惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「これも囲碁なのか」

2017-06-29 20:56:49 | AI

 朝日新聞夕刊に、アルファ碁どうしの対局譜を見たプロ棋士の対談が載っていました。とても面白い。

 語り合っているのは、加藤充志9段と大橋拓文6段。
 意想外の手を見ては、驚きの声を上げています。

 以下、抜粋――

 「なにこれ、理解できない」
 「それは信じるかどうかだよね」
 「もはや信者かどうかの世界」
 「これも囲碁なんですかね」
 「笑うしかないね」
 「いつか理解できるようになるんですかね」
 「まさか生きてる間にこんな碁が見られるとは思わなかった」

 凄いことになってますねえ。
 NHKスペシャルのAIの番組を見たりして、私なりに思うところはあるのですが、それはいずれまた。

 庭で青じその手入れをしていたら、カマキリが青虫を狙っているところに出くわしました。

 ありがたいなあ。私が退治しなくても、カマキリが捕まえてくれる。
 そう思って、しばらく眺めていましたが、なかなか動こうとしません。どちらも石のように固まったまま。

 しびれを切らして、その場を離れ、だいぶ経ってから結果を確認しに行きました。
 そしたら、カマキリはいなくなり、青虫(ベニフキノメイガの幼虫?)だけが、もとの場所にいるではありませんか。
 しかたないので、私が「テデトール」を使って、自分で駆除しました。カマキリ、どうしちゃったのかな。


飛んだ!

2017-06-28 21:33:27 | クモ

 野川沿いの遊歩道を歩いている時、手摺りに白いハエトリグモがいるのを見つけました。

 メスジロハエトリのメスで間違いないと思います。よく見ると、左側の脚が2本しかない。事故にあったのか、それとも鳥にでも齧られたのか。
 しかし、動きは敏捷で、しきりに何か漁っています。小さなダニでもいるのでしょうか。次々に捉えているようで、時には空中に跳び出して、栞糸でぶら下がったり。
 クモの旺盛な食欲について、〈日経サイエンス〉8月号のコラム「クモのとんでもない食事量」で読んだばかりなので、興味深く観察しました。

 他にもクモはいないかと見てみると、割とすぐそばに小さな緑色のクモがいました。

 体長は3ミリもあったでしょうか。8本の脚のうち、前側の2本が長く、大きく広げてポーズをとったりします。
 もっと写真を撮ろうとデジカメを向けていると、このクモ、ふわりと空中に舞い上がったのです。そして、そのまま風にのり、川面の方へ飛んでいってしまいました。

 写真では見えませんが、ポーズをとりながら、お尻から糸を出していたのでしょうね。伸ばした糸が風をとらえ、十分な浮力を得た瞬間に手摺りを離れ、飛び立ったものと思われます。
 空を飛び、どこまでゆくのでしょうか。餌の多い草地に着くことを期待しているのかな。
 このクモの種類はわかりません。カニグモの仲間?


ようやく

2017-06-27 21:19:22 | 園芸

 雨が降らないので、剪定ができました。玄関前、最後のカイヅカイブキ。
 なぜかやたらに元気がよくて、樹冠部から大きな枝がニョキニョキと何本も伸びています。1メートル近く伸びたのも。
 がんばって、すべて切り取りました。

 これでカイヅカは、本当に、剪定終了。この季節の剪定は手間がかかるので、これからはもっとうまいやり方を考えねば。

 〈小説推理〉8月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――

  • ジャック・ヴァンス 『スペース・オペラ』 (浅倉久志・白石朗 訳、国書刊行会)
  • キム・スタンリー・ロビンスン 『ブルー・マーズ〈上・下〉』 (大島豊 訳、創元SF文庫)
  • 中村融 編 『夜の夢見の川 12の奇妙な物語』 (創元推理文庫)

 国書刊行会の《ジャック・ヴァンス・トレジャリー》全3巻はこれにて完結。楽しませてもらいました。
 キム・スタンリー・ロビンスンの火星3部作もこれにて完結。邦訳はずいぶん時間がかかって、あやうく作中の年月に追いつくところでしたね。


秋の田村草

2017-06-26 21:24:54 | 草花

 梅雨の晴れ間というか、基本的には曇り空なんだけど、時々、薄日が射したり。

 夕方、久しぶりに川崎市の緑ヶ丘霊園へ出かけました。徒歩での坂道上りと、下りはポッカール。
 霊園は、今、初夏の草刈り作業中で、刈ったばかりの斜面にはカラスが何羽も舞い降りていました。何か餌があるんでしょうね。何だろう?

 低地の溝そばに、薄紫の花がたくさん。

 アキノタムラソウのようです。シソ科の多年草。
 まだ秋ではないし、「田村草」という名の由来もよくわかりません。

 舌状花がたくさん並んで咲いているさまを見ると、なんだか笑えます。手元の図鑑には「大口を開けたカバが並んでいるよう」とあります。確かに。
 この被写体は、草全体の姿がすっきりと美しいですね。


キタサン沈没

2017-06-25 21:17:40 | 競馬

 今日もスポーツ観戦に力が入りました。

 午後3時40分、競馬・宝塚記念。
 キタサンブラックが圧倒的に強そうなので、馬券は買わず、勝ちっぷりを確認するつもりでテレビの前に座りました。

 最外枠からのスタート。スムースに出て、前をうかがいましたが、シュヴァルグランとシャケトラが先頭争いをしているのを見てか、無理をせず、3~4番手につけて向う正面へ。上り坂で後ろからデムーロ騎手のサトノクラウンにせっつかれる形で前へ出そうになったものの、まだ我慢。少し口を開いているように見えたのは、どんなサインだったのでしょうか?
 3コーナーから最終コーナーにかけて外側からしかけ、最後の直線でアクセル全開――かと思いきや、不発。まるで故障でも起こしたかのようにズルズルと馬群に沈み、さらに後方へ。出場11頭中9着という無残な結果に終わりました。
 武豊騎手は、敗因について「よくわからないです。全部勝つっていうのはむずかしいですね」とコメントしたとか。
 優勝はサトノクラウン、2着は横山典弘騎手の乗ったゴールドアクターでした。

 強くても、必ず勝つとは限らない。それはわかっているのですが、やはり驚きでした。なんとなく、馬の精神的なものなのかなぁと、思いはするのですが……。精神的なスタミナが切れていたのか、と。

 午後5時50分。
 今度は陸上全日本選手権、男子200メートル決勝。

 昨日、100メートルを制したサニブラウン・アブデル・ハキム選手の走りっぷりを見たいと思いました。
 スタートは特に良かったようには見えませんでしたが、悪くもない。すぐに先頭に立ち、そのままリードを保って、ゴールを駆け抜けました。

 「疲れが残っていたので、後半、もたないと思い、最初から飛ばした」とのことだったそうですが、確かに、ゴールした瞬間、顔を歪ませ、つらそうな様子でした。力を振り絞っての力走だったのでしょう。
 タイムは20秒32、自己ベストでの優勝。100、200両種目の制覇は見事としかいいようがありません。
 伸び盛りなだけに、この先、楽しみです。世界陸上でも活躍して欲しい。