惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ハンコ押しロボット

2019-12-19 20:26:20 | サイエンス

 「押印ロボット」なるものが話題になっています(日経ビジネスの記事)。
 ハンコを押さなければいけない書類に丁寧に押印し、全ページをスキャンしてくれるとか。

 冗談みたいなロボットだなあと思ったのですが、よく考えてみると、日本ではけっこう需要があるかもしれないという気がしてきました。
 ハンコを押さないと進行しない仕事はたくさんあるし、数多くハンコを押すのはかなり面倒です。書類に目をとおし、問題なければ誰かにハンコを押してもらいたい。そんな場面はたくさんあるはず。おもしろいところに目をつけたものだと感心しました。

 ひとつ気になるのは、割り印も可能なのかどうか。
 契約書などで、綴じたページをまたいで印鑑を押す必要がありますが、あれはとても難しい。熟練する必要かあると感じています。
 ロボットなら人間よりうまく押せるのか。気になっています。


最終戦

2016-03-15 21:06:33 | サイエンス

 イ・セドル9段対人工知能「アルファ碁」の第5局。アルファ碁は白をもつのが得意ということで、イ・セドル9段があえて黒番を選んだとのこと。すばらしい挑戦心。

 結果は白(アルファ碁)中押し勝ち。人間の1勝4敗ということになりました。

 中盤で、右辺から右下隅にかけての白石9子を取り込んだ時点では、セドルさんが明らかに優勢。しかし、アルファ碁はめげることなく手順を尽くし、盛り返してきました。
 最後は、盤面では黒地が多いものの、コミ7目半が出ないということになったようです。惜しい戦いでした。

 全5局をながめていて感じたのは、人工知能も「1人の指し手」といえるんじゃないかなあ、ということ。
 いや、途中、2局目あたりでは、得体の知れない恐怖を覚えたのも事実ですが、第4局での崩れ具合を見て、「あ、やっぱり完全ではないのだ」と思い、人間が作ったプログラムが基本であることに違いはないことを再確認したのでした。

 しかし、面白いことになってきたなあ。ま、人間を凌駕するのは時間の問題でしょうが、その後、色々な個性をもった「××碁」が登場して、私のようなヘボ碁打ちの相手もしてくれるようになって欲しい。対戦する人間の技量を見極め、それなりのレベルで対戦してもらえるとうれしいなと期待しています。


一矢を報いる

2016-03-13 20:37:20 | サイエンス

 第4局にして、ついにイ・セドル9段がアルファ碁に勝った!!!
 なんか、すごく嬉しいぞ。
 安心したというわけではないのですが、人工知能にも弱点はあるのだということがわかって、気分がスーッと楽になった感じ。

 勝負は中盤、イ・セドル9段が妙手を放った時からアルファ碁が「しどろもどろ」に。わけのわからない手を連発しました。このあたりは従来の囲碁ソフトみたい。どういう「判断」だったのか、知りたいところです。
 しかし、こういう弱点はすぐに修正されるでしょうね。そしたら、どんどん「完璧」に近づいてゆく。
 可愛くない機械になってしまうと、誰も相手にしなくなるでしょうから、時々はチョンボする機能を残しておくのが良いと、私は思います。

 それにしても、この対戦、冷静に見ていられなくて、つい「ガンバレ、人間! ニンゲン、頑張レ!」と、心の中で叫んでしまいます。人工知能を人間のライバルと認めている証拠ですね。

 今日も寒い。日の光を満足に拝むことができない日が10日近く続いています。
 そんな中、夕方は自転車を漕いでつつじヶ丘から仙川へ。スーパーをはしごして、おやつやワインを購入してきました。

 最近はどのスーパーもワインの品ぞろえが良くて、楽しくなります。安くて美味しいワインを懸命に並べてくれているようです。
 今日はいなげや仙川店で、南アフリカ、アメリカ合衆国、チリのワインを買いました。2割引きなので、いつも飲んでいるレベルのものが税込みで800円を切る価格。うれしい。


愕然

2016-03-10 21:31:29 | サイエンス

 囲碁の人間対コンピューター戦、ディープマインド社の「アルファ碁」が連勝!!!

 体が震えるというか、背筋が凍るというか。「何だろう、この強さは」と思いました。

 こちらのサイトで途中の棋譜を見たのですが、最初、アルファ碁の陣は上辺のみ。左右両辺は白が厚く、下辺がどうなるかという見通しかと思いました。しかも、右辺を固めさせるような手を打ったりして、 「いったいアルファ碁は何を考えているのだろう?」という感じだったのですが、打ち進むうちにイ・セドル9段のお宝だった左右両辺は凹まされ、右上隅にこそ食い込んだものの、おおきな陣は右下隅のみという形になってしまった。

 コンピューターはいったいどういう形成判断をしていたのか。最初から、勝つ算段があったのか。
 相手が機械だけに、どうにも想像がつきません。恐ろしいことになってきた……。

 今回、初めて、人工知能の不気味さを感じました。
 イ・セドルさん、次は勝てるのか?!


重力波

2016-02-12 20:29:12 | サイエンス

 朝刊を手にしてびっくり。ついに観測に成功したんですね。

 あることは間違いないと、誰もが信じていたんじゃないかな。いつ、その証拠をとらえるかだけが問題だった。

 国立天文台三鷹キャンパスが毎年、秋に構内の見学をさせてくれますが、それで何年か前、重力波望遠鏡・TAMA300があることを知りました。
 しかしTAMA300はレーザー光が飛ぶ距離が300メートル。今回のLIGOは4000メートル。13倍もの規模があります。これだけのものでないと検出不可能だったということなのでしょうか。

 それにしても重力波の源がブラックホール同士の合体だったとは。
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