惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ワールドカップに手応え

2006-05-31 20:34:05 | スポーツ

 朝からサッカーに興奮。
 といっても、リアルタイムで観たのではなく、録画を、朝食をとったり、風呂掃除をしたりしながらの観戦でした。

 高原選手、素晴らしかった! 特に2点目の落ち着いたシュートに感心しました。
 大黒選手も、もう一息でしたね。
 懸案はディフェンスの際のペナルティーエリア付近でのファウル。いちばん心配な三都主選手はかなり気を使っていたようで、ヒヤリとした時も敵のシミュレーションだったりして、ちょっと安心。しかし、ドイツに取られた2点はディフェンスのファウルの怖さを思い知らされました。よくチェックして欲しい。
 心配なのは加地選手。早く回復して本番に間に合いますように。

 ざんぶろんぞさんが昨日の日記につけて下さったコメントにもあるように、今村昌平監督が亡くなられましたね。日本映画界のエンジンが消失したような気分。
 たぶん最初に観た監督の映画は『にあんちゃん』。小学生の時だったはずです。
 その後はかなり飛んで、大学生時代に『豚と軍艦』や『にっぽん昆虫記』を観たように思います。『復讐するは我にあり』はリアルタイムで。
 ただし、遺憾なことに『楢山節考』や『うなぎ』は未見。SFの仕事にかかりっきりだったからなあ。
 これから、時間を見つけて拝見することにします。合掌。


「日本沈没」試写会

2006-05-30 15:40:09 | 映画
 昨夜は日本武道館にて樋口真嗣監督「日本沈没」試写会。
 7000人がはいるという会場周辺は大賑わい。東京消防庁の梯子車まで出てました(盛り上げに協力ということで、いったん急あれば現場に急行するとのことでした)。

 SF関係者は南東席の一画を占め、筒井康隆さん、石川喬司さん、高千穂遙さん、川又千秋さんなどそうそうたる面々。
 上映前には主演の草なぎ剛、柴咲コウ、監督の樋口真嗣さんらが挨拶。原作者の小松左京さんは2階席正面に座っているところが紹介されましたが、この会場ではわかりづらかったですね。むしろ、同時中継されていた札幌・名古屋・大阪・福岡の試写会場での方がよく見えたと思います。

 という次第で始まった映画自体の内容は、観てのお楽しみ……。
 小松さんの原作とはまったく別物だということぐらいは、ここに書いておいていいかな。

 今夜は息子の出るコンサートを覗いてまいります。


「ザ・ヒットパレード」

2006-05-28 21:28:39 | テレビ番組

 第73回日本ダービーはメイショウサムソンが優勝。皐月賞に続いての2冠。
 いい位置につけていましたね。最後の直線、先行するアドマイヤメインを余裕でかわした。3位はドリームパスポート。マルカシェンクも元気に追い上げたものの4位どまりでした。残念。

 フジテレビで金・土と放送されたスペシャルドラマ「ザ・ヒットパレード」をビデオで観ています。今、前編を見終わったところ。
 芸能プロダクション社長として一世を風靡した渡辺晋を主人公とするドラマ。フィクションと断ってあり、確かに細部は変えてあったりしますが、おおむね事実に即しているようです(とはいえ、触れられていない部分も多々あります)。

 進駐軍キャンプで演奏していた人たちが戦後の流行歌をリードしていったことは、よく知られたところ。ハワイアンバンドからジャズに変えてキャンプ巡りをした渡辺晋のバンドには中村八大や宮川泰がいました。浜口庫之介もハワイアンをやっていましたね。
 その他、こうしたバンドとは別のところから出てきて活躍するのがすぎやまこういち。この番組のテーマとなる「ザ・ヒットパレード」のディレクターで、テレビでは不可能といわれたヒットパレード番組を必死で成功させた。ドラマではその様子がよく伝わってきました。それにしても、彼の作曲家としてのスタートが「ザ・ヒットパレード」のテーマ曲を無理矢理つくらされたことだったとは。
 先行きのわからない「ザ・ヒットパレード」に、渡辺晋は自分ところのタレントをギャラなしでよく出演させたものです。さらには制作費もかぶっていたらしい。この賭けが後に大きな実を結ぶことになるのですね。

 私の育った高知では「ザ・ヒットパレード」は放映されておらず、次の渡辺プロの番組となる「シャボン玉ホリディ」から視聴することになるのですが、それにしてもあの頃のナベプロは凄かった。今となっては功罪が問われるかもしれませんが、日本人に大きな夢を見させてくれたことは確か。大いに感謝するしかありません。

 私はテレビドラマの文法がどうも肌に合わず、普段はほとんど観ません。この番組の演出にも感心しているわけではありませんが、主演の柳葉敏郎は熱演だと思いました。かすかに記憶にある渡辺晋さんをほうふつさせる良い笑顔をつくっています。後編が楽しみ。


キス

2006-05-27 20:57:32 | 日記・エッセイ・コラム
 昨夜は急遽バイクで外出。年上の知人と会ってちょっとややこしい話。
 都会での生活のトラブルのひとつとでもいえばいいのでしょうか。密集住宅における問題。ライフスタイルや人情の変化にともなって、あれこれ気になることが発生するようです。
 たいしてお役には立てませんでしたが、話を聞く役目ぐらいは果たせたのかなあ……。

 今日はいつものように、夕方、散歩。雨が降っているので、傘を差し、ゴム長を履いて。
 途中、片側1車線の狭い道路で、赤信号になると車が何台か列を作っているところを通っていた時のこと。歩道も狭く、停まっている車との距離もごく近いのです。
 列の中に1台の小振りなスポーツカー。ウィンドーは湯気で曇っています。フロントのワイパーが動く範囲だけが透き通っていて、運転席と助手席がのぞけるのです。で、何気なく目をやると、ステアリングホイールに両手を置いた男性の肩に、助手席の女性が首をもたせかけています。ドライバーの男性の顔は彼女のそれにかぶさっていました。
 赤信号の間の素早いキス。女性の白い喉が長く伸ばされているのが目に焼きつき、ドキドキ。

 でも、きれいなキスシーンでした。あれで、どちらかの腕が相手の体にまわっていたりしたら下品な感じがしたと思うのですが、口と口が咄嗟に求め合ったというような感じで素敵でした。偶然、見てしまったこちらはきまりが悪かったのですけれども……。

 さて、明日は第73回日本ダービー。このところの競馬への興味は、前回のダービーでディープインパクトを見て以来ですから、丸1年が経ちます。
 今回は飛び抜けて強い馬はいないようで、私なんぞには勝ち馬の見当もつきません。が、勝手な思い込みで4番のマルカシェンクを中心に考えています。これにトーホウアランやヴィクトリーランが絡むとちょっとした穴でしょうか。


「暮らしの中の木の椅子展」

2006-05-25 20:59:01 | アート・文化

 好天に誘われ、午後、新宿へ。新宿パークタワー内のOZONEプラザなどで開かれている第5回「暮らしの中の木の椅子展」を覗いてきました。創作の木の椅子95点が展示されています。

 ほとんどの椅子は座って感触を確かめることができる。それだけでなく、椅子の横に鏡が立てられているので、自分が椅子に座っている姿を見ることもできる。これは珍しい試み。

 工夫をこらし、念入りに仕上げられた木の椅子に触れられるのは幸せ。誰でもひとつずつ腰を下ろして、座り心地を確かめたくなるはずです。
 最優秀賞、優秀賞などが選ばれていますが、気に入る椅子は人によって違うでしょう。体格が違うし、椅子に求めるものも、時と場合によって異なる。似たような体格の人でも、骨格や肉付きの違いで、椅子との相性が微妙に変化します。
 あれこれ座って試しましたが、結局、椅子は個人個人がオーダーメイドするのがいちばんだなあと思いました(私は自分で作ってしまいたい)。

 アイデアとデザイン、それに座り心地すべてを総合して、私がもっとも感心したのは菊池文貴さんの「itabasami chair」という作品。ここに紹介されている優秀作の上から5番目の椅子です。
 たびたび引っ越す家族のため、簡単に分解・組み立てが出来るようになっています。分解したものはコンパクトにまとめられ、片手で提げられます。それでいて組み立てられたものは、座り心地がよく、2枚の板で出来た背もたれが前後に柔らかく動いてクッションになっているのも楽しい。凄いことを思いつく人がいるものです。

 木の家具を眺めたり触ったりして、ますます木工の腕を磨きたくなってきました。