惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

割込み処理

2013-10-31 20:55:57 | 日曜大工

 しばらく前からぼちぼちと木工作業をやっています。
 まずはデスクトップ拡充計画ということで、デスクを拡張するためにサイドテーブルのようなものを作っていたのですが、数日前から急遽、庭のプランターを載せる台を作ることに。

 狭くて、冬場は日当たりの悪い庭です 。が、この秋はプランターで白菜を育てています。
 本来はベランダで鉢作りなのですが、余った苗をプランターに植えたところ、意外に成長が良く、今では葉を大きく広げ、ベランダの鉢よりずっとよく育ちました。

 しかし、日ごとに低くなる太陽の軌道。
 そのため、間もなく一日中、日が当たらなくなりそうです。

 少しでも高い位置に置いてやれば日当たりがましになるので、台を、ということになったのです。
 久しぶりにトリマーを取り出して、ホゾ穴を開けたり、ノコギリでホゾを切り出したり。結構、手間取っています。
 せっかくだから、丈夫で長持ちするものにしたいのですが。


岩谷時子さん

2013-10-30 21:47:40 | アート・文化

 岩谷時子さんが亡くなられ、川上哲治さんが亡くなられ、どんどん私の昭和が遠ざかってゆく気がします。

旅人よ 昭和は遠くなりにけり
赤バット 昭和は遠くなりにけり

 岩谷さんはお気に入りの作詞家のひとりでした。
 小中高の時代に好きだった作詞家といえば、青島幸男、岩谷時子、永六輔(50音順)の3人でしょう。その後はフォークやニューミュージック……シンガーソングライターの時代が来ます。

 幼い頃、聞いていた歌謡曲の作詞家は、丘灯至夫、西条八十、佐伯孝夫、藤浦洸といった戦前からの人たち。見事な歌詞なんだけど、古色蒼然たるところがあります。そこへ浜口庫之助という異色の人が登場し、さらに漣健児というユニークな訳詞家が出ました。

 岩谷さんは訳詞家として出発したのですが、漣さんのポップス路線とは違い、シャンソンだったので、もっと大人っぽいムードが。
 ザ・ピーナッツに最初に提供した「ふりむかないで」も、可愛くて、色っぽい。「ウナ・セラ・ディ東京」は成熟した都会のムード。
 私が岩谷さんの名を心に刻んだのは、岸洋子のヒット曲「夜明けのうた」。中学1年の時だったと思います。歌と自分の想いが共振する気がしたのは初めてだった。

 女性の作詞家としては草分け?
 その後、湯川れいこ、安井かずみ、阿木燿子らが出る道筋をつくったのではないでしょうか。
 数々の素晴らしい歌をありがとうございました。ご冥福をお祈りします。


踏切が消えて……

2013-10-29 20:47:21 | まち歩き

 朝から小雨が降る肌寒い一日。最高気温15.1℃(隣町アメダス)。
 関東地方はふたつの高気圧の谷間にはまった格好。明日は良くなるらしい。

 我が町を南と北に分断していた京王線の鉄道が地下に潜って1年あまり。レールは撤去されたものの軌道跡はまだ残っています。でも、踏切がなくなったので、だんだんと駅の北口・南口という感覚も消えつつあるようです。
 夕方、雨もほぼ上がった街に散歩に出た時、そんな変化を感じる光景を見ました。

 真光書店という地元の本屋さんがあって、駅の北口に本店、南口に支店を構えていました。
 通勤通学のついでに本屋に寄る時、駅の反対側まで回るのはけっこう大変なので、両方にあるのが便利だったのでしょう。
 しかし、今日見ると、南口の方は店をたたんでいました。間を隔てる駅と鉄道がなければ、距離的にはたいしたことがないので、本店だけあれば十分なのでしょうね。

 もっとも、近くにはツタヤが移転してきて、本も並べていますし、ブックオフもあります。リアル書店としては、なかなか大変なところがあるのでしょうねぇ。
 途中、立ち寄った馴染みの古本屋さんはカウンターでパソコンを起動し、ネットに出店した棚の手入れに懸命な様子でした。


文章

2013-10-28 20:44:02 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、書いたワインの電話セールスの件。
 今朝、P社のカスタマーセンターに電話し、ガルナッチャが入ってないことを告げました。
 応答した方は、「販売を担当したNに確認し、そちらへご連絡差し上げます」。

 間もなく、くだんのNさんから電話がありました。
 「入ってなかったガルナッチャは別便でお届けします。代金・送料はサービスです」とのこと。
 なぜ商品に抜かりがあったのか(調達先が別箇だったので、とかおっしゃってました)、腑に落ちない点はありますが、まずはこれにて落着。得しちゃったのかな?

 昨日(日曜)の毎日新聞読書欄を見て、驚愕したこと。
 大江健三郎さんの新著『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』(講談社)についての著者インタビューが載っているのですが、そこで大江さんはご自分の従来の文体について次のようにおっしゃる――

「曲がりくねった文章を読んでもらうことで、僕の考えを読者に共有してもらおうと思っていたのですが、そんな自分の文章に対する反省があります」

 最近、宮沢賢治を読んでそう思われたのだとか――

「時代を超えた天才の文章です。この年齢(78歳)になってわかるなんて、恥ずかしいですが。(中略)自分を超えたリズムや明快さがあるのだと思いました」

 それで、この『晩年様式集』は「リズムのある読みやすい文章」(重里徹也記者)になっているのだそうです。

 うーむ、ノーベル賞作家に今になってこう言われてもねぇ……。

 でも、気づいてすぐに対応できるところが素晴らしいともいえそう。「飼育」や「芽むしり仔撃ち」の頃のような文章になったのかなぁ。


話が違う

2013-10-27 20:13:11 | 通販・買い物

 久しぶりの素晴らしい青空。
 ここのところ天候が悪かったせいで、我が家の太陽光システムは電力が枯渇していました。バッテリーが、「もう電気を出せません」と悲鳴を上げたのです(具体的にはコントローラーが電気の供給を遮断しました)。
 けれども、今日のお日さまでやっとひと息。今日一日は蓄電に専念させ、明日からまた使う予定。

 1週間前の夕食後、Pジャパンという会社から電話がかかってきました。
 ワインのセールスです。ちょっと前、アンケート用紙を送り付けてきて、答えればソムリエナイフなどをお礼するというので、話にのった私が悪かったのか。

 セールスレディは、「お宅さまは赤ワインが好きなようなので、お得な話を」というのです。チリのミラマン(赤ワイン)6本を卸値でお頒けします、とのこと。
 それにイタリアのテーブルワインとスペインのガルナッチャ(赤ワイン)を併せ、計8本で10000円というので、家内と相談し、買ってみようという気になりました。
 で、受話器にもどって、「買います」というと、「12000円に送料が950円」といいます。話が違ってきているので、ここで断ればよかったのですが、値段はこちらの勘違いだったかもしれないし、まあ、それでも損はなさそうだし、乗りかかった船と思い、渋々ながら「じゃあそれで」と応じたのでした。

 そして今日。商品が届くと、ガルナッチャが入ってません。残りの7本で送料込み12190円を払わされました(ガルナッチャ1本が760円という計算になります)。
 明日、電話で問い合わせますが、どうも腑に落ちません。さて、どうなることか。

 〈小説推理〉12月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の5冊を取り上げています――

  • 谷甲州 『星を創る者たち』 (河出書房新社)
  • 東裕紀 『クリュセの魚』 (河出書房新社)
  • 藤崎慎吾 『深海大戦』 (角川書店)
  • 野崎まど 『know』 (ハヤカワ文庫JA)
  • ウラジーミル・ソローキン 『親衛隊士の日』 (松下隆志訳、河出書房新社)

 このところ河出書房は頑張っていますねえ。SFに限らず、注目作が次々に出ているという印象があります。