惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

雨宿り

2016-07-31 21:27:55 | 日記

 東京都知事選。
 人材不足――というか、頼むに足る人物なんて本当にいるのか、という気になってしまいました。

 選挙には行きましたが、この人を知事にしたいというより、こんなことではダメでしょう、という思いで票を投じるしかありません。
 そもそも、21世紀の東京がどうあるべきかを語る候補は1人もいませんでしたしね。あれこれ人が言っていることを取り上げて、こうします、ああします、と言うだけ。自分のヴィジョンを語れよ、と情けなくなるばかり。

 夕方はつつじヶ丘まで行って、書店とスーパーで買い物。
 書店では、小川さやか『「その日暮らし」の人類学』(光文社新書)など3冊。「その日暮らし」の生き方でも安心して幸せに暮らせる都政であって欲しいと願いつつ。

 帰途、道行く人の動きや言葉から、東の空に虹が出ていることを知りました。
 あまり良い条件の場所ではなかったものの、写真を撮ってみました(虹がわかりますでしょうか)。

 撮っていると、ポツリ、ポツリとやって来て、あっという間に地面が濡れてゆきます。慌てて、目の前の公園のプラタナスの木の下に逃げ込みました。

 空の大半は青空で、西に傾いた陽が射しています。完全な狐の通り雨。通り雨といってもかなり強い降り方で、驟雨といっていいぐらい。赤ちゃん連れで散歩に出た人、自転車を走らせていた人……皆、表情を変えて先を急いでゆきます。
 10分ぐらい、木の下に立っていたでしょうか。そんなに長続きはしないとわかる雨だったので、ゆったりとした気分で雨宿りできました。

 雨宿りは好きです。突然、訪れる手持無沙汰な時間。雨が止むのを待つだけで、他にすることは何もなく、地面を叩く雨粒や、雨に煙る街並をただ眺めるだけ。空白な時間の幸せ。


数列

2016-07-30 20:23:56 | 草花

 朝から真っ青な夏空。最高気温は 33.6℃(隣町アメダス)。これぐらいですんで助かったという感じ。

 市民プールはこの夏いちばんの人出でした。水泳は気持ちいい。

 写真は、新しく咲いたヒマワリの花。

 中央部の舌状花は外から順番に咲いてゆこうとしています。中央部はつぼみが未熟で緑色。
 それにしても見事な模様を描き出していますね。見ていると、目がクラクラしてきそう。

 舌状花の列をたどってかぞえると、フィボナッチ数列を構成する数になっているとか。面倒なのでかぞえていませんが、たぶん、間違いないでしょう。この模様からして、何か神秘的なことが起こっていることは十分にありえそう。

 この花のひとつひとつを蜂たちはたどって花粉を集めます。それもまた凄いことですよねえ。


バッタ談義

2016-07-29 20:37:00 | スポーツ

 午前中は雲が多かったのですが、午後になると真っ青な夏空が広がり、強い陽射しが照りつけました。最高気温 32.7℃(隣町アメダス)。

 夕方、市民プールへ行くと、昨日まではいなかった常連さんが泳いでいたり。夏本番という感じになってきました。

 ドルフィンキックの練習をしていて、顔見知りの方と「むずかしいですね」という話。その人はバタフライを泳ごうとしていて、肩を痛めたことがあるとか。
 確かに肩と腕の負担が大きい泳ぎではあります。想像してみるのに、無理に上体を水面上に出そうとすると、肩に無理がゆくのでは。しっかりキックを効かせ、体を波打たせることで自然に上体が浮くようにすれば、ゆったりと、あまり力を入れずに泳げるように思います。なかなかそこが難しいのですけれどね。


梅雨明け

2016-07-28 21:00:02 | 季節

 関東甲信地方、梅雨明け(新潟はまだなのか?)。
 カラッと晴れたわけではなく、雲の切れ目から時折り陽が射すといったお天気。最高気温 30.5℃(隣町アメダス)。

 市民プールではふだんの泳ぎの後でドルフィンキックの稽古。早く正しいキックを身につけたい。

 〈小説推理〉9月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • 奥泉光 『ビビビ・ビ・バップ』 (講談社)
  • 東山彰良 『罪の終わり』 (新潮社)
  • 山田宗樹 『代体』 (KADOKAWA)

 『ビビビ・ビ・バップ』はとにかく楽しい。
 「ジャズと落語、さらに将棋も加わった一大エンターテイメントSF。調味料として1960年代末の新宿アートシーンがたっぷり」と評してみました。バーチャルスペースに「お墓」を作るのが話の発端で、そのお墓には新宿末広亭からアートシアター新宿文化あたりの街並が精密に作り込まれているのです。「何のこっちゃ?」と思われるでしょうが、とにかくそういうお話。古今亭志ん生と立川談志(のアンドロイド)がとてもいけないことをしたりもします。


都草

2016-07-27 21:10:04 | 草花

 相模原市の障碍者施設での大量殺人事件。
 犯人は「使命感」に駆られて犯行に及んだように見えます(少なくとも、本人はそう信じている)。その点でイスラム過激派などのテロと共通したものがありそうです。
 自分に正義があると信じているところに、どうしようもないやりきれなさを覚えます。

 テロも含めて、こうしたことが起こらないようにするにはどうすればいいのか。

 ひとつは、人間には他者の生命を奪う権利はない、ということを徹底させること。
 もうひとつは、人が人として生きるとはどういうことかを、1人1人がしっかり考えること。
 このあたりにあるのではないでしょうか。

 これらは成長するにつれて、自分で考え、納得してゆく必要があるのでしょうが、それにはやはり考え方の指針が必要。そのための教育は、今、どうなっているのか。気になるところです。

 写真はミヤコグサの花。

 夕方、出かけた稲城中央公園の道端に咲いていました。
 マメ科の多年草。鮮やかな黄色はカロチノイドによるものだと思われます。