惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

にわか雨

2015-07-30 20:53:28 | 日記・エッセイ・コラム

 最高気温 34.5℃(隣町アメダス)。

 これは正午ごろの記録で、その後、午後2時前後にわりと激しいにわか雨が降りました。とたんに気温も5~6度下がります。
 が、雨があがるとすぐにまた30度を越しました。

 とはいえ、いちばん暑さの厳しい時間帯に雨が降ったのはありがたい限り。その後の活動がかなり楽になりました。

 このところ、夕食の膳にはビール(ではなくて発泡酒)が欠かせません。
 ビール(あるいは発泡酒)は、何といっても、最初のひと口が美味しい。冷たくて苦くて細かな泡が爆ぜる爽やかな液体が口の中に満ち、コクコクと喉を滑り落ちてゆく。なんという贅沢な喜びをあじわっていることかと、感激します。
 この感激は、その後も再現されはしますが、だんだんと惰性となってゆく部分があることも否定できません。つまり、あの美味しかった記憶を追体験したいという、ちょっとした依存状態に陥ってしまう。
 この誘惑に身をゆだねると、いつまでも飲み続けたくなってしまうのです。が、それをやると、今度は次の日のビールの美味しさが、心理的理由もあって、損ねられるように思います。

 というわけで、どの段階でビールをおしまいにするかが、毎日の食卓では重要になってきます。誘惑と自制心との葛藤にどう決着をつけるか。
 日々、戦いはつづいているのです。


山百合?

2015-07-29 21:08:45 | 草花

 そろそろ夏蒔き野菜の種を準備せねばと思い、自転車で小金井のホームセンターへ。

 途中、飛行場のそばを通ったのですが、やたらに取材ヘリが飛んでいました。ざっと数えて10機。どれも下から見て時計回りに墜落現場上空を舞っていましたが、ニアミスが起こったりしないかとヒヤヒヤ。それに何より音がうるさい。住宅地上空で迷惑をかけていることをしっかり自覚して欲しい。

 ケーヨーデイツー小金井店で、ミニ白菜、レタス、春菊の種を購入。ここには比較的、安い種が揃っています。まだどの品種が良いのか見極めがついていないので、とりあえず、適当な値段のものを選んでみました。来月になったら順次、蒔いてゆく予定。

 写真は店のそばのフェンスで咲いていたユリの花。たぶんヤマユリの仲間だと思うのですが、詳しい名前はわかりません。

 その後、市民プールでの話題は飲み物、食べ物。他人の食べているものを知りたがる人がいるのです。

 夕食後の演芸タイムは談志師匠の「黄金(きん)の大黒」。
 長屋の大家さんの子供が遊んでいて黄金の大黒を掘り当てた。こりゃ目出度いと、大家さんは店子連中を呼んでご馳走することに。
 ところが、貧乏以外に自慢するものがないというような店子たち。羽織もないからってんで、困って、1人がもっている拾い物の継ぎはぎ羽織を代わりばんこに着て挨拶に行ったりしているうち、大家さんは「そんなものはいいから、お上がり。今日は無礼講で」といったものだから、慣れぬご馳走でどんちゃん騒ぎに……。

 上方落語を柳家金語楼さんが東京へもって来たものだとか。談志さんは小さん師匠に教わったんじゃないでしょうか。店子に小さん師匠の口調でしゃべる奴がいます。
 ともかく、底ぬけ連中の、底ぬけ騒動。こういう暮らしをしていたら、人生の悩みなどないでしょうね。悟りの境地へ達することのできる噺です。


馬の脚

2015-07-28 20:40:35 | 演芸

 最高気温 34.2℃(隣町アメダス)。猛暑は頑張りつづけています。
 市民プールでの話題の1つは天気予報が当たらないこと。今日は、朝晩に雨が降るというものでした。それも、夕方には雷をともなって激しく、などといっていた。
 実際は、朝こそ少しパラつきましたが、夕方は雨の気配まったくなし。少しは降ればいいのに、と当たらない予報にも不満が渦巻くのでした。

 夕食後の演芸タイムは立川談志師匠の「武助馬」。
 店でつかいものにならなかった武助が、久しぶりに顔を出して主人に挨拶。「どうしてた?」と主人が訊くと、「大阪に行って芝居の役者になりました」。
 今度、江戸の小屋で出演するから観にきてくれとのこと。何をやるかといえば、馬の後脚。しかたないから出かけて行って、舞台へ声をかけると……。

 どうにも情けない噺です。どうして落語って、こんなに力の抜けるシチュエーションばかりを取り上げるんでしょうねえ。この脱力感、バカバカしさが、古典落語の伝統の力なのでしょうが、それにしても。
 師匠から弟子へ、一所懸命、このくだらなさを受け継いできたことを偉大だと感じずにはいられません。落語は凄いぞ。


水端談義

2015-07-27 20:28:34 | 日記・エッセイ・コラム

 最高気温 35.6℃(隣町アメダス)。

 当然のごとく、今日も市民プールへ。
 晴天続きでプールの水音が上がってきています。一角から水が注がれていますが、焼け石に水。もうちょっと冷たい水で泳ぎた~い。

 お馴染みさんたちとの話題は、まずは又吉直樹さん。あまり本を読んでいる風ではない人たちも、又吉さんの芥川賞受賞には強い関心があることに感心。大したもんです。
 次なる話題は、昨日の墜落事故。現場まで駆けつけた人がいたのにはびっくりしました。見上げた野次――いや、時代の生き証人となる覚悟の持ち主ではあります。

 〈小説推理〉9月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • 中村融編 『街角の書店 18の奇妙な物語』 (創元推理文庫)
  • 宮内悠介 『エクソダス症候群』 (創元日本SF叢書)
  • グレッグ・イーガン 『ゼンデギ』 (山岸真訳、ハヤカワ文庫SF)

 『街角の書店』が創元SF文庫ではなくて、創元推理文庫から出ていることに注目。SFに限らず、広く「奇妙な味」と呼ばれる類の傑作を集めているからなのですね。多くの人が楽しめる内容になっています。


ゾッ!

2015-07-26 20:45:38 | ニュース

 昼前、あまりに上空のヘリコプターの音がうるさいので、ネットを覗いてみると、調布飛行場近くで小型プロペラ機が墜落、炎上中というではありませんか。
 現場は我が家から西へ1.7キロの場所。都道(天文台通り)を隔てて、飛行場、サッカー場、野球場、味スタなどが位置する、住宅地と公園地域との境界近く。住むには良い場所です。家から西方向へ散歩する際にはよく通る場所なので驚愕しました。

 この街に住んで33年。休日には飛行場をつかう小型機がよく飛びます。音がうるさいと感じるのと、もしかしたら落ちたりしやしないだろうなとは思ってみたこともありますが、一度もそんな事故はなかったのですっかり安心していました。そこへこの事故。

 滑走路は、南東←→北西方向に伸びていて、風向きに応じて離着陸の方向を選択するようです。今日は、弱い東寄りの風ということで、南東に向かって飛び立ったのでしょう。滑走路から現場までは数百メートル。飛び立ってすぐ左に曲がって墜落したことになります。
 いったい何があったのか。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、こんなことが2度とないよう願います。

 午後は隣町にある狛江エコルマホールでオーケストラ“フィルハーモニカー”第39回定期演奏会。
 プログラムは、モーツァルトのピアノ協奏曲第20・23番。この2曲は森下唯のピアノ演奏と指揮(いわゆる「弾き振り」ですね)。オーケストラのみで、ロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲など4曲。
 モーツァルトとロッシーニという取り合わせは嬉しい人が多いのでは。楽団の規模のわりには楽しく聴ける演奏だったと思います(途中、急用で少し脱け出す必要があったのが残念)。