惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「龍馬の黒幕」

2006-02-28 20:42:57 | テレビ番組
 日曜日に放映されたHBC北海道放送制作の「龍馬の黒幕」を録画で観ました。
 坂本龍馬には黒幕がいて、それは英国の武器商人トーマス・グラバー(長崎のグラバー邸で有名ですね)だった。そのグラバーの背後には有名な秘密結社フリーメイソンが控えていたのではないか、という推理をドキュメンタリーとドラマで展開したもの。

 あり得そうな話だなあ~というのが、素直な感想。
 亀山社中が扱った軍艦や武器はグラバーが手配したものだという説がどれだけ有力かは知りませんが、そう考えれば確かに理解しやすい。
 薩長同盟を初めとする龍馬の活躍のどこまでをグラバーが指示または示唆したのか。このあたりは証拠がないので憶測のままで残りそうですね。

 それにしても、2人が出会った時、龍馬28歳、グラバー25歳。若いなあ。考え方のスケールが大きいなあ。感心するばかり。


宗教脳

2006-02-27 20:34:55 | サイエンス
 居間に置いてあるヒヤシンスの鉢植えが満開。涼しくて甘い、すっきりした匂いを振りまいています。
 もともとは虫を呼ぶための匂いなんでしょうけどね~。人間だけが楽しむのは気の毒かもしれません。

 分離脳の研究で有名なマイケル・S・ガザニガの書いた『脳のなかの倫理』(梶山あゆみ訳、紀伊國屋書店)に、側頭葉てんかんが疑われる有名人の名が並べられています。
 ソクラテス、ピュタゴラス、ニュートン、アレキサンダー大王、ピョートル大帝、カエサル。作家ではドストエスフキー、ルイス・キャロル、フロベール、スウィフト、フィリップ・K・ディック。画家ではヴァン・ゴッホ。

 側頭葉てんかんは一般のてんかんと異なり、意識を失ったり、筋肉をけいれんさせたりすることはないのが普通らしい。発作を起こすと五感の異常を感じ、茫然自失状態、無意味な動作を反復することもあるが、傍目には特に変わったところが見えないこともあるという。
 そんな症状の中で、とりわけ注目されるのが宗教的体験。幻視や幻聴で神と接したり、発作と発作の間に非常に信心深くなったりするらしい。
 というわけで、宗教関係者にはこの病気が疑われる人が多いそうです。名前が出ている人を列挙すると、モーセ、ブッダ、サウル(聖パウロ)、ムハンマド、ジャンヌ・ダルク、聖チェチーリア、聖マルグリート、聖ミチャエル、聖カタリナ、聖テレサ。

 カナダのローレンシアン大学のマイケル・パーシンガーは弱い磁場を発生させるヘルメットをかぶせて被験者の側頭葉を刺激し、側頭葉てんかん発作に似た宗教体験を引き起こすことに成功したそうです。
 また、別の研究者は体外離脱を引き起こす脳の部位を突きとめたとも。

 宗教が病気の産物というわけではなく、神秘的な体験を感じる能力を、人間の脳はもともと備えていると考えた方がいいのでしょうね。日常的な思考では解決のつかない問題を、超越的なやり方で乗り越える「奥の手」を持っている、といっていいのかもしれない。不思議な生きものだと思います。


解放感

2006-02-26 20:24:48 | 健康・病気
 予報よりずっと早く未明から雨。

 昼食後、傘を差して病院へ。昨日から装着している24時間心電図用のホルター心電計を外してもらいに行きました。
 日曜なので病院はお休み。受付の男性に用を告げ、ひとけのない待合室で待っていると、上階の病室から看護婦さんが下りてきてくれました。

 「やっと取れますね」と、優しく声をかけてくれるのがうれしい。
 そうなんです。たった一日とはいえ、ずっとモニターをつけているのは結構しんどいのです。心電図しか記録していないことは知っているのですが、生活メモもとらなければなりませんし、なんだか声まで録音されているような妄想も湧いてきます。担当のお医者さんの評判をしかけて、口をつぐんだこともありました。
 それがなくなるのが、こんなに嬉しいとは。解放感で不整脈も消えてしまったような気がしました。

 記録されたデータは分析に出され、診断が出るのは2週間後なんだそうです。かなり時間がかかるんですねぇ。


ホルター心電図

2006-02-25 20:38:17 | 健康・病気
 ホルター心電計装着中。24時間連続の心電図をとっています。

 お昼過ぎに病院へ行って取り付けてもらいました。
 胸に電極を5つ貼り付け、マッチ箱大の本体は、首にぶら下げた上でみぞおちのあたりに固定してあります。記録媒体は何なのでしょう? 小さなテープなのか、それともフラッシュメモリ?
 この本体からはもう1本コードが出ていて、先端に小さなスイッチが付いています。これはクリップで襟などに留められるようになっており、不整脈の症状が出ていることを自覚した時には押さなければなりません。
 並行して、飲食・トイレ・階段の昇降など、おもな日常行動の記録もする必要がある。ちょっと面倒です。

 お風呂に入るのが禁止されている以外はできるだけ普通にするようにいわれているのですが、どうしても気になりますねえ。いつも心臓のあたりに意識がいっているような感じ。
 不整脈の自覚症状もあるのかないのか、なんだかあやふやになってしまいました。まあ、念のためのお定まりの検査だから、気にせずにやってしまいましょう。明日の昼過ぎにはおしまいになることだし。


3往復

2006-02-24 20:52:20 | 健康・病気
 女子フィギュアスケート。荒川選手やりましたねえ。まさに「女王」というにふさわしい見事な演技でした。

 今回の金メダルで思い出すのは、初場所で優勝した栃東関の「予言」。
 大関はフィギュアスケート観戦が趣味だそうで、「トリノオリンピックでは荒川選手がやるんじゃないですか」とコメントしていたのです。達人は達人を知る、というところでしょうか。

 今日は駅前の病院へ3往復。不整脈の検診&診断のためです。

 まず、1回目は午前中の心臓エコー検査。右手首と右足首に電極をつけて心電図をとりながら、胸のあちこちに聴診器のようなもの(マイク?)を押し付けてゆきます。データはパソコンに入ってゆくらしく、ベッド脇のモニターを見ながら技師さんが操作。
 前回、心電図をとった時は不整脈が出なかったのですが、今日は無事(?)出たらしい。検査後、「出る時はわかりますか?」と訊かれたので、「はい」と答えました。そんな時は、左胸が軽くズキズキするんですよね。

 2回目の病院行きは午後、トレッドミルでの負荷検査。
 歩行運動用のベルトコンベア上を歩きながら、これまた心電図と血圧を測定。馴らしと3分間のステージ3回で、11分間。最後のステージは傾斜のあるところを駆け足で。それも、結構速く走るので、とても良い運動になりました。
 運動中は不整脈、出ず。「運動すると交感神経が支配するので、出なくなる人がいますね」とのことでした。確かに安静時に気になることが多い。私の心臓は負荷には強く「山登りでも大丈夫」とのお墨付きが出ました。大いに安心。

 3回目は夕方。検査結果を見ての循環器系専門医の診断を仰ぎに行きました。
 お話では、心臓を斜めに走っている筋肉があり、それが異常収縮の原因になっているとのこと。しかし、どういう原因でそうなるかは不明。「気になりますか?」と訊かれたので「気になります」というと、「では、24時間連続で心拍を記録してみましょう」。

 ということで、明日午後から24時間心拍を記録することになりました。測定器を装着に、また病院に行かねばなりません。

 「ベストSF2005」fuchi‐komaさんの投票
 期限内に投票していただいたのですが、メールフォームの不調で森下のもとに届いていませんでした。遅くなりましたが、掲載してカウントも訂正します。
 fuchi‐komaさん、ご迷惑をおかけして済みませんでした。これに懲りずに、また来年もどうぞよろしく。