惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「田中一村」展

2024-10-16 21:07:28 | アート・文化
昨日は日中ずっと原稿を書き、夜はサッカーW杯アジア予選、日本チームの応援をしていました。

今日は上野の森の東京都美術館に出かけ、「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を見てきました。


入館は正午過ぎ。そして退館は午後4時。4時間近く、一村の画業を堪能しました。
「神童」と呼ばれた7~8歳の頃から、奄美で筆をふるいながら69歳にてあの世へ行ってしまうまで。全期間の絵を、順番に見てゆくと、時間が経つのを忘れてしまいます。

どの時期にも素晴らしい絵があるんだなあ。
今回は特に、千葉時代の「秋晴」と、その姉妹作ともいうべき「黄昏」とが印象に残りました。
夕暮れ時のほの明るさの中で輝く大根や、障子の裏から滲む灯火の温もりが胸に迫ります。後者の空に三日月を見た時の喜びも大きかった。

もちろんこれらは、後の奄美の絵があるからこそ、それらとは異なる輝きをもつ存在として魅力を発揮しているのではありますが。

お客さんは大勢でしたが、肩寄せて並んで作品をじっくり見られるぐらいの込み具合。
しかし、今月下旬にNHKの「日曜美術館」での放映があった後はこんなものではないでしょうね。行くならその前がよいかとも思います。会期は12月1日まで。


鑑賞講座

2024-10-08 20:37:15 | アート・文化
一日、冷たい雨。日中の気温は17~18 ℃でした。

午後、小雨の中を市の文化会館ホールへ。
『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』のみどころ」という講演を聞きに出かけました。現在、行われている田中一村展の鑑賞講座で、入場無料(予約制)。おしまいまで聴けば展覧会の入場券がいただけるという、お得な催しです。

お話は展覧会が開かれている東京都美術館の学芸員・中原淳行さん。美術全体への造詣の深さをバックグラウンドに、田中一村の生き方と芸術、今回の展覧会の内容などを語ってくださり、とても感銘が深かった。実際の美術展がますます楽しみになりました。

田中一村展は20年ぐらい前にデパートで開かれた際に、一度、見ています。
あの時の感動というか、衝撃が忘れられず、今度の開催を知ってどうしても行きたいと思ったのでした。

中原さんのお話によれば、今度の展覧会はこれまでにない大規模なもので、一度きり。巡回はないそうです。
出かけられる日が待ち遠しいぞ。


伝統工芸展

2024-09-16 20:20:48 | アート・文化
夏と秋をわける前線が、今日は関東地方まで下がってきたそうで、日中も曇り空で涼しく過ごせました。最高気温 28.0℃(隣町アメダス)。

午後は日本橋三越まで出かけ「第71回 日本伝統工芸展」

毎年、見させてもらっています。全国の名工たちの手になる工芸品の数々にうっとり。
たくさんある展示を堪能させてもらいました。


写真は寺西松太さんの漆芸「螺鈿蒔絵箱『能登 春の訪れ』」 の絵柄の一部。
「上手だなあ、凄いない、可愛いなあ」と、しばらく見とれました。

毎回、書く感想ですが、こういう品々を見ていると、日本人のもつ力の確かさを感じずにはいられません。


絵のあるピアノ

2024-06-20 21:18:59 | アート・文化
現在、我が市では音楽祭が開催されていて、町のあちこちで演奏会が開かれています。

今日は市の文化会館での室内楽コンサートへ出かけました。
曲目は、モーツァルト「フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285」、ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4」、シューベルト「ピアノ五重奏曲イ長調D677『ます』」。
落ち着いた心地よい演奏でした。

ところでピアノ五重奏曲で使われたピアノはベーゼンドルファー社提供による「クリムトモデル"Tree of Life―生命の樹―」という美術品のようなもの。クリムトの絵画を蓋の内側に転写してあり、世界に25台しかないとか。


左がほぼ全体像。右に一部を拡大してみました。

もちろん音はベーゼンドルファーの絶品。
目も耳も楽しめる、珍しい体験をさせてもらいました。


連続音楽会

2024-06-12 15:18:41 | アート・文化
いつもは夜、書いているこの日記。
昨夜はお休みし、今日も昼間、書いています。

昨夜から、息子がプロデュースする「IMAGINARC 想像力の音楽」というピアノコンサートの東京公演が始まり、連日、出かけているのです。

壇上に2台のグランドピアノが並び、2人あるいは3人のピアニストが楽曲を奏でます(たまにソロも)。
曲目はクラシックからアニメ、映画音楽、現代曲まで多岐にわたり、ピアノの可能性をあれもこれもと感じさせてもらえる試み。とても楽しい。

今日もこれから豊洲に出かけるので、ゆっくり日記を書くいとまがありません。

というわけで、何日間か失礼するかもしれません。お許しを。