惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

あれこれ登録中

2010-09-29 20:16:05 | 通販・買い物
 ソニーのポータブルナビNV-U35。メモ代わりに気になった場所をどんどん登録しています。お店、美術館、景勝地……。
 昨日は長野県のおやきの店を何軒か登録しました。それだけでちょっとした旅の気分が味わえる感じ。
 場所の名前・住所・電話番号――どれからでも検索して登録してくれるのが嬉しい。

 このナビに電話とパソコンの機能がつけば万能だと思います(^^)
 その方向で開発してくれないかな、ソニーさん。


時代は変わる

2010-09-28 20:22:05 | 日記・エッセイ・コラム
 久しぶりにブックオフへ本を売りに行ったら「本人確認書類を提示ねがいます」といわれました。
 以前はそんなことなかったのに、いつから?
 「8月1日からこうなりました」とのこと。
 万引き本の持込を防止するためでしょうかねえ。面倒だけど、治安を考えるとこの方が良いのかもしれません。慣れればいいだけのことですから。

 また、同店チェーンでのTポイントサービスは、今月末で終了するとのこと。対費用効果が思わしくないためらしいですね。

 あれこれ世の中のやり方が変わってゆくので、我々ロートルはついてゆくのが大変。

 〈小説推理〉11月号が発売となりました。担当しているSFレビューで次の4作をとりあげています――

  • ポール・メリコ『天空のリング』(金子浩訳、ハヤカワ文庫SF)
  • 北野勇作『どろんころんど』(福音館書店)
  • 新井素子ほか『逆奏コンチェルト〈奏の1・2〉』(徳間書店)
  • 山本弘『アリスへの決別』(ハヤカワ文庫JA)
 『逆奏コンチェルト』は、イラストをもとに作家が短編を書くという趣向のアンソロジー。顔ぶれが豪華で、それぞれの芸風が楽しめます。

金水引

2010-09-26 20:27:27 | 園芸
 朝から素晴らしい秋晴れだったのに、夜になると降ってきました。男心となんとかなんでしょうか。

 今日は少し庭の手入れ。夏の間、繁っていたものを片付け、秋から冬に向けての準備を。
 具体的にいえば、オウバイの枝を剪定し、プランターのトマトとアサガオの根を取り除いて、土を入れ替え。元肥を施した土に替えて、何日か寝かせておきます。この春はまったくダメだったニンニク栽培のリベンジと、ちょこっと葉もののタネも蒔いてみるつもり。

Kinmizuhiki1009 写真はキンミズヒキ。
 ミズヒキやギンミズヒキがタデ科なのに対し、キンミズヒキはバラ科なんだそうです。長い茎に小さい花が咲くというだけで似た名前にしてあるんですね。

 驚くべきは薬効。止血、強壮、強心などの万能薬といわれ、こちらのページを見ると「ガン細胞と正常細胞の培養液に、キンミズヒキのエキスを注入すると、がん細胞だけが死滅して正常の細胞には異常がないことが確認されています」とのこと。漢方だけでなく、ヨーロッパでも薬草として愛用されてきたそうです。


『ベンダ・ビリリ!』

2010-09-25 21:15:56 | 映画
 昨日は青山で日本SF作家クラブの臨時総会。

 途中、渋谷のシアター・イメージフォーラムに寄って映画『ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡』(フランス、監督:ルノー・バレ、フローラン・ドラデュライ)を観ました。コンゴ共和国の首都キンシャサのバンド「スタッフ・ベンダ・ビリリ」を追ったドキュメンタリー。

 このバンドの音楽は数回、ラジオで聴いていました。楽曲も良かったし、キンシャサのバンドということで興味をもっていたのですが、メンバーの大半が小児麻痺で脚が悪く、車椅子生活をしているとは知りませんでした。

 映画は、撮影したスタッフたちがキンシャサでスタッフ・ベンダ・ビリリと出会った2004年から始まります。
 路上で演奏する身体障害者たち。貧しく、体が不自由なのに、音楽は明るく力強い。ギターには1本しか弦が張られてなく、パーカッションはスリッパで地面を叩くだけだったりするのに、素晴らしくノリが良い演奏なのです。
 監督のバレたちはすぐに撮影するとともに、彼らのCDを作ろうとしますが、バンドのメンバーが住む障害者キャンプが火事になって路上で暮らすしかなくなったり、録音の資金も尽きたりして、いったん中断。
 その間に、撮影スタッフはキンシャサに出てきたミュージシャン志望の少年と出会います。ロジェという名のその少年は、空き缶に曲がった枝を突き刺し、1本だけ弦を張った手製の琴というか、ギターというか、とにかく世界に1個だけの楽器を演奏するのです。小さな音しか出ない素朴な楽器なのに、ロジェの演奏はなかなかのもの。ペンダ・ビリリのところに連れてゆくと、すぐにメンバーの一員に迎えられました。

 この後、5年がかりでCDが完成し、ヨーロッパの音楽祭で大喝采を浴びるまでが描かれるのですが、生きることと直結した彼らの音楽の見事なこと。ヨーロッパの人々にベンダ・ビリリが受け入れられるコンサートのシーンではボロボロ泣いてしまいました。

 この映画はヴィム・ヴェンダース監督の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』とも比較されているようですが、『ブエナ・ビスタ……』がベテランミュージシャンたちの演奏に酔えるのに比べて、こちらはまだ誰も知らない素人バンド――それも障害者たちの――が栄光をつかむまでを記録していて、感動はまるで別ものです。どちらも素晴らしいのですけどもね。


勘ぐり

2010-09-22 20:38:02 | ニュース
 大阪地検特捜部の主任検事が証拠内容を改竄していた事件。あきれながらもぞっとしています。頭が良くて、腕の立つ人の怖さでしょうか。

 この事件が明るみに出たのは朝日新聞のスクープでした。フロッピーディスクのデータ書き換えが朝日新聞の調べで判明した、というもの。
 もう少し詳しくいえば、朝日新聞がデータ解析の専門家に依頼してわかった。

 このニュースを読んで疑問に思ったのは、「朝日は被告側に戻ってきた証拠品をすべて調べてゆくうちに、この事実に突き当たったのだろうか?」ということでした。
 だが、なかなかそうは思えない。誰か(地検関係者)からのタレコミがあったのではないかと考えたものです。

 しかし、今日になって少し背景が見えてきました。
 逮捕された主任検事は、村木さんの公判が始まった2月頃「データを書き換えてしまったかもしれない」と、複数の地検関係者に漏らしていたとのこと。
 おそらく朝日の記者はこのことをどこかで聞き込んだのでしょうね。書き換えたのがフロッピーディスクのデータだというところまでわかっていたのではないでしょうか。
 それで被告弁護人に頼んで、証拠品のフロッピーディスクを調べさせてもらった。こういうことではないでしょうか。

 スクープの裏側を勝手に勘ぐってみました。当たっているかどうかはわかりませんが、個人的にはこれで納得。