惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

『野菜畑で大ピンチ!』

2006-03-31 21:00:18 | インポート

 午後、渋谷のアミューズCQNにてニック・パーク監督『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』。
 午後3時過ぎの回でしたが、半分ほどの入りか。外国人の親子連れが目立ちました。

 邦題は『野菜畑で大ピンチ!』ですが、原題は ’Curse of the WereRabbit ’。「人兎の呪い」とでも訳すのでしょうか。狼男ならぬ、兎男が大暴れ。

 村では大きく育てた野菜のコンテストが間近になったのに、ウサギの害が目立って困っています。ウォレスは得意の発明の腕を生かしてウサギ退治を引き受けていたのですが、あらかたウサギを退治したかと思ったら、とんでもない怪物が出現して……。

 やっぱりウォレスとグルミットは最高!
 私の人生は彼らの映画を観るためにある、といってしまいたいほど。特に、ものいわぬ(口がない)グルミットの活躍には、感激せずにはいられません。けなげなイヌじゃのう。
 ストーリー的には結末の付け方にやや文句があるのですが、これだけノーテンキで、楽しく、心底なごめる映画はないですねえ。
 初めて彼らと会ったのは1996年10月だから、もう10年近い付き合いか。その間に見たのが、これで4作目? 「ペンギンに気をつけろ!」が最高傑作だと思いますが、いや、今回のもなかなか。次はいつになるかな?

 野川の夜桜ライトアップは、明日(4月1日)夜、午後6時から9時までと決まりました。待ってらした方、どうぞお楽しみに。


自転車で痩せた人が来る

2006-03-30 20:57:32 | 本と雑誌
 朝、自転車で痩せた人が自転車でやって来た。新著の『自転車で痩せた人』(NHK生活人新書)を持って来てくださったのだ。
 自転車で痩せた人がどれだけ痩せたかを知るには、ここをちょっと下にスクロールしてみてください。人は変わるんですねえ。そういえば昔はこんなお顔でしたと、なつかしく拝見しました。

 私もひと昔前は、毎日のように自転車を乗り回したものです。しかし、そんなには痩せなかった。目的が自転車そのものより、道を楽しむこと、道端の景色を楽しむこと、地理を知ることなどだったせいで、自転車で痩せた人のように自転車でのエクササイズをきちんとこなしていなかったのです。
 でも、自転車は健康に良い。これだけは断言できます。すごく体の調子が良くなるのです。そんな自転車健康法の指南書といっていいでしょうね、『自転車で痩せた人』は。体験に即しているので、わかりやすく、とても読みやすい。

 自転車で痩せた人は凝り性です。とことん調べ尽くして、もっとも正しいやり方を究めようとする。いちばんディープなところまでいってしまう。その過程を見るだけでも、この本はおもしろい。
 4月10日発売だそうです。


大の月

2006-03-29 20:32:51 | 日記・エッセイ・コラム
 今月分の締切をクリア。
 で、月末までまだ2日もあるのが嬉しいですね。

 先月は同じペースで仕事をしてても、月末を通り過ぎ、今月にまで持ち越してしまった。28日しかない月なんて、絶対おかしい。払い戻しをしてもらいたい気がする。
 といっても、何を払い戻してもらえばいいのか。時間?

 さて、明日と明後日、何をするか?

 まず、仕事部屋にたまった本の整理が急務ですね。仕事部屋から出すにしても、どこへ持っていけばという問題があるのですが……。
 棚も作りたい。たまってきたMDを整理することができたら、気持ちいいだろうな。
 ウォレスとグルミットの新作『野菜畑で大ピンチ!』も見なくては。でも、最寄りの劇場では日本語吹き替え版しかやってないらしい。都心まで出かけるか……。

 などと考えることができるのも楽しい。2日で出来ることはそんなにないにしても、とりあえず、大の月、万歳!


最高のSF作家

2006-03-28 20:36:31 | 本と雑誌
 レムが亡くなった。スタニスワフ・レム、心不全のため27日に死亡。享年84。

 現役では最高のSF作家でしたね。全SFの中で1作だけ、といわれたら彼の『ソラリス』を選ぶかもしれない。
 ただ、正直なところユーモア感覚は私とズレていて、泰平ヨンものなどは、ちょっと苦手。三部作と呼ばれる(内容は関係のない独立した作品ですが)『エデン』『ソラリス』『砂漠の惑星』がやはり素晴らしい。
 『ソラリス』と同時期に書かれた『星からの帰還』は、著者本人が「出来がよくない」といってますが、昔、読んだ時には、「よくまあこんな小説が書けたものだ」とぶっ飛んだ記憶があります。今、読むとどうなのだろう?

 レムに関していちばん印象が深いのは、『ソラリス』のラストを書くのに2年かかったというエピソード。
 どう終わらせていいのかわからなくてそのままにしておいたら、2年後に(だったと思うのですが出典がどれだったかわからなくて確認できません)、ふっと思いついたというのです。
 レムはこの小説を自分でも先が読めない状態で書き進めていたのですね。それでも、これしかないという結末が、いつかはやってくる。そのためにじっくり待つことも必要だということを、このエピソードは教えてくれます。

 きっとレムのことだから、あの世でもとんでもないことを考えているのでしょうね。この世にいる我々には、もはやそれを読むすべがないのが寂しい。合掌。


イナ××バウアー

2006-03-27 20:21:01 | 日記・エッセイ・コラム
 どこかの誰かが既に同じことをやっているかもしれませんが、「いないいないバウアー」というのを考えた。仕草は、今、あなたが考えたとおり。

 家内にやってみせたら、一発で当てた。つまり、私の仕草を見て「いないいないバウアー」という言葉を口にしたのであります。

 次に息子にやってみせると、息子は回答を拒否。
 「わからないのか?」と問うと、
 「もし、オレが考えているとおりだったら、オレは怒る」と、気色ばむのです。
 怒るほどのことじゃないと思うけど。

 でも、息子が間違った答を考えている可能性もありますよねえ。確認することはできないけど……。