惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

子守蜘蛛

2022-06-18 20:55:06 | クモ

 タマネギを収穫したあとの畝を耕しました。次にラッカセイを植えるための準備。

 牛糞堆肥をばら撒き、鍬で打ったのですが、やっていると土の中に潜んでいる虫たちがわらわらと走り出てきます。

 その中に、大きな卵のうを抱えたクモがいました。

 調べてみるとハリゲコモリグモの雌のようです。

 コモリグモは卵のうを体につけて持ち歩き、孵化した仔グモが独り立ちするまで保護するのだそうです。産みっぱなしがほとんどの虫の中では珍しい。ザリガニに似ているかも。

 で、このハリゲコモリグモ。どこへ逃げればいいのか戸惑っているようなので、指で持ち上げ、適当な場所に移そうとしたのですが、その際、卵のうがポロリと落ちてしまいました。

 「マズイ! どうしよう?」

 そのまま離してしまうわけにはゆきません。慌てて卵のうを拾い、親のそばに置いてみました。
 すると親は卵のうに歩み寄り、体の下に抱え込みました。そして、お尻をくっつけて何やらしています。
 しばらくすると、無事、卵のうを抱いて歩いてゆきました。

 お尻の先から糸を出し、卵のうをくっつけていたんですね。
 親子を引き離すことにならなくて、良かった。ほっとしました。


飛んだ!

2017-06-28 21:33:27 | クモ

 野川沿いの遊歩道を歩いている時、手摺りに白いハエトリグモがいるのを見つけました。

 メスジロハエトリのメスで間違いないと思います。よく見ると、左側の脚が2本しかない。事故にあったのか、それとも鳥にでも齧られたのか。
 しかし、動きは敏捷で、しきりに何か漁っています。小さなダニでもいるのでしょうか。次々に捉えているようで、時には空中に跳び出して、栞糸でぶら下がったり。
 クモの旺盛な食欲について、〈日経サイエンス〉8月号のコラム「クモのとんでもない食事量」で読んだばかりなので、興味深く観察しました。

 他にもクモはいないかと見てみると、割とすぐそばに小さな緑色のクモがいました。

 体長は3ミリもあったでしょうか。8本の脚のうち、前側の2本が長く、大きく広げてポーズをとったりします。
 もっと写真を撮ろうとデジカメを向けていると、このクモ、ふわりと空中に舞い上がったのです。そして、そのまま風にのり、川面の方へ飛んでいってしまいました。

 写真では見えませんが、ポーズをとりながら、お尻から糸を出していたのでしょうね。伸ばした糸が風をとらえ、十分な浮力を得た瞬間に手摺りを離れ、飛び立ったものと思われます。
 空を飛び、どこまでゆくのでしょうか。餌の多い草地に着くことを期待しているのかな。
 このクモの種類はわかりません。カニグモの仲間?