SF・ミステリ作家(関西在住中心)が書き下ろした落語を月亭八天さんが語るという催しを、大阪で4年前から続けておられて、これまでに24回を数えるとか。
今回はそれの東京出張版で、太田忠司原作「ATM」・飯野文彦原作「戯作者の恋」・牧野修原作「がしんじょ長屋」の3本を八天さんが口演。さらに笑福亭笑助さんと三遊亭遊雀さんの落語も。その上、原作者3人を含む8人の作家が壇上でトークショーを繰り広げるという盛りだくさんな内容(もっとも作家のトークショーは時間が15分なので各自の紹介程度で終わりましたが)。
八天さんを聴くのは今回が初めてですが、すっきりした綺麗な芸風が基本と見ました。しかし、迫力のある人物造形や破天荒な所作など、驚きに満ちた高座を見せてくれます。意欲といい、実力といい、すごく楽しみな落語家さんですね。
東京代表の遊雀さんの表現力の幅、人間を見る鋭い眼にも迫力を感じました。
「お江戸deハナシをノベル!!」vol.2は、来年7月17日の予定だそうです。まだまだ先ですが、どうぞお楽しみに。
写真は昼の部が終えた後、劇場(こや)の前でたむろして談笑する出演者とお客さんたち。