惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

科学書

2012-01-31 21:24:34 | 本と雑誌
 今日はほんの少し寒さがゆるみました。
 バイクに乗ってみようかという気になり、ホームセンターまで行って、油粕や赤玉土など、これからの土いじりに必要なものを買ってきました。

 ミゲル・ニコレリス『越境する脳 ブレイン・マシン・インターフェースの最前線』(鍛原多惠子訳、早川書房)は、副題にあるとおり、動物の脳と機械とを直結して思考でロボットを操作しようという研究を扱った科学エッセイ。
 著者のこれまでの研究のほか、ネズミは夢を見る時、目玉でなくヒゲを動かすことなど、色々と興味深いことが書かれていますが、326ページには、高校生の時、アイザック・アシモフの『脳――生命の神秘をさぐる』を読んで脳科学者への道を選んだ、とあって微笑ましく思いました。

 同書はアシモフが1964年に書いたもので、日本では1972年に白揚社から翻訳が出ていますね。私は読んでいません。

 最近の科学ノンフィクションは研究者自身やノンフィクションライターの手になるものがほとんどですが、昔はSF作家が頑張っていました。アシモフ、クラークはもちろん、日本でも、星新一、小松左京、石原藤夫など。こうした人たちが書いた本を読んで、科学の道を志した人もけっこういたのでしょう。

 私が高校生の頃、読んだ科学書は、やはりアシモフ、クラーク、それにジョージ・ガモフやコンラート・ローレンツ。マーティン・ガードナーの数学パズルの本はちょっと違うかな。
 今の若い人はどんなふうに科学書を読んでいるのでしょう? 私はといえば、本屋へ行くたびに科学書の棚の狭さに困惑させられているのですが……。


半月と木星

2012-01-30 21:09:17 | 季節
 4日前の金星に続いて、今夜は木星と月が接近していました。横に並ぶのではなくて、月の斜め後ろに木星が控える格好。

Moonjupiter1201 写真は午後6時頃、撮影。
 電信柱に焦点を合わせたので月と木星はピンポケになってしまいました。地上のものと天体とを一緒にとるのは難しい。月や星はピカピカ光っているので、露出も難儀です。

 で、今夜の月と木星の距離ですが、やはり1メートルぐらいに感じられました。視角は5度ぐらいだそうです。
 天球までの見かけの距離を計算すると……11.4メートル。先日の8メートルあまりよりは少し遠ざかりました。


蠅取り蜘蛛

2012-01-29 21:03:38 | 動物
Haetori0505a ハエトリグモの素晴らしい能力がまた一つ明らかに→「ピンぼけ」度で距離を正確に測るハエトリグモ(読売新聞)。

 8つの単眼のうち正面にある2個は特に視力が良いといわれてきましたが、こんなことになっていたとは!
 1つの眼の中に4つも網膜があって、ボケ具合で獲物との距離をはじき出していたというのですからねえ。素晴らしい。

 以前にも言ったとおり、生まれ変わるとしたらハエトリグモになりたいというぐらい、私はこのクモが好きなのです。
 この冬にも室内で何度か見かけましたが、きっと春までは餌にありつけないはず。それでも生きてゆけるだけの強靭な生命力を持っているのではないでしょうか。

 脳ミソは脚まであふれているし、目玉は距離測定器にもなっているし、少しの餌で長生きできるし……これ以上の生きものっているのでしょうか?! (ちょっと大げさ?)

 〈小説推理〉3月号発売中。担当のSFレビューで次の4冊を取り上げています――

  • 上田早夕里『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)
  • アーサー・C・クラーク&スティーヴン・バクスター『火星の挽歌』(中村融訳、早川書房)
  • 水見稜『マインド・イーター[完全版]』(創元SF文庫)
  • 大森望『21世紀SF1000』(ハヤカワ文庫)
 「ベストSF2011」、投票募集中です。詳しくはこちらをご覧ください。

天地返し

2012-01-28 20:42:03 | 園芸
 というのは、畑の土を掘り起こして、表土と深いところの土を入れ替える作業だそうです。寒い間にやっておくと、土の消毒にもなり、春からの耕作に寄与するとか。

 畑はないのですが、真似ごとでプランターの土を混ぜ返してみました。昨夏、トマトを作った土で、もとは庭木の剪定枝や葉を腐蝕させたものが主体。
 さくさくと気持ちの良い感触の土になっているのですが、底の方で虫たちがたくさん冬越しをしているのに驚きました。コガネムシの仲間が主だと思われます。白くてプリプリした芋虫が丸くなっているのです。
 気の毒だけど、置いておくと植えつけた作物の害になりそうなので、片端から地面に放り出します。小鳥の餌になってしまうはず。合掌。

 この土は石灰で中和し、元肥や腐蝕土を加えて、春にはスイカの植え付けに使うつもりです。こういう準備作業も楽しい。


縦並び

2012-01-27 21:05:31 | 日記・エッセイ・コラム
 夕方の散歩。今日は3キロほど離れたスーパーまでお遣いをかねて。
 京王線の電車の駅でいうと3つ目になります。片道30分ちょっと。歩くには程よい距離ですね。

 このスーパー(オオゼキつつじヶ丘店)のレジ係はキビキビテキバキしていて、実に気持ち良いのです。全国のスーパーはここを見学して見習ってもらいたい。

 それはそうと、行き帰りの西の空には月と金星がかかっていましたが、昨日、仲良く横に並んでいた両者、今日は縦に並んでいました。月が金星に遅れをとって、上に残った格好。
 この月、次は木星に近づいてゆきます。30日が最接近かな。