惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

第63回日本伝統工芸展

2016-09-30 20:34:12 | アート・文化

 昨日、庭仕事をした際、まだ残っていたアサガオの蔓を片付けました。
 根元から切り取った後で、ひとつだけつぼみが残っているのに気づいたので、細い竹に巻きついた蔓に付けたまま、水に挿しておきました。
 そしたら、今朝、きれいに咲いていたのです!

 せっかくなので1輪挿しに飾ってみました。家の人に照明係をつとめてもらって、撮影。

 昼間は日本橋の三越本店まで出かけ、「第63回日本伝統工芸展」
 陶芸、木工、漆、染織、金工など、伝統工芸の大規模な公募展の入選作多数が展示されています。どれも、至芸の美しいものばかり。素晴らしい目の保養になりました。

 個人的には、今年の印象は「烏賊」ですね。烏賊をモチーフとした作品が2点あり、心に残りました。
 花や鳥などをデザインするのはよくわかりますが、烏賊とはねえ。それがとても面白い効果をあげていました。あと、「鯖」もあったなぁ。


さらばタコ公園

2016-09-29 21:15:51 | まち歩き

 夕方、遅れている白菜苗植え付けの下準備。
 コンテナの古い土を取り除き、新しい土を入れられるようにしました。今日はここまで。

 その後、少しだけ散歩。
 京王線駅前の公園、通称「タコ公園」は整備事業のため、今月いっぱいで閉鎖。

 中央奥に控えるのが、公園のシンボル、タコの滑り台。なぜか「タコ先輩」と呼ぶ人が多いようです。
 明日は閉鎖を惜しむ人たちが集まり、公園の歴史をふりかえるスライドショーや子ども向け16ミリフィルムの上映会がおこなわれるそうです。

 そういえば、我が家の近所の砂場にあるゾウの遊具も、近々、撤去されるそうな。さらば、蛸。さらば、象。

 〈日経サイエンス〉11月号の大特集は「宇宙 浮かび上がる超巨大構造」。

 太陽系があるのは「天の川銀河」のオリオン腕ですが、天の川銀河近くの銀河が集まって「局部銀河群」を形成し、この局部銀河群は「おとめ座銀河団」の外れに位置している。
 局部銀河群からおとめ座銀河団の中心までは5000万光年あって、あたりの銀河群や銀河団と「局部超銀河団」を形成。この局部超銀河団はケンタウルス座方向へ毎秒数100キロの速さで移動しているのだとか。

 こうした大きな動きを観測してゆくことで、さらに大きな「ラニアケア超銀河団」なるものが形作られていることがわかったというのですね。
 直径5億光年で、内部には「物質と暗黒物質を合わせて、太陽10京個ぶんの質量が含まれているとか。その質量の中心点に向かって我々の銀河を含む局部超銀河団も、引きつけられていることになります。

 なんか、気が遠くなりそうなほどスケールの大きな話。
 30ページにはラニアケア超銀河団の構造図が載っていますが、多くの銀河が重力の流れに沿って動く軌跡で描かれたそれは、軽くよじ合わされた繊維の束のよう。こんな超銀河団が多数、暗黒のボイドに浮かび、宇宙全体を形作っているのでしょうか。星々は無秩序に散らばっているわけではないようです。


狸豆

2016-09-28 20:36:27 | 草花

 今日はミミズ御殿のメンテナンス。
 2段重ねの籠を取り出し、下の籠に詰まったミミズ堆肥を収穫。上段の籠だけを元にもどしました。しばらく経ってこれが満杯になれば、もうひとつの籠を上に重ねます。

 午後、用があって出かけたら、甲州街道沿いの炭火串焼きの店「串えん。」が閉店していました。一度、入ってみたい店だったのですが、機会を見つけないままになってしまった。残念。
 店の前に「ご自由にお持ちください」と、食器を出してくれていたので、小鉢と丼を少しだけいただいて来ました。客になれずじまいだったのに、申し訳ないことです。

 毎年、秋には出会いたいタヌキマメ。

 表情のおもしろい花ですよねぇ。こうしてみると蓑を着た老人のようにも見える。毛が生えているのは、花の終わったあとの果実です。
 マメ科の一年草。湿気の多いところだけでなく、日当たりの良い草地にも生えていたりします。 


金木犀

2016-09-27 20:29:43 | 季節

 午前中、歯医者やホームセンターへ行く用があり、帰宅したのは11時半近くなっていました。

  テレビをつけ、アメリカ大統領候補の討論会の終わりの部分を視聴。
 それまではどうだったかわかりませんが、トランプ、クリントン、両候補とも落ち着いた態度で論戦に臨んでいました。印象では、クリントンさんがトランプさんを挑発しようとするものの、トランプさんはこれに乗らない感じ。うまく受け流していました。
 この先、2回、3回と進むにつれて、どうなるのか。色々と作戦はあるのでしょうね。

 我が家の近辺では、昨日あたりからキンモクセイが強く香るようになりました。斜め前のお宅のキンモクセイが今年は花盛りで、家の中にいても芳ばしい香りが漂ってきます。

 昨年は20日頃に匂いだしたように思いますから、それよりは遅め。一昨年とほぼ同じ時期の開花ということになるでしょうか。素晴らしい秋の香り。


褄黒豹紋

2016-09-26 20:45:27 | 動物

 蒸し暑い一日。
 頑張って、庭仕事をしました。緑のカーテンだったゴーヤやアサガオの蔓、薹が立ちかけたルッコラの株、いくらでも伸びるオウバイの枝などをガーデンシュレッダーで粉砕。庭の隅に積み上げて堆肥にします。
 そのあたりは掃きだめ状態で、シマミミズがいるはず。すぐに良い堆肥になると思います。

 野川沿いのヤブガラシの花にツマグロヒョウモンが来ていました。

 これは♀のようです。「褄黒」と名付けられた理由がよくわかりますね。

 〈小説推理〉11月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • ジャック・ヴァンス 『宇宙探偵マグナス・リドルフ』 (浅倉久志・酒井昭伸訳、国書刊行会)
  • 川端裕人 『青い海の宇宙港〈春夏篇・秋冬篇〉』 (早川書房)
  • グレアム・ジョイス 『人生の真実』 (市田泉訳、東京創元社)

 ジャック・ヴァンスは、エイリアン絡みの事件を自己中心的な困ったヒトが解決する難儀な探偵もの。

 『人生の真実』にはエンバーミングが出てきます。
 この言葉を初めて見たのは、たぶん、高校生の頃、読んだイヴリン・ウォーの『囁きの霊園』(吉田誠一訳、早川書房〈ブラックユーモア選集〉)で。今は光文社古典新訳文庫で読めるみたい(『ご遺体』小林章夫訳)。
 今では、日本でもかなり普通に行なわれるようになってきたようですね。時代は変わる。