温にもどるのでしょうね。次は寒肥をほどこさなくては。うかうかしていると立春になってしまう。


ポカポカ

2020-01-29 20:49:04 | 季節

 一昨日夜からの雨は夜明け頃にやみ、午前中には青空が広がって上天気。気温は高く(最高気温18.9℃/隣町アメダス)、陽射しも強くて、外にいると暑いぐらい。
 畑の行き帰りに使っているママチャリの後輪タイヤが破裂しかけたので、朝いちばんにタイヤ交換をしましたが、その時もどんどん暑くなってきて、着ているものを脱がねばなりませんでした。

 午後は久しぶりに神代植物公園の周囲をぐるりと回るコースを散歩。
 総合体育館では紅梅が咲いていました。

 写真は緑地で咲いていたオオイヌノフグリ。

 昨日はあんなに寒かったのに、一夜明けたら、この陽気。春が来たんじゃないかと勘違いしそう。
 のど元過ぎれば……といいますが、ホントに心変わりが速い生きものです、人間は。


冬の雨

2020-01-28 20:52:11 | 日記

 起きると雨(朝だ、雨がふっている~~~)。
 生垣や屋根のところどころに白いザラメ状の雪があったので、少しは雪が降ったようです。そういえば、午前中はみぞれ混じりの雨になることも。

 いやおうなく部屋にこもることになり、いずれやらなければならない辛気臭い仕事(税関係)をポチポチとやっつけました。

 とはいえ、夕方には傘を差して、冷たい雨の中を散歩。銀行のATMに寄ったり、ドラッグストアの棚を眺めたりしてから戻りました。
 出かける前はおっくうでも歩いているうちに楽しくなるから、散歩はやめられません。

 〈小説推理〉3月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3冊を取り上げています――

  • 松崎有理 『イヴの末裔たちの明日 松崎有理短編集』 (東京創元社)
  • 水見稜ほか 『Genesis 白昼夢通信』 (  〃  )
  • アリエット・ド・ボダール 『茶匠と探偵』 (大島豊訳、竹書房)

 東京創元社の『白昼夢通信』は書き下ろしSFアンソロジー〈Genesis〉の第2弾。〈年刊日本SF傑作選〉が打ち止めとなったので、同社のSF短編賞の受賞作はこのシリーズで発表されるそうです。


幕尻優勝

2020-01-27 20:52:07 | 相撲

 昨夜、ビデオ録画で見た大相撲初場所千秋楽。
 幕尻優勝を果たした徳勝龍関の優勝インタビューに感激しました。

 「場所中、1敗を守っていた時、優勝を意識していましたか?」の問いに、「いや、意識することなく――」と言いかけて、「実をいうと、めっちゃ意識していました」と笑顔を見せたかと思うと、出身大学である近畿大学相撲部の伊東勝人監督が亡くなったことに話が及ぶと、絶句して涙ぐんだり。笑いあり涙ありの起伏に富んだ受け答えでした。徳勝龍関は誠実で温かみのある人柄なんだなあと感じました。

 結びの一番は、大関対幕尻という異例の取り組み。横綱不在となったので、文字どおり、幕内番付のトップとビリとがぶつかり合ったのです。
 そして、大関貴景勝を寄り切りで破った瞬間、徳勝龍関の顔が歪み、涙が溢れ出した場面も印象的でした。ずっと勝負に集中していた緊張が解け、内面の感情に身をまかせたんでしょうねえ。力士の真髄を見ました。

 今場所の後半、徳勝龍関の決まり手は「突き落とし」が目立ちました。特に10日目から14日目までは、5日間連続で突き落としでの勝利。
 見ていて、相手を倒すというより勝ちを拾うような相撲だなと感じていましたが、これはこれで、関取の得意技なんですね。
 千秋楽は左を差し、右上手をとる「左四つ」での強い相撲。この取り口は亡くなった北の湖さんに教示されたものだとか。
 憎らしいほど強かった横綱北の湖を思わせるような土俵を、これからも見せて欲しいものです。