バイクに乗ってみようかという気になり、ホームセンターまで行って、油粕や赤玉土など、これからの土いじりに必要なものを買ってきました。
ミゲル・ニコレリス『越境する脳 ブレイン・マシン・インターフェースの最前線』(鍛原多惠子訳、早川書房)は、副題にあるとおり、動物の脳と機械とを直結して思考でロボットを操作しようという研究を扱った科学エッセイ。
著者のこれまでの研究のほか、ネズミは夢を見る時、目玉でなくヒゲを動かすことなど、色々と興味深いことが書かれていますが、326ページには、高校生の時、アイザック・アシモフの『脳――生命の神秘をさぐる』を読んで脳科学者への道を選んだ、とあって微笑ましく思いました。
同書はアシモフが1964年に書いたもので、日本では1972年に白揚社から翻訳が出ていますね。私は読んでいません。
最近の科学ノンフィクションは研究者自身やノンフィクションライターの手になるものがほとんどですが、昔はSF作家が頑張っていました。アシモフ、クラークはもちろん、日本でも、星新一、小松左京、石原藤夫など。こうした人たちが書いた本を読んで、科学の道を志した人もけっこういたのでしょう。
私が高校生の頃、読んだ科学書は、やはりアシモフ、クラーク、それにジョージ・ガモフやコンラート・ローレンツ。マーティン・ガードナーの数学パズルの本はちょっと違うかな。
今の若い人はどんなふうに科学書を読んでいるのでしょう? 私はといえば、本屋へ行くたびに科学書の棚の狭さに困惑させられているのですが……。